道路で子猫を発見
危機一髪
息子の学校が終わり迎えに行こうと車庫を出たとき、家の目の前でプチ渋滞が起きていました。
大きなダンプカーが先頭で、なんだろう?と思いよくよく目を凝らしてみると、小さな生き物が1匹うずくまっていました。その近くでうずくまっている子をもう1匹が動かそうとしていて、私は思わず車を飛び出し、2匹を抱え込み家の車庫へと戻りました。
腕の中を見ると、小さすぎる子猫が鳴いていました。「どうしよう、拾ってしまった。うちには猫アレルギーの旦那もいるし。」とても困りました。そこから、里親を探そうということになりSNSに掲載したり、知人に子猫を紹介しました。
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黒猫の女の子トト(現在の名前)は、私の猫好きな友人が里親になってくれることに。残るはキジトラの女の子のみ。2週間くらいお世話しました。娘や息子も子猫に慣れてきたある日、SNSに通知が1件。「里親希望」の方からメールでした。
急遽、家族会議を開きキジトラの子を里親に出そうかと話し合いをしました。娘や息子は、「もう家族じゃないの?お別れできないよ」と。2週間も一緒にいれば情が出て来て、簡単には手放せない気持ちになっていました。
問題は旦那です。立派な猫アレルギーを持っています。旦那さんともじっくり話し合いをしました。「猫アレルギーあるけど、仕事で平日はほとんど家を空けているから、週末くらいどうにかなるだろう」と言ってくれました。
せっかく、里親さんになると言ってくださった方には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、うちで家族として迎え入れましたと丁寧に謝罪して、晴れて子猫を飼うことになりました。
避妊去勢手術は大切!
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つばきをお迎えして、一緒に生活してきましたが、これといって大変なことはありませんでした。今まで大きな病気にかかることもなく、立派に大人になってくれました。
ひとつだけ、ビックリしたことがありました。それは発情期です。猫は発情期がくると、大きな声で鳴き続けます。夜も眠れないくらい大きく野太い声です。それには、私もびっくりしました。
慌てて病院に連れて行って診てもらいました。正式に発情期がきていると言われ、避妊手術の予約をとりました。避妊や去勢手術は、犬猫を問わず受けることをオススメします。
発情期は、彼らにとってとてもストレスがかかります。手術をすることによって、病気のリスクも大幅に軽減できますし、マーキングもマーキングによる臭いも無くなりました。
人にとっても犬猫にとってもノンストレスな生活を送ることができます♪気になる方は、行きつけの病院の獣医さんに聞いてくださいね♪
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保護猫をお迎えして良かった事
なんと言っても癒しです。家に帰ると必ず玄関まで迎えに来てくれます。毎朝、ある時間帯になると抱っこして!と意思表示してくれます。お腹が空くと、自分のお皿の前まで行って、ニャアーとアピールしてきます。遊んで欲しい時は猫じゃらしを私の手元まで持ってきて、目で訴えてきます。とても分やすく意思表示してくれて助かります(笑)。
でも、猫ですから気分屋な部分もあります。一人でいたい時は、寄せ付けないオーラを出しています。その時はそっとしておきます。構って欲しい時は自分から寄ってきますからね♪猫にもちゃんと意思があるんだなと学べました。
つばきは、とてもいい子で迎えた時からおトイレも完璧でした。困ったことがほとんどありません。玄関を閉め忘れても、外に出ようとはせず、ジーッと見つめているだけです。
テーブルの上に家族が食べるご飯がある時は登りません。食べ物を漁るということもしません。もちろん、言葉も通じますよ。名前にも反応します。
娘が付けたあだ名「つんつん」(ツンデレなところから)にも反応します。猫もなかなか頭が良いです。つばきは家族にとても愛されていて、家族を幸せにしてくれます。うちに来てくれてありがとう。
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2匹の現在の様子
とても元気よく過ごしています。
保護したてのときとの違いは、小さい頃から一緒に過ごしている犬には抵抗がありませんが、新入りの犬は気に入らないようです。シャアー!と威嚇して猫パンチしています。
新入り犬がケージから出てくると、忽然と姿を消します。私の寝室に隠れて、新入り犬をジーッと見ていますね。なので、新入り犬もある程度時間を決めてフリーにします。
つばきにとってストレスになると思うので、別々にしたり工夫しています。先住犬とは並んでお昼寝したり、近くにいても無反応なのですが(苦笑)大人になるにつれて、キャットフードやおやつのちゅーるにこだわりが出てきました。
とてもお高いご飯には食いつきがよく、値段を怠ると食べません。ちょっと神経質な部分あります。迎え入れたばかりの頃とだいぶ変わった!というところはあまりありませんが、個性が出てきます。それすらも、愛おしいです。
まとめ
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私の地域では、猫の殺処分がとても多いです。猫の繁殖率はとても高く、年に2回発情期があります。そこで生まれて来る子猫は1匹や2匹ではありません。そして、親や子の間でも子供を作ります。
それがどんどん増えていき、今問題になっている多頭飼育崩壊に繋がっていると思います。避妊や去勢手術をしましょう。避妊や去勢手術は可哀想なことではありません。猫のためになります。
そして、野良猫への餌付けは責任をもってください。さくら猫をご存知でしょうか?耳がカットされている猫のことをさくら猫といいます。この猫は、"避妊や去勢手術が終わっている猫です。見守ってね。"というメッセージが隠されています。
何回もお腹をひらく必要がないように目印にされています。地域によっては耳の裏などにタトゥーを入れている猫もいます。このような情報をいろんな方と共有することによって、猫が住みやすい国になっていくのではないかと思います。
殺処分ももっともっと減らすこともできます。一人一人が小さな力でも皆が集まれば大きな力になるはずです。小さな命を大切にできる国になって欲しいと思います。