殺処分寸前のおじいちゃん猫の保護
おじいちゃん猫との出会い
保護センターに推定年齢10歳前後の猫が収容されていました。収容されて暫くは体調は良かったそうです。
ただ、暫くして徐々に食欲が落ち、元気がなくなってきていました。そして、体重も減少してきました。保護センターで可能な限りの検査をしましたが、なかなか確定的な検査結果が出ず、日に日に痩せていったそうです。
感染症の疑いもあり、詳しく病院で調べてもらうことになりました。ただ、簡易的な検査でしかありませんでしたので、感染症の確定診断までには至りませんでした。
それで、ほぼ疑わしいという事でセンターに戻ると、殺処分の対象になってしまうのでした。そこで、疑わしいだけで処分対象になるのはとてもかわいそうでしたので、再度感染症の確定診断を受けるために、ボランティア団体から預かったのです。
猫の検査が終わるまでは隔離
まずは、真っ先に病院へ連れて行きました。感染症の確定診断を受けるためです。それは血液検査だけで分かります。
ただ、診断結果が出るまでには、1週間程度かかるのでした。その間は、家にはほかに猫がいますので、隔離しておかないといけません。それで、別部屋でケージ生活が始まったのです。
せめて部屋の中では自由にさせたかったのですが、とにかく診断が出るまでは、我慢させました。ケージ生活は嫌がるかと思いましたが、案外すんなりと受け入れてくれました。慣れるまではケージの中でバタバタと暴れまわるかと心配していたのです。
猫の検査結果
感染症の確定診断が出るまでは、毎日心配していましたが1週間後の検査結果は陰性だったのです。
とてもほっとしました。と同時にセンターから引き出して良かったとも思いました。体調を崩していた原因は分かりませんが、我が家に来てからは特に食欲がそれ程落ちることもなく、排尿排便も特に問題はなかったのです。
それで、感染症は陰性だったので、ケージ生活も必要なく、その日からフリーにすることができました。
そのおじいちゃん猫もやっとケージから出られてうれしいのか、出したとたんに体を床や物にすりすりしながら、膝の上に乗ってきたのです。その時は、喉をゴロゴロさせています。
今の生活
以前体調を崩していたとは思えないくらい、毎日活発に動いています。但し、年齢的におじいちゃんですので、日中は場所を変えながら寝ている時間が長いです。
食欲は落ちずに毎日完食です。我が家へ来た当初は体も少し痩せていましたが、今では体重も少しずつ増えてきて、ふっくらしてきました。以前はあまり声を出して鳴かなかったのですが、ご飯を催促したり、甘えたりするときは、かわいい声を出しています。
まとめ
保護センターから殺処分寸前の成猫を預かるのは、初めての事でしたが、結果的に感染症にかかっていなかったので、引き出して良かったです。
全国の保護センターには、怪我や病気などで保護される猫たちがたくさんいます。いろいろな関係で、詳しい検査やけがなどの処置が完全にはできない所が多いと思います。
そこでできる限りの事はされているのですが、そんな中1匹でも処分寸前の猫を引き出せたことは、良かったと思います。