猫との暮らしで良いこと
癒やされる
猫との暮らしで良いことは、何と言っても一緒にいて癒やされることではないでしょうか。かわいらしい姿は見ているだけでも心が和みますし、ご飯を食べる姿や眠っているときの顔、ゴロゴロと喉を鳴らして甘える様子など、たくさんの魅力を発見することができます。猫と一緒に暮らすことで、飼い主は毎日幸せな気持ちになれるものです。
猫とふれ合うことで「オキシトシン」という幸せホルモンの分泌が増加することが分かっています。その癒やし効果により体内の自律神経の働きが整うので、免疫力アップなどが期待できます。また、記憶力が上がる、気持ちが明るくなるなどの効果があるとも言われているので、猫との暮らしは飼い主の健康維持にとてもよい影響を与えていると考えられますね。
寂しくなくなる
猫と暮らすことで、家の中が明るくにぎやかな雰囲気に包まれます。猫のお世話をしたり、一緒に遊んであげたりすることで、ひとり暮らしの方でも寂しいという気持ちを感じにくくなるようです。特に定年退職して仕事から離れた方などは、社会との関わりが希薄になることで孤独を感じる方も多いと言われています。しかし、家に猫が待っていてくれると思うだけで、寂しい気持ちも吹き飛んでしまいそうですね。
生活リズムがうまれる
猫との暮らしで生活リズムが整いやすくなったという話もよく聞くことがあります。猫は何気なく過ごしているように見えても、実は猫なりに毎日決められた日課の中で行動をしていると言われています。日々の日課の中で、遊んでほしいときは飼い主のところへ行き、お腹が空いたらご飯を要求するなど、飼い主とのやりとりも少しずつ決まってきます。
猫の決められたパターンに飼い主も自然と合わせることが増えるので、生活リズムも徐々に整ってくるでしょう。時間がルーズになりやすいひとり暮らしの方にこそ猫との暮らしはおすすめかもしれません。
よい影響を子どもに与える
猫の暮らしは、子どもにもよい影響をたくさん与えることができるようです。猫がいることで、落ち込むことがあった子や反抗期を迎えたような子でも、心や感情が安定したまま過ごすことができたという声を耳にすることがあります。家族にも共通の話題がうまれますので、会話が弾むきっかけともなるでしょう。
また生き物のお世話を毎日することで、子どもは責任感を持つことができます。ぬいぐるみなどとは違い、お世話が欠かせない存在であるということを知ることで、命の大切さにも気づくことができるでしょう。
猫との暮らしで大変なこと
費用がかかる
猫と暮らし始めると、当然ですが飼育費用がかかります。初めて猫を迎えるのであれば、猫の居住スペースや猫用トイレ、おもちゃ、食器、爪とぎなど、さまざまなグッズをそろえておかなければなりません。また毎日与えるキャットフードをはじめ、トイレに敷く猫砂やペットシートなどの消耗品も定期的に購入する必要がありますし、ケガや病気の際には治療費がかかります。
猫を飼う際の費用の目安として、個人差はありますが猫1匹に対して平均して月5,000円~6,000円ほどの飼育費用が必要となるようです。
掃除が大変
猫との暮らしの中で、一番の悩みの種と言われるのが掃除です。しっかり掃除をしてもすぐに抜け毛は舞い散りますし、トイレのにおいや汚れも気になるところです。特に赤ちゃんのいる家庭では、抜け毛によるぜんそくや猫アレルギーの心配もありますので、こまめな掃除や空気清浄機の設置などの工夫が必要になるでしょう。
また家の柱や家具、ソファーなどを猫の本能である爪とぎにより、ボロボロに傷つけられてしまう可能性も十分に考えられます。
毎日お世話する必要がある
猫を飼うにあたり、餌やり、水の準備、トイレ掃除は毎日する必要があるお世話です。飼い主さんの体調が悪くても、仕事がどんなに忙しくても、お世話は欠かせません。お世話を怠けると、猫はすぐにストレスを感じてしまいます。またひとり暮らしの場合には、猫を残して長期間旅行するということも難しくなるでしょう。
猫との暮らしを快適にするための部屋作り
猫との暮らしを快適にするためには、猫の習性や行動パターンに合わせた部屋づくりが大切です。住んでいる家が賃貸やワンルームだった場合、インテリアのレイアウトなどにも配慮しなければいけません。猫が暮らしやすい部屋作りのポイントを以下にまとめました。
快適な温度を保つ
まず猫との暮らしで気をつけたいポイントは、室内を快適な温度を保つことです。暑さや寒さは猫の命にも関わる問題なので、夏場では熱中症対策、冬場では寒さ対策をしっかり考えてください。特に夏場では、部屋を適温に保つとともに水場を増やすといった対策も必要になるでしょう。
自由に行き来できる工夫をする
猫は行きたい場所に行けないなど、行動が制限される暮らしにストレスを感じます。 自由気ままで、マイペースな性格の猫が多いので、家の中を自由に行き来できる工夫が必要です。猫専用のくぐり戸(ペットドア)を設置したり、ドアにストッパーを付けて閉まらないようにしたりする方法が一般的です。反対にどうしても入ってほしくない場所には、鍵をかけるなどの対策を取るようにしましょう。
高い場所を作る
猫はもともとジャンプが得意な動物で、登ったり降りたりすることを好みます。そのため高低差のある遊び場は、運動不足やストレス解消の場として役立ちます。また日光浴や外の景色を眺めることが好きなので、窓辺の近くにキャットタワーやソファーを置くなど見晴らし台のような場所を暮らしの中にいくつか用意してあげられるとよいでしょう。ただし、脱走や転落事故が起こらないよう注意しなければいけません。
隠れられる場所を用意する
外敵から身をまもるため、猫は狭い場所に隠れて体を休めるという習性があります。猫との暮らしでは、ソファーやベッドの下など、隠れてくつろげそうなスペースを用意してあげましょう。完全に姿を隠すことで、気持ちを休め、ストレスを軽減させることができるようです。猫の精神安定のためにも、自分だけの静かな空間を用意してあげましょう。
爪とぎを設置する
猫との暮らしでは、壁や柱などで爪とぎをされる前に、好みの爪とぎアイテムを設置することをおすすめします。爪とぎは猫の習性のひとつなので、部屋中がボロボロになる前にしっかりと対策を取りましょう。特に賃貸住宅では傷跡がつくと退去の際に困りますし、場所によっては騒音問題につながることもあるため、事前の準備がとても大切です。
まとめ
猫との暮らしは、私たちに癒やしをくれたり、子どもに良い影響を与えてくれたりと、幸せなことがたくさんあるようです。一方で良いことだけではなく、大変なこともあるということを知っておくことが大切です。どのようなことが大変なのか事前にしっておくことで、必要な対処が分かりますし、問題がおこったときに慌てずにいられますよね。
猫の習性を理解した上で、少し工夫した部屋作りをすれば、猫と人が暮らしやすい環境を整えることができるでしょう。猫が好きな方や猫との暮らしに興味がある方は、猫のいる暮らしをつづったブログなども参考にしながら、快適に過ごせる部屋作りに挑戦してみてはいかかでしょうか。