連続猫虐待事件
発見
2019年3月上旬、山口県下関市で住民の女性が、猫たちが異様な怪我をしていることに気が付きました。
相談
猫たちの怪我は、普通の傷ではないこと、また2匹の猫たちに同様の怪我が見られることから、虐待の可能性があると判断したその女性は、昨年、地元の動物愛護団体ディ・アンクの譲渡会で知り合った個人ボランティアの平野さんに相談をしました。
報道
猫たちは、捕獲機にて捕獲され、治療を受けさせました。その後、3匹目も同様の怪我をした猫が発見され、これはただ事ではないと平野さんは、警察に相談を持ち掛け、SNSで発信をし、テレビや新聞などでも報道されました。
保護
平野さんは、地元住民たちの協力を仰ぎ、これ以上の被害に遭わないようにと負傷猫が出たコロニーの健康な猫たちも保護することに努めました。
新たな被害
負傷猫3匹が見つかった場所のコロニーから猫を複数保護して、事件は終息に向かうかと思われたのですが、5月、その場所から約100メートル離れた別のコロニーでも、同様の怪我をしている猫たちが発見されてしまいました。
10頭
その数、合計10頭。(5月30日時点で保護された負傷猫の数)どの子も背中などに大やけどを負って皮膚がただれ毛がはがれていました。
薬品か何かを誰かにかけられ、皮膚が炎症を起こし、虐待事件の可能性が高いとして、警察も捜査を続けていますが、いまだ犯人は捕まっておりません。
時系列
地元下関の動物愛護団体ディ・アンクがこの連続猫虐待事件を時系列でブログにて発表しています。ただし、負傷猫のかなりひどい傷の写真があるため、閲覧注意です。
現在進行形
保護されていない負傷猫がまだ数匹、目視されています。
卑劣な虐待は今も尚続いています。
負傷する前に元気な姿を1週間前に確認されていた子もいます。
現在進行形で虐待は行われています。
理由
今回のこの事件は、何が原因でこのような連続的に猫たちが襲われているのか不明なのですが、この虐待現場となっている地区は、平野さんらが40頭近くすでに安全のために捕獲保護しているのにもかかわらず、現場にはまだ猫が複数います。
歩けば猫に当たるくらいホームレスの猫たちが多い地区となっています。
その理由は、餌やりさんが複数存在しているからだと思われます。
相反する思い
餌やりさんたちにとっては、猫はかわいい存在です。
ホームレスの猫たちは、お腹を空かせた可哀そうな存在です。
でも、その一方で猫嫌いな人たちにとっては、糞尿被害など迷惑がっている声がも少なからずあがっています。
餌をやることで、猫が集まって来ます。
そのことで、快く思わない住人たちも出てきます。
平野 あかねさんの投稿 2019年3月29日金曜日
虐待は犯罪です
理由はどうあれ、虐待は犯罪です。
今回のような猫に対する虐待は、明らかに愛護法に違反する行為です。
何も罪はない猫たちがこれ以上の被害を受けないように、一刻も早く犯人が逮捕されることを心から願います。
最後に
当方が代表を務める動物愛護団体ディ・アンクも個人ボランティアの平野あかねさんにできる限りの協力をしています。ディ・アンクは負傷猫の4番目のホープを引き取り、治療しています。
残りの9匹は、平野さんが他ボランティアさんたちと協力し合って治療を続けています。
治療は皆様の善意からの寄付で行われています。
≪2019.6.19追記≫ ※尚、平野さんは寄付の受付をすでに締め切られています。
※この記事の掲載及び写真の投稿は、平野さんの承諾を得て行っています。