猫にまつわる言葉
1.猫に小判
例えて価値が分からないことを使います 。価値があるものが目の前に置かれていても、猫は見向きもせずネズミに夢中になっている状態を言います。
2.ネコババ
ネコババのパパとは糞と書いて、 うんちを意味します。猫ちゃんがうんちを必死に隠す様子が似ていたのでしょうか、 落ちていたものを拾って自分のものにしてしまうことを意味します。
3.猫をかぶる
猫ちゃんが狩りをしている時と、静かに大人しく睡眠をとっている時では、異なる動物と思えるほどであります。 このようなギャップから本当の姿を隠す意味があります。
4.泥棒猫
飼い猫ではない猫ちゃんに、人間の食べ物を盗まれることが日常的にあった一昔前の時代は、近場の家と行ったり来たりすることが、今と比べて簡単でありました。 他のものをそっと静かに盗むという意味があります。
5.猫なで声
心優しい人間のふりをして語りかける意味を持っています。私たち人間が猫ちゃんに語りかける時に、ヨチヨチなどと、赤ちゃん言葉を使ってしまいがちです。
6.猫も杓子も
杓子という意味は しゃもじの意味であるが 言葉の由来は諸説あります。 誰でも彼でもという意味があります。このことからも猫ちゃんが、たくさんいた動物であることが分かりますね。
7.猫背
猫の背骨が急カーブに曲げられるのは、背骨と背骨の間に柔らかいクッションのような緩衝材が入っているからです。このような姿勢から背中を丸めた態勢をさします。
8.猫の目
猫の目はコロコロと感情や天気の良し悪しによっても変わりますが、 変化しやすいことをこのことから大変変化しやすいことを意味します。
9.猫に鰹節
昔から日本の食卓には欠かせない食べ物の一つが鰹節です。 多分、人間が鰹節を削っている時に、猫ちゃんがさっと持ち去ってしまったのでしょう。このことから油断ができないことのたとえです。
10.猫にまたたび
相手の機嫌を取る時に一番に効果が期待できそうなものを意味します。別名「猫にまたたび、女郎に小判」とも言います。 従って大好物の意味です。
11.ねこまたぎ
昔の猫ちゃんには肉を食べる習慣がなかったため、魚が大好物という猫が多かったです。このような魚好きな猫でさえ、素通りしてしまうほどまずい魚を意味します。
12.借りてきた猫
猫ちゃんは周りの環境が変われば萎縮して、じっとして怯えてしまいます。このようなことから、猫本来の姿を隠しておとなしくしていることを意味します。
13.猫かわいがり
古今東西、猫が好きな人は、悪さをする猫でも なかなか怒ることができないのではないでしょうか。このことから悪いことをした時でも、怒ることをせずにヨシヨシと可愛がる意味であります。
14.猫の手も借りたい
猫は大昔から人間が忙しそうにしていても、一向に知らんぷりして眠っていたのでしょう。このことから誰でもいいから手伝ってほしいほど、多忙だという意味を持ちます。
15.猫舌
猫ちゃんはハンティングで捕まえた獲物の体温くらいまでしか口にしません。このことから、熱いものを食べられないことを意味します。
16.猫っ毛
猫ちゃんの毛はシュタゲと上毛の二重構造であるが、出身が砂漠地帯のため上毛に防水効果がなくて、とても柔らかい毛をしています。このことから、ふんわりした柔らかい毛を言います。
17.猫の額
猫ちゃんの額が本当のところは、どこまで小さいのか、または大きいのか、はっきりとは分からないが、 顔の大きさに対して目や耳の占める割合が大きく、それに比べて額がないように見えることから、狭いことを意味しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。猫がつく言葉は、思っていたよりも意外とたくさんあります。昔の人の猫を観察する鋭さには、びっくりするほど驚かされますが、 猫の裏も表も非常によく観察して表しています。例えば猫ちゃんに高価なおもちゃをお土産で買ってきてあげても、猫ちゃんの興味がなければ全く見向きもしません。私たち人間のように高価なブランド品だからと 節操もなく喜ぶこともありません。ことわざや慣用句など言い回しを通して、猫ちゃんの習性や性格を学ぶことができるのです。