シルバーのベンガルにはどんな種類があるの?
ベンガルの毛色の中でも、シルバーは2004年に公認されたばかりの新しいカラーです。淡い銀色に、黒い模様が入ることで幻想的な雰囲気を醸し出し、高い人気を集めています。
シルバーの毛色にも、厳密にはいくつかの種類があるようです。毛色の特徴や、模様の違いなどについてもご紹介します。
毛色の種類
ブラックシルバー
シルバーのベンガルで割合が多いのが、ブラックシルバーです。淡いシルバーの毛色がベースとなり、模様は黒色で入ることが多くあります。ブラックシルバーは、アメリカンショートヘアの遺伝子によって作られた毛色のようです。
シルバースノー
シルバーの毛色の中でも、シルバーシールセピア、シルバーシールミンク、シルバーシールリンクスのことを、シルバースノーと総称します。シルバースノーのベンガルは、ブラックシルバーよりも白っぽく淡い色をしているのが特徴です。
シルバーのベンガルの主な柄
スポテッド
ヒョウのような斑点模様をスポテッドといい、シルバーのベンガルに表れる柄です。スポテッドの中でも、濃淡や陰影でグラデーションになっているスポットは、ロゼットと呼ばれます。スポットの形によって、ドーナツ、アローヘッド、ローズ、ワイルドなどの分類もあるようです。
マーブル
マーブル柄は、円や斑点のような形ではなく、模様全体が渦巻状の縞模様になっています。シルバーの毛色とマーブル柄で、大理石や流れる雲のような印象です。比較的珍しい柄といわれ、シルバーという珍しい毛色と相まって、マーブル柄のシルバーベンガルは高値で取引されることが多いようです。
シルバーのベンガルの価格
ベンガルの販売価格は、一般的に20万円前後といわれていますが、シルバーは比較的珍しい毛色であることから、高めの価格設定となっているようです。
マーブル柄やスポテッドの中でもロゼットは希少価値が高く、シルバーの被毛とロゼット柄を持つ子猫の場合、50万円以上で取引されることもあります。
灰色よりも輝きがプラスされたシルバー色は、ベンガルの最大の特徴であるヒョウのような柄を際立たせてくれるため、人気も値段も高いようです。
シルバーのベンガルを飼うために必要なこと
環境
シルバーのベンガルは運動量の多い猫なので、キャットタワーを用意し、室内でも上下運動ができる環境にしてあげましょう。
飼い主とのコミュニケーションを好み、遊び好きな性格もしているため、おもちゃを使って遊んであげることもよいですね。コミュニケーションが不足するとストレスとなってしまうこともありますので、長時間の留守番は極力避けてあげましょう。
また、静かな環境や場所を好むベンガルは、生活音や騒音が気になる環境にストレスを感じることもあります。自宅周辺の音が気になるようであれば、防音対策などの工夫をしてあげるとよいでしょう。
ケア
シルバーのベンガルは、とても触り心地のよい被毛を持ちます。シングルコートの短毛種ですので、お手入れはしやすいですが、シルクタッチの美しい被毛を保つために週に1〜2回はブラッシングを行いましょう。
ベンガルは活発なため、爪が長いと思わぬケガに繋がる恐れがあります。定期的に爪切りを行って、予防しておきましょう。
ベンガルの耳は立っているので、耳の中が汚れることはほとんどありませんが、スキンシップの一貫として耳をチェックするとよいでしょう。汚れていると感じたら、イヤーローションをコットンに含ませてきれいに拭き取ってあげてください。
食事
シルバーのベンガルは、他の毛色を持つベンガルと同じ食事内容で問題ありません。引き締まった筋肉質な体をしているベンガルは、高タンパク質なフードがおすすめです。食事量は他の猫よりも多めなので、様子を見ながらフードを与えるようにしましょう。
個体差はありますが、ベンガルは飽きやすい性格をしている子が多いようです。食べ残しが見られる場合は、ずっと同じフードを与えるのではなく、食事内容を工夫してあげてください。ドライタイプとウェットタイプを併用する、トッピングを加えるなどの変化をつけてあげるとよいでしょう。
シルバーの被毛を持つベンガルのかわいい画像
ジョニー
今日のねこちゃんより:ジョニー / ♂ / 2歳 / ベンガル / 4.5kg
おねだりポーズがかわいいベンガルのジョニーちゃんは、全身をきれいなシルバー色に覆われていますね。ピンと立った耳とクリクリの目も素敵です。
銀
今日のねこちゃんより:銀 / ♂ / 5歳 / ベンガル / 5kg
丸まって眠っているベンガルの銀くんは、その名の通りシルバーの被毛を持つようです。模様はロゼットのように見えますね。
琥珀
今日のねこちゃんより:琥珀«こはく» / ♂ / 2歳 / ベンガル / 6kg
飼い主の手にちょこんと乗せた前足がとてもキュートな琥珀ちゃんも、きれいなシルバーの毛色をしたベンガルです。飼い主の側を離れないほどの甘えん坊で、優しい猫ちゃんのようですよ。
まとめ
シルバーのベンガルは、野性味溢れるヒョウのような柄をしていますが、毛色から柔らかい印象を持たれることが多いでしょう。凛々しさの中に優しさを感じる見た目のシルバーベンガルですが、その性格は甘えん坊で人懐っこく、たくさんの人々に愛されています。
まだ珍しい毛色のため、ペットショップに並ぶことはあまりありませんが、ベンガルの繁殖を行っているブリーダーの元から迎えることができるでしょう。運動量が多く活発で、コミュニケーションを好むシルバーのベンガルと、たくさん遊んで楽しい時間を共有してみてはいかがでしょうか。