猫が尻尾を振るときの心理
猫の尻尾の動きや角度などから、猫の気持ちを掴めるサインが出ています。尻尾を使って猫が「今はこう言う気分なんだよ」と教えてくれるのです。どんな時に尻尾を振っているのか、気持ちを紹介してみましょう!
1 返事をしている
「了解です」「聞こえてるよ」と返事をする時に振ります。猫に話しかけた時に尻尾を振ったら、そんな合図を送ってくれているのかも。眠い時や、動きたくない時でさえ尻尾だけは反応してしまうようです。
2 興奮している
尻尾を左右に大きく振っている時、特に真横に振っていることがあると思います。この時は、何かに興奮しているようです。気になるものを見つけて「捕まえたい!」と言う気持ちから、タイミングを見計らって、飛びつこうとしているのでしょう。
3 機嫌が良い
尻尾がゆっくりと動いている時は、機嫌が良い証拠です。猫がリラックスしている状態や、落ち着いている心理状態を表しています。「気分がいいにゃ」と寝そべりながら寛いでいるようです。
4 イライラしている
尻尾を激しく振るのは、猫の機嫌が悪いときです。尻尾を大きく振る仕草でも、スピードで見分けると心理がわかります。音を立てるように「バタバタ」「パタパタ」は「イライラ」している気持ちになります。左右に「ブンブン」とリズムよく振っている時は、闘争心がでているようです。
5 挨拶している
猫の尻尾は、コミュニケーションをはかる時にも使用します。尻尾を垂直に立てているのは、嬉しい気持ちや甘えたい気待ちの表れです。挨拶をする時も尻尾を立てながら先を前に向けます。「こんにちは」と近づいて、相手も同じように尻尾を立てるのが猫のルールです。親しい間柄や好意を持っているものに見せるようです。
6 落ち着かない
尻尾を小刻みに「パタパタ」と振るのは、気分が落ち着いていないとき。不安に思う事や、気が散るような気持ちが、尻尾に表れてしまうようです。
7 考え事中
尻尾を縦に振るのは、考え事をしている最中のようです。ぼんやりとこれからの事を考えているのでしょう。「何しようかなぁー」「退屈だなぁー」と座りながら尻尾を振ります。
猫の尻尾は感情表現だけじゃない!
猫の尻尾には感情を表現するほかに、こんなことにも役だっています。
バランスをとる
猫の尻尾は、バランスが崩れないように保つ役割りがあります。4足歩行の動物は、上手く歩くために、尻尾でバランスを保っているそうです。バランスをとる為に尻尾を動かして、骨盤の位置を調節する事も可能だそうです。
寒さ対策
猫の尻尾の長さは様々ですが、長いと寒さ対策ができるのです。首や体に巻き付けて寒さを和らげたりします。冬の時期になると、保温するのに尻尾で顔が見えなくなってしまう猫もいるんですよ。
マーキング
猫が尻尾を振るのは、匂いを撒き散らす意味もあります。猫の尻尾の付け根には、臭腺があり、そこからいわゆるフェロモンと呼ばれるにおいを出します。
フェロモンを出しながらマーキングをするときにも尻尾を使います。飼い主の足や、家具などに尻尾を巻き付け「縄張り意識」を高めているのでしょう。
まとめ
愛猫が尻尾を振るときの気持ちについて紹介してみました。
尻尾は気持ちのバロメーターと言われています。猫の気持ちが知りたいなら、尻尾の動きに注目するとわかりやすいと言うことでしょう。
尻尾は4足歩行の動物ならではのもので、私たちからすれば珍しくて触りたくなってしまいます。しかし、尻尾はとても大切でデリケートな部分。猫が尻尾を触られると怒るのは、背骨から神経が繋がっているからなのです。
引っ張ったり、触りすぎると神経損傷や、歩行困難、排泄障害などの危険性があります。コミュニケーションとしても大切な尻尾は、大切に取り扱うようにしましょう。