猫の習性
猫は本来群れを作らず、単独で行動することが多い動物です。たまに親兄弟や仲間たちと群れている猫もいますが、基本単独行動をしています。単独で行動する場合、猫たちにとって一番のリスクはトイレタイムでしょう。
近年、都会で生きている野良猫や飼い猫たちにとって天敵はあまり関係ないですが、田舎家や山付近で生きている猫たちにはいろんな天敵がいるため、無防備になる排泄の時間はとても危険を伴うので彼らはすごくストレスを感じているのです。
猫の習性として、排泄(特に排便)をした後は天敵が自分の居場所を特定できないように念入りに砂をかけて隠すという行動をします。排泄中は彼らにとって大変危険なので、その習性は遺伝子レベルで飼い猫になった場合でも自然に日常生活で表れています。
しかし、排泄物を隠さない場合もあります。道端や公園などで猫の排便の跡が残っているのを見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。猫は自分の縄張りを守る習性もあるのであえて排泄物を残して、自分の縄張りであることを主張しているとも考えられます。
トイレ前にテンションが高くなる理由と行動
トイレ前にテンションが急に高くなったり、普段とは違う行動する猫たちもいるようです。個体によって行動は様々なようですが、排便する前に合図をする猫たちの心理として考えられるのは、飼い主さんに今から「ウンチするよー」と鳴いて教えているのではないでしょうか。また、急に落ち着きがなくなりウロウロしだしたり大きな声で鳴きながら走り出す子もいるようです。
理由は断言できませんが、排泄をする前に鳴くという猫は排泄をする不安から飼い主に見守っていてほしいための合図なのか、またはトイレが汚いから教えているということもありえます。猫はきれい好きなので、トイレが汚いと我慢したりもするので気を付けましょう。
トイレ後にテンションが高くなる理由と行動
猫はとても警戒心が強い動物なので、排便や排尿をするときは安全な場所を探します。排便のときは無防備なので襲われる危険が高いため、猫の心理としては早く済ませてその場から立ち去りたいわけです。
したがって、排便を済ませると自分の匂いを消して自分の居場所を知られないようにしたいので、砂をかけた後は猛ダッシュでその場から逃げだします。その行動が私たちにはハイテンションとして見えているのかもしれません。
また、排便の最中には副交感神経が優位になっているのですが、排便を済ませると一気に交感神経が優位になるためハイテンションになるとも言われています。でも猫の心理としてシンプルに排便をした後、スッキリして気分が良くなった嬉しさからテンションが上がっているとも考えられます。
まとめ
まだ理由がはっきり分かっていない猫の「トイレハイ」ですが、特に病気ではないので心配する必要はなさそうです。しかし病気が原因の時もあるようなので心配な場合は、一度動物病院で診察を受けていると安心でしょう。人間にとっても排泄は大切な行為であり、それは猫にとっても同じで健康に直結する問題です。
気持ちよく排泄してもらうために、飼い主さんが気を付けることはトイレを常に清潔にしておくこと、多頭飼いのときは猫の数以上のトイレを設置してあげましょう。
トイレが汚いと排泄を我慢をしたり、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうようになります。トイレの問題が原因なら、「トイレハイ」がおさまる猫もいるでしょう。「トイレハイ」の行動は猫本来の習性なので、飼い主さんは自然なこととして見守っているのがよさそうです。
家の愛猫ちゃんは、トイレの後ハイテンションになることはありますか。どんな行動をとるのか観察してみると、愛猫の気持ちが分かるかもしれませんね。最後までお読みいただきありがとうございました。