猫がツンデレな3つの理由

猫がツンデレな3つの理由

時には甘えてきて、でも、いつもつれなくって、、。猫は、人に従わないツンデレな性格を持っています。こんなツンデレな性格がたまらなく大好き、という飼い主さんも多いのではないでしょうか。でも皆さん、なんで猫がこんなにツンデレなのか、理由をご存知ですか?今回は、猫がツンデレである理由を3つご紹介したいと思います。

理由① ネコ科動物の習性

猫は、ネコ科に属する動物です。代表的なネコ科動物と言えば、チーターやヒョウなどがあげられます。この科に分類される動物のおおくは「単独」で狩りをすることが知られており、とても「独立性」の高い生き物であることが知られています。

集団で狩りをするイヌ科の動物とは対照的であるといえます。

猫も、ネズミなどの小動物を狩るときに仲間と協力することはありません。
つまり、猫は生まれながらにして孤独なハンターなのです。

これが、猫がツンデレである理由の1つ目です。

おもちゃで遊ぶ猫

理由② 人と猫の共生関係のきっかけ

猫は、約9500年前から人と共生してきたといわれてます。この共生関係が始まったきっかけは、「人の食物保管場所の周りに生息するネズミを狩るために、人の住居に近づいてきたから」であると言われています。

当然ですが、昔は、ネズミ捕りやネズミ避けの道具は存在していませんでした。そのため、せっかく育てた食物をネズミに食い荒らされることが少なくありませんでした。一方で、猫はそのネズミを捕食します。したがって猫は、ネズミが頻繁に出現する「食物保管場所」の付近、すなわち人の近くに住み着くようになったといわれています。

これは、犬とは大きく異なる点です。
犬は、人の狩猟活動の補助・番犬といった役割で人に利用されたことで共生が始まったといわれています。そのため人は、「人に従う」という性格を持つ犬を意図的に選択してきました。これを、専門用語で「人為淘汰」といいます。

一方、猫は「たまたま」人の近くで暮らすようになったというだけで、「人に従う」性格を持った個体が選択されることはありませんでした。これを、「自然淘汰」といいます。

これが、猫がツンデレである理由の2つ目になります。

横になっている猫

理由③ 人社会での猫の役割

人と猫が共生を始めたのち、時が経つにつれてネズミ対策も進化していき、猫に頼らなくても食料を守れるようになってきました。そうなると、人にとっての猫の役割は非常に薄くなり、猫自身もネズミのいない人の周囲で暮らす必要はなくなりました。そうなると、しだいに共生関係はなくなっていくはずです。

しかし、そうはなりませんでした。
現に、今も猫と人は共生関係を維持しています。それはつまり、人にとって猫が、「ネズミを狩る」という役割を持っていなくても「魅力的な存在」であったからなのです。
「魅力的」な猫を自分の近くに留めておくために、人は、猫に餌を与えたり家に入れたりすることで、共生関係を維持してきたと考えられています。

さらに、現代において犬は、盲導犬や聴導犬などの介助犬として活用されています。つまり、人の社会において重要な社会的役割を持っています。これらの役割のために、犬はさらに「選択淘汰」が行われ、人に従順な犬が増えていきました。

一方で、猫は大きな社会的役割を持っていません。つまり、昔から変わらず、猫は「独立性」が高い性格を持ったまま人と暮らしているのです。

これが、猫がツンデレである理由の3つ目です。

鳴いている猫

まとめ

いかがだったでしょうか。
猫のツンデレは、種としての特性、人との共生の歴史、これらが関わっているようです。そして、人は今も昔も変わらず、猫に魅了され続けてきたのですね。
ツンデレな性格を持つ猫が、わざわざ私たち人間と一緒に暮らしてくれているという事実に、幸せを感じますね。

丸くなっている猫

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