獲物に見える!?
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猫は速く動くものを一瞬で認識する動体視力に大変優れています。動体視力の優れている猫は待ち伏せ型の狩猟を行うので速く動くものは鳥や昆虫、ネズミなど獲物に見えるのだそうです。特に水平に猫の視野を横切る物は猫にとって格好の餌食になります。
飼い主がパソコン作業をしていている指や、荷造りをしている紐に猫がじゃれてきますよね。動きが獲物に見えてしまい、いてもたってもいられなくなるのでしょう。
習性を利用して猫と遊ぶ
この猫の性格や本能を利用して、猫と遊ぶ時は動体視力を使った狩猟本能を満足させてあげるようにおもちゃを動かすと、無我夢中で遊んでくれます。
ただし猫が獲物とする物より大きすぎる物体を速く動かしても、猫はびっくりしてしまうだけですから、気をつけてくださいね。
猫の目には?
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速く動くものはよく認識できるのですが、明るい昼間や電気の灯っている場所では近くにある動かないものをなかなか認識する事ができません。これは近視のような状態で、フードなどのご飯は匂いから場所を探し当てているようです。
速く動くものを捉えようとする時の敏捷さとは逆に、ゆっくりと近づいてくる時の猫は、ぎくしゃくとした動きをしていますよね。
タペタムとは?
暗いところで猫の目が光っているのをご覧になった事があるでしょう。これは猫の網膜にあるタペタムという組織が働いて光を反射しています。タペタムの機能により暗がりでも光を増幅させる事ができるので、猫は夜でも様々な物を認識できています。
猫の目は大きくて可愛いですよね。それもそのはずで、猫の顔と猫の目の割合を人間の顔と人間の目に当てはめると、人間の目は野球ボールほどの大きさになるそうです。ちょっと怖いですね。
狩猟本能の一つの要因
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猫は速く動くものだけではなく、昆虫が動くようなカサカサした音や、周波数の高い音にも狩猟本能をかきたてられるようです。そして頭部や胴体が分かれている形状の物も、猫にとっては獲物に見えます。
もしも猫のおもちゃを手作りするのであれば、ビニールのようなカシャカシャ音が鳴る物を入れたネズミのような形の物を作り、速く水平に動かしてみましょう。猫はきっと喜んでくれるでしょう!
まとめ
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今日のねこちゃんより:にゃんころ / ♀ / マンチカン / 0kg
なぜ猫は『速く動くもの』に反応してしまうの?についてお伝え致しました。猫にとって速く動くものが獲物だと分かると、猫と生活をする上で様々に役立てることができますね。面白いのですが、速く動かしても猫はそれぞれ好みの動きがあるようで、反応も猫それぞれです。
地面を這う蛇タイプの動き、ぴょんぴょんと跳ねる昆虫タイプの動き、空を舞うような蝶のように予測の出来ないタイプの動きなどを試してみると、猫の好みが分かってきます。
猫の身体能力を理解すると猫との距離も縮まってきますので嬉しいですね。そしておもちゃを動かしても始めは興味を持ってくれなかった猫が「つい見てしまった!」という表情をしてくれた時の喜びは、ひとしおでしょう!