猫と人の脳の違いについて
脳の大きさを比較
猫の脳の大きさはおよそ30gで、人の大きさはおよそ1300gです。人と猫を比べても、大きさが違うのは当たり前なのでしょうが、人のおよそ40分の一の重さしかないという事ですね。
脳の重さを比較
猫の脳化指数は1.2で、人は7.4~7.8くらいです。ちなみに犬は1.2だそうです。脳の重さを表すには、体重と脳の重さを占める割合指数を数値にする脳化指数があります。高ければ高いほど頭が良いと言う事になります。
思考能力を比較
大脳を占める前頭葉と言う部分には、判断力や思考能力などの役割がある前頭連合野があります。人にはおよそ30%も占めていると言われています。猫の場合、3.5%は大脳に占める前頭連合野があるそうです。人は連合野が大きい分、感覚をすぐに把握する事が出来ます。
しかし猫は小さい分、いくつもの感覚を積み重ねて行き判断できると言うのです。目で見て判断できる人に比べると、猫は目と鼻と音でやっと確認ができたとなるのです。
猫の記憶力について
猫の記憶力
脳化指数を見た結果、猫は人よりも、そして犬よりも数値が低かったですね。これでは、猫が賢いと言うのは、ウソだったことになってしまいます。それを挽回すべく、猫が犬よりも、そして人よりも優れていることがあります。それは短期記憶力です。人の約20倍も優れていることが判明されています。
猫の短期記憶力は、研究でしっかりと発表されているので間違いはないようです。記憶力は、長期と短期があります。長期記憶は、長い期間や一生記憶に残るようなことです。短期記憶は、一瞬や短い出来事の中の記憶を残すことです。瞬時に、脳に記憶として残すことができる集中力が伺えます。このように、猫は記憶力において短期記憶だけは負けない特技があるのです。
記憶に残るのは猫次第
猫は短期記憶が優れているのは確かなようですが、長期記憶も悪くはありません。短期記憶によると、人だと60秒で忘れてしまう出来事に対して、猫は10分間記憶に残したと言う記録があるそうです。猫が記憶力として残るのは、果たして時間なのか、内容の深さなのかと言うところです。
猫の場合は、内容によって記憶に残りやすいものと、忘れっぽいものに区別されているのかも知れません。衝撃的や印象的内容の場合は、記憶に残りやすいと言った方が正しいかも知れません。むしろ、どうでも良いことになると忘れやすいと言えるでしょう。
猫と人の脳は似ている
猫と人の脳を見てみると、よく似ていると言われています。脳の構造が9割り同じだと言われています。感情を豊かにする大脳皮質がそっくりなのです。どちらかと言うと、犬の方が感情を表にだすのでわかりやすいし納得できますよね。感情を抑えてしまうのも、猫の魅力なのかも知れません。
猫はクールやマイペースと言われていますが、人とよく似た感情や気持ちを持っているのに親近感が湧きますよね。我々が都合よく忘れたりするのも、猫と脳が似ているからなのかも知れませんね。
まとめ
猫と人の脳の違いについて紹介していきました。体の大きさから脳の大きさは違っても、脳の構造が似ていることがわかりました。このことを知れば、猫と生活する上でも親近感が持てて気持ちも分かり合える仲になるのではないでしょうか?
そして、記憶力も人には負けていないと言うことも、やはり猫は賢い動物といえるのでしょう。
ただし、猫は賢いのが人を惑わすと言えますね。どうでもいいことはすぐに忘れてしまいます。心に深く残る事は、一生涯忘れない猫もいるのでしょう。嫌な記憶よりも良い記憶として、楽しく暮らして行けるようにしたいですね。