猫が水を飲まない理由
猫の飲み水はメモリの書いたものにしないと、なかなか飲んでいるかも分かりづらいですが、猫が水を飲んでいないとき、多くの場合が病気が原因の可能性があります。その理由として考えられるものをご紹介させていただきます。
1. 慢性腎不全
猫の宿命とも言われてしまう「慢性腎不全」猫の最もなりやすい病気として知られていますが、この病気になってしまうと「下痢や便秘」「体重減少」「毛づやがなくなる」「元気がなくなる」「トイレが増える、減る」「水を異常に飲む、飲まなくなる」などという症状が出ます。猫が腎臓病になると早めに治療を受ければ進行を遅らすこともできますが、末期の状態で発見すると、施しようがないことも残念ながらあるようです。
2. もともとの習性で飲まない
病気ではなく、ただ人間より飲む量が少ないだけということも理由としてはあげられます。猫はもともと大昔砂漠で暮らしていました。水が少なかったということもありますし、砂漠なので夜はマイナスにもなるほど極寒です。
そんな場所で、もし水に濡れてしまうようなことがあれば、命にと関わってしまいます。それらのような習性によって猫は水嫌いであったり、もともとそこまでたくさんを欲しがらなかったりするのです。
3. 尿結石
猫が水を飲まないとき、尿結石であることもあります。猫の尿結石は水を飲まずに濃度の濃いおしっこばかりをしていると、膀胱の中に結石ができてしまい「血尿がでる」「激しい痛みを伴う」ということもあります。おしっこをするときに血が混ざっていたり、痛そうに鳴き声を出したりするようなときにはすぐに病院を受診してください。
4. 膀胱炎
猫はトイレの置き場所が寒かったりするとおしっこを我慢してしまい膀胱炎になってしまったり、尿結石をそのままにしていると、膀胱が炎症を起こして膀胱炎になってしまうこともあります。
そうなれば、おしっこをしたくなくなるのでお水を飲まなくなってしまったり、おしっこをするときに激しい痛みを伴い、最終的には命にも関わる病気です。
猫に必要な水の量は?
とはいえ、猫の小さな体にはどのくらいの水の量が必要かということは、なかなかわかりませんよね。「たかが水」と思ってしまいそうですが、猫の病気などは進行をさせないためにも、大変重要な役割も果たしています。
そんな猫に必要な水の量としては1kgの体重に対して「60〜70ml」だと言われています。水は飲み水だけでなく、ウェットフードなどからも補給をすることができますので、積極的に取り入れるのがおすすめです。
猫に水を飲ませたいときは?
猫に水を飲ませたいのに、なぜか飲まないこともありますよね。そんなときに猫が水を飲んでくれるようにするための対策方法をご紹介します。
器を変える
猫が水を飲まないときは、お皿の色や匂いが気に入らないときも時にはあります。
そのような場合にはお皿の種類を変えてみたり、お皿の高さを調節してみたりしましょう。
カルキ抜きをする
猫には水の匂いがわかりますので、水を一度沸かしてからカルキ抜きをすると、匂いが消えて飲んでくれるようになることもあります。
ウェットフードを取り入れる
猫が水を飲んでくれないときには、積極的にウェットフードを取り入れましょう。
ウェットフードは80%程度が水分ですから、食べてくれると摂取することができます。
食事をふやかす
ドライフードであれば、食べても水分はほとんど補給することはできません。
そのようなときにはフードをふやかしてから与えるようにすると、食べるときに水分も補給できるようになります。
新鮮な水を入れる
猫は神経質な生き物なので、お水にホコリが浮いていたり被毛が入っていたりしても、お水を飲まなくなってしまうことがあります。
そのようなときには新鮮な水を準備して、複数か所に設置してみてください。
まとめ
猫が水を飲まないときには、慢性腎不全などの病気である可能性が高いです。
そのような症状があるときにはまず病院を受診するようにし、飼い主さんができる対策をしてみてください。