猫が痙攣する原因
- 猫の痙攣の原因:夢をみている
- 猫の痙攣の原因:てんかん
- 猫の痙攣の原因:末期の腎不全(尿毒症)
- 猫の痙攣の原因:熱中症
- 猫の痙攣の原因:中毒症
- 猫の痙攣の原因:猫伝染性腹膜炎
ほかにも考えられる原因はいくつかありますが、痙攣の原因として中でも多いのがこの5つだと言われています。
猫が寝ている時痙攣する原因
病気の痙攣なのか、そうではないのかを見極めるには寝ている時なのか、起きている時なのかが重要な手掛かりになります。
猫は寝ている時にピクピクして痙攣のような動きをすることがありますが、これは痙攣とは違います。猫も夢を見ているようで、そのせいで痙攣のような動きをするそうです。痙攣している!と思い驚いてたたき起こしてしまう飼い主さんもいますが、寝ている時のピクピクは「夢を見てるんだな」と暖かい目で見守ってあげましょう。
猫がいきなり倒れ痙攣する原因
それに比べて恐ろしいのは起きている時の痙攣で、いきなり倒れ痙攣をおこしたという場合は、脳の活動が乱れて生じる「てんかん」という病気の場合があります。1度きりではなく、何度も痙攣をおこすことが特徴だと言われています。連日起こる場合もありますし、1週間に数回、数か月に1回など、回数・間隔は様々です。
猫の病気が原因の痙攣
ほかにも末期の腎不全で尿毒症にかかり痙攣をおこすケースも見られますが、この場合は痙攣の何日も前から、食欲不振、体重の減少、多飲多尿等の症状も見られるハズなので、なんの前兆もなくいきなり痙攣をおこしたという場合は他の病気を疑います。他にも、猫伝染性腹膜炎という腹水が溜まってしまう病気でも、猫は痙攣をおこす場合があります。
熱中症が原因の痙攣
毎年真夏の暑い日に締め切った部屋で1日を過ごす、または暑い車内に長時間いたりすることで熱中症をおこし、痙攣へとつながってしまう猫もいるのが現状です。
食べ物など中毒が原因の痙攣
猫が食べてはいけないものを食べることで中毒症になり、それが原因で痙攣をおこすこともあります。
猫が痙攣する病気にかかる原因
先ほどお伝えしたように、猫が痙攣をおこす病気はいくつかあります。
てんかんが原因の痙攣
猫がてんかん発作を起こす原因として考えられるのは、先天性の特発性てんかん。そして、ケガやウイルスが主な原因で痙攣が起こる症候性てんかんの2つがあります。
中でも多いのは症候性てんかんだと言われていますので、ケガやウイルスから守るために完全室内飼いを徹底することで予防が出来そうです。ウイルスから守るためには、混合ワクチンの接種を行いましょう。特に白血病ウイルスやエイズウイルスは様々な影響を与えますので、血液検査でウイルス検査を行ったうえでどのワクチンを接種するのか選択してください。
末期の腎不全が原因の痙攣
腎不全とは、急激に腎臓の働きが低下してしまう病気で、基本的には老衰によるものだと言われています。しかし、この病気の恐ろしい所は若い猫でも発症する可能性があるという所。
原因はさまざまなウイルスや感染症ではないかと言われていますが、はっきりとした原因はイマイチわかっていません。
我が家で飼育していた猫は5歳で腎不全になり、腎不全がわかってから数日で亡くなってしまいました。無くなる2日前から痙攣のような動きが見られ、同時に失禁も見られました。早期発見で緩和することは可能ですが、完治は難しいと言われている病気です。
腎不全で亡くなった5歳の愛猫は、数か月前に保護したばかりの野良猫だったこともあり、やはりウイルスや感染症が関係しているのではないか?と、獣医師にも言われました。ウイルスや感染症が原因だとすれば、こちらも完全室内飼いで予防できるかもしれません。
熱中症が原因の痙攣
猫が熱中症になる原因は、脱水、急激な体温の上昇などが挙げられます。真夏の暑い時期、家の中だから安心だと思っている飼い主さんもいるようですが、近年家の中で熱中症をおこし運ばれる人々も少なくはありませんよね。
それは動物も同じです。外出する際は室温を快適に保ってあげることで熱中症の予防は出来ます。また、同じように車での長時間の移動も気を付けなければいけません。
実家に帰省しようと思い猫を連れて行った時、暑い車内で3時間経過したころ、猫が吐き痙攣をおこしてしまったという飼い主さんもいるようです。
猫を真夏の車内へ乗せるときは、保冷剤をケージ周りに付け涼しくなる工夫をしたり、定期的にお水を飲ませたりすると安心です。
中毒症が原因の痙攣
猫が中毒症をおこす物として、
- チョコレート類
- ネギ類
- エビ、カニ、イカ、タコ
- 貝類
- ぶどう、モモ
- タバコ
等が知られています。これらを食べさせたり、猫が誤飲してしまったりすることで中毒症をおこし、痙攣につながる可能性もあるので注意が必要です。
猫伝染性腹膜炎が原因の痙攣
- 猫同士の接触
- グルーミング
- ケンカ等
コロナウイルスというウイルスが原因でおこる病気です。予防できるワクチンがありません。コロナウイルス自体はそれほど恐ろしいウイルスではありませんが、このコロナウイルスが猫の体内で突然変異してしまうと、治療が難しく致死率が高い猫伝染性腹膜炎という病気になってしまいます。
猫同士の接触や、グルーミング、ケンカ等で感染してしまうため、猫の集団行動を避けることが1番の予防だと言われています。
猫が痙攣している時の対処法
痙攣を起こしている時は触らない
猫が痙攣をおこした場合、まずは痙攣が治まるまで無理に動かしたりしてはいけません。落ち着いてきたら暗くて猫が落ち着ける場所に移動させます。焦らずに様子を観察しましょう。
猫の痙攣の様子を記録する
痙攣が何分くらい続いたのか、動きはどういう感じなのか、泡は吹いていたかなどのチェックをしておく。または痙攣を起こしている時の様子を携帯のムービーで撮影して記録しておくと、その後動物病院へ連れていった時に獣医師へ伝えることが出来るので、痙攣の原因を探る手掛かりにつながります。
猫が痙攣を起こした原因が無いか確認する
痙攣が収まったら、台所やリビングを確認し、猫が食べてはいけないもの(チョコレートやネギ類等)を、くちにした形跡はないかどうかの確認も忘れてはいけません。それによって中毒症によるものかどうかがわかります。
それらの確認が終わったら、体をブランケットやバスタオル等でくるみ、温めながら動物病院へ連れていきましょう。
猫が痙攣するときの前兆
- くちをパクパクさせる
- トイレを失敗する
等だと言われていますが、前兆が一切なく痙攣をおこす場合も少なくはありません。
腎不全からくる痙攣を起こしている時の動画
てんかんからくる痙攣を起こしている動画
痙攣とは間違えやすい寝ている時のピクピクの動画
まとめ
今回は猫の痙攣について詳しくまとめてみました。痙攣にも様々な原因があり、動画を見てみるとその原因により痙攣の仕方も違うように見えました。
もしも愛猫が痙攣をおこした場合、獣医師に症状をしっかり伝えることが大切です。できるだけ痙攣の仕方を観察しておきましょう。初めての痙攣後はすぐに収まったとしても、念の為に1度動物病院へかかると安心です。