盲目のお婆ちゃん猫が収容される
保護センターには、時々成猫や子猫の収容があります。親子で保護されたり、子猫だけだったり、また、成猫の保護もあります。そんな中、見た目は目がきれいですが、どう見ても視力に問題があるような成猫が保護されました。
保護された時どういう状況だったかは分かりません。ただ、保護されてからの行動を見てみると、部屋の中を歩く時に壁にぶつかったり、恐る恐る歩いたり、完璧に目が見えているようには見えませんでした。
ただ、それでもご飯や水がある場所は分かるようでした。排尿排便もちゃんとトイレで失敗なくできていたのです。それ程手はかからないようでしたが、目が見えない猫の世話をするには、センターでは限りがあります。
それに正確な年齢は分かりませんが、高齢の猫の様でしたので、残された時間を家庭で過ごして欲しかったため、我が家で引き取りました。
おばあちゃん猫を迎えるまで心配だったこと
盲目の猫を育てるのは初めてでしたので、少し不安はありましたが、毎日の生活にはあまり支障はないようでした。
ただ、自宅には犬がいますので、お互いに怖がったりしないかと相性が気になりました。初日から部屋の中をフリーにしていましたが、猫も犬がいる気配が匂いで分かるようで近づきませんでした。
犬達も同じです。お互いに威嚇し合ったりは全くなくて適度な距離を保っていました。それでも、3~4日経つと、犬達の方から猫の匂いを嗅ぐために近づいたりしだしました。
猫も嫌がることなく、じっとしていたのです。ご飯を食べる時は自分から、お皿の方へ歩いてきて、上手に残さず食べることができました。
トイレは開けっ放しのケージの中に置いていましたが、これも自分で上手にケージに入って済ませることができたのです。迎える前は心配でしたが、あまりにもハンデがない猫との差がないので、少し拍子抜けしたのです。
とにかく、普通に生活をしています。ご飯、排尿排便、爪とぎ、少し高い所へ登ったりなど、猫がすることは特に問題なくできています。毎日の生活の中で目が見えていないことを忘れてしまう時があります。
時々は、手助けもなくソファに飛び乗って犬の横で熟睡している時もあります。何も気兼ねなく仲良く寝ている姿を見ていると、癒されます。
毎日の生活
我が家にやって来た当初は、ご飯を食べたり、トイレに入ったり部屋を歩くのもなんとなく遠慮がちに見えていました。見えていないので、部屋のどこに何があるのかまだ分からず、手探りの状態だったので、そのように見えていたのかもしれません。
寝る時は、自分からケージの中に入ってこちらが気づかないまま、寝ている時もあります。数日間はケージの中で夜も寝ていましたが、それから暫くすると、ソファの方が落ち着いて気持ちがいいのか、夜もそこで寝るようになりました。
ソファは少し高さがありますので見ていると手を伸ばして飛び乗る高さを確認しながら、乗っています。その行動はとてもかわいく見えます。
膝の上も大好きで家族が座っていると、これも自分から膝や肩の上に乗ってきて、ゴロゴロ言いながら気持ちよさそうに、寝てしまいます。
まとめ
健康な猫、ハンデがない猫、ハンデがある猫、子猫、成猫、いろいろな猫たちが何らかの事情で保護センターに収容されています。
全国のペットショップには、いろいろな血統の猫たちがいますが、同じように全国の保護センターや大小のボランティア団体にも、たくさんの保護猫たちがいます。
猫を飼いたいと思ったら、ペットショップで購入するのもいいですが、保護猫の中にもかわいい日本猫がたくさんいます。その猫たちも選択肢に入れてみてはどうでしょうか。いろいろな柄がある日本猫はかわいいものです。