鍵しっぽ猫とは?
猫のしっぽが、くるりと曲がって鍵のように見えることから、鍵しっぽと言われるようです。
しっぽの骨は、小さな尾椎が連なって形成されていますが、その骨のどれかが変形して曲がってしまう事があり、猫の尻尾が曲がってしまうようです。特徴としては、曲尾と短尾が挙げられますが、これらを「尾曲がり」と呼びます。
鍵しっぽの猫は幸せを引っ掛ける
鍵しっぽの猫の特徴は、やはり幸運を運んでくれるとして有名です。しっぽが鍵のように見えることから、幸せの扉を開ける、幸せを引っ掛けてくれると言われています。
日本を始め、ヨーロッパでも猫は幸運を呼ぶ、縁起が良いと言われていますよね。鍵しっぽの猫は、それだけ珍しいのでしょう。鍵しっぽの猫を見かけても、しっぽを掴んだり無理に触ったりするのは辞めてあげましょう。まっすぐのしっぽよりも痛みを感じやすいそうです。
猫が鍵しっぽになるのはなぜ?
原因①遺伝子
鍵しっぽになる原因のひとつは、先天性と言い遺伝子が関係しているようです。尾曲がりの遺伝子をもつ猫は複数いるのですが、比較的に少数の遺伝子が主に関与していると言われています。簡単に言うと「HES7」の遺伝子のある猫は、しっぽが曲尾や短尾になるということです。
鍵しっぽは日本猫に多く、西洋猫にあまり見られないのが特徴です。しかし、尾曲がりの遺伝子をもつ日本猫と、尾曲がりではない遺伝子をもつ西洋猫を交配させると、尾曲がりした西洋猫が作り出されます。日本猫の発症として、名前をあげると「ジャパニーズボブテイル」が「日本尾切れ猫」として生まれた品種になるそうです。
原因②後天的な理由
鍵しっぽになる原因のふたつめに、後天性な理由からなってしまう場合もあります。先ほど、お話した生まれ持った「鍵しっぽ」であるのに対して、成猫になってから変形する猫、子猫のときに骨が何かしらの原因で曲がり、固定されてしまう場合もあります。
骨が成長するまでに、しっぽが変形するのは特に問題ではないようです。
しかし、成猫になってからだと、しっぽの骨や神経以外にも下半身などに支障が出る可能性があるそうです。しっぽによる事故やけがには、注意が必要です。
鍵しっぽの猫のルーツ
日本の長崎に多い
長崎県には猫が多いと有名ですが、中でもしっぽの短い猫や、しっぽの曲がった猫が多いと言われています。昔にさかのぼると江戸時代ですが、人と一緒に猫も運ばれてきたのが理由です。
その頃、東南アジアでは猫がネズミ捕りとして重宝されていました。貿易船に乗せられた尾曲がり猫が、長崎にたどり着いたのが始まりで、そのままそこに居座ったと言われています。
昔にあった言い伝え
今で言う都市伝説や言い伝えから、猫のしっぽが短くなったと言われています。結論から言うと、昔猫は短いしっぽの方が可愛がられたという説があります。
これは「猫又」と言う猫が妖怪になるお話がもとになっているそうです。長く伸びたしっぽの猫は、いずれしっぽが二つに分かれて化けて出てくると言う噂から、尾曲がり猫を飼う人が増えたそうです。
そのため江戸時代では、しっぽの長い猫よりも尾曲がりの猫が愛されていたのが、現代まで子孫を多く残せた理由になるのでしょう。
猫は尻尾が短くてもバランスは取れる!
猫はしっぽで感情を出すとも言われています。しっぽの短い猫や、曲がったしっぽの猫は少し感情がわかりにくいのかも知れませんね。猫のしっぽは、感情だけでなく平衡感覚の役割もあります。しっぽが曲がっていても、短くても、特にバランスに影響は受けないそうです。
まとめ
鍵しっぽの猫についてご紹介致しました。
猫のしっぽは、長尾や短尾もあれば、先の曲がった尾曲がりと言われる猫がいます。鍵しっぽになった理由やルーツも、何となくは理解できたのではないでしょうか?
日本に多いと言われている、鍵しっぽの猫は縁起が良いと言われているので、一度は見て見たいと思いました。