猫の耳はスゴい
猫の耳は耳の周りの筋肉が発達していることにより、180度近く左右バラバラに自在に動かすことができるという素晴らしい才能を持っていますが、その他にも猫の耳はスゴいことがたくさんあります。
人間の4〜5倍もの聴力がある
猫の聴力は人間の4〜5倍程度あると言われており、犬よりも聞く力は優れています。なぜここまでも猫の聴力が発達したかというと、その理由は山で生息し、ネズミなどの小動物を狩りしていたときに目があまり良くない猫が、ネズミの「鳴き声」を頼りに探すことをしていからです。
ネズミの鳴き声だけで「どこに」「どれだけの数がいるか」ということを把握することができたとも言われているんですよ。人間にとっては聞こえないような音でも、猫にはハッキリと聞こえているんですね。
一説ではアリの歩く音も聞こえるらしい
驚くことに猫の聴力は、一説ではアリの歩く音も聞こえると言われています。よく飼い主さんが帰宅する前から玄関にお迎えに来てくれることがありますよね。「どうしてわかったの?」と言いたくなりますが、これも車のエンジン音を聞き分けて「数キロ先から」飼い主さんの帰宅することが音によって分かっているからだと言われています。猫の聴力は本当にスゴいんですね。
猫の耳の動きとその気持ち
猫の耳は基本的には私たち人間と同じ構造をしています。しかし、耳介には小さな筋肉がたくさんついており20個以上もの筋肉があるとも言われています。それにより、 耳を自在に動かすので飼い主さんが猫の感情を読み取るにも最適の場所なのです。そんな猫の耳の動きやそのときの気持ちについてご紹介させていただきます。
1. 耳をあちこちに動かしているとき
猫の耳が前を向いたり、後ろを向いたりなど、落ち着きなく動かしていることがありますよね。これは遠くから音が聞こえて集中しているときや「不安」だということを感じているときにする動きでもあります。「何の音だろう?」「不安だな」と猫が感じているときの仕草であり、外で工事や雨、雷が鳴っているなど、あまり聞いたことがないようなビックリするような音が鳴っているときによく見せます。
2. 耳を前に向けてピンとしている
猫が耳を前に向けているときは嬉しい気持ちから「なになに!?」「すごい!」などと興味津々で興奮状態にあるときに見せてくれます。新しいおもちゃで遊ぶときや、おやつをあげるときなどにこのような仕草になります。
また、他にも「警戒しているとき」にもこのような耳の動きもします。インターフォンや電話が鳴ったときなど「何!?」とビックリしたときにこのような動きになりますよ。
3. 耳を後ろに倒しているとき
猫は耳を後ろにペタンと倒して寝かすことがありますよね。こちらの動きをするときに猫は「怒っている」「怖いからやめて」などといった気持ちが表れているようです。
触っているときに、ウーッとうなりながら耳をペタンと倒しているときには、「これ以上触ると怒るよ」という感情の表れでもありますから、しつこく触ると引っかかれてしまうこともあるでしょう。また、怖い思いをしたときにも耳がペタンと倒れたままになることがあります。
4. 耳を横に寝かせているとき
猫が眠っているときなどに、耳を横に寝かせているときがありますよね。これは心地が良くてリラックスしているときや、「ストレスフリー」のときに見せてくれる動きです。このようなときにはリラックスして自分の時間をゆったりと過ごしている証でもありますから、あまり邪魔をしないようにしてあげてくださいね。
5. 特に耳を動かさないとき
猫はふだん過ごしているときには、耳を動かさずに通常のかたちを保っていることもありますよね。このようなときにはストレスも不安もなく、特に「何も考えてないとき」に見せてくれる動きです。もし触って機嫌をとるときやおもちゃで遊んであげるのであれば、このときがおすすめですよ。
6. 耳をピン!っと立てているとき
猫の耳がピン!と立つときには、そのかたちから「イカミミ」とも呼ばれるのですが「怒っているとき」に見られる動きです。
他の猫と喧嘩をしているときや、しつこく飼い主さんが何かをしたときなどに、過度のストレスに感じているとこのようなかたちになります。猫の耳がこのようになっているときにしつこくその行為をつづけてしまうと、ストレスになってるということですから、なるべくしつこくしないようにしてあげましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:小鉄ちゃん / ♂ / 雑種 MIX / 0kg
猫の耳は耳の周りの筋肉が発達していることにより、180度近く左右バラバラに自在に動かすことができ、遠くでどんな音が出ているかなどというかとも把握することができます。
猫の耳によって様々な感情を読み取ることができますから、日頃から観察してみてくださいね。