ハンデのある保護した子猫との接し方について
全盲の子猫との出会い
いろいろな猫の預かりをしていて、譲渡会で新しい飼い主さんを探すお手伝いをしている中で、全盲の子猫を預かることになりました。数年前同じく全盲の成猫を預かった事がありますので、特に心配はありませんでした。
まだ、生後2か月程で、親猫はいなくて子猫だけ保護されていました。全盲になった原因は分かりません。
生まれつき目がないのか、動物や鳥などにつつかれてしまったのか・・・本来ならば暫く様子を見ながら、時期が来たら新しい飼い主さんを探すのですが、目がなくても一生懸命に生きてる姿を毎日見ているうちに、我が家の子にしようと決心しました。
目が見えない猫との生活で大変なこと
全盲でも初めから排尿排便の失敗はなく(上手にトイレに歩いていきます)、ご飯も匂いを嗅ぎながら、これまた上手にお皿から食べることができます。
トイレの失敗くらいあるだろうと思っていましたが、全くありません。出窓など高い所にも難なく上ることができ、部屋にいくつか置いている猫ベッドに、自分から入っていく事もできます。
そんな毎日の生活の中で困った事といえば、時々壁や物にぶつかったりする事と、突然体を触ろうとすると、体をのけぞらしてびっくりする事くらいでしょうか。
なので、抱っこしたり、体を触る時には、いきなり頭を触らずに、名前を呼びながら、尻尾の方から触るようにしています。また、部屋を歩くときはゆっくりと歩きますので、物にぶつかってもさほど痛くはないと思います。
猫との生活で見つけた新しい発見
保護した当初は、家の中でどこに何があるのか(家具や柱など)、恐る恐るゆっくりした足取りで歩き回っていました。ところが半日もすると慣れた様子で、部屋中を探検して回っていました。
目が見えている猫と殆ど変わらないくらい日常生活が送れていることに驚かされます。また、先住猫と一緒のベッドで横たわって、お互いにグルーミングし合っている姿を見ていると、とても心が和み、我が家の猫になって良かったなあ・・と思う瞬間です。
日常生活について
我が家にやって来たその日は、今までとは違う環境の変化に少し怖がっていましたが、半日もするとすっかり慣れて毎日元気に過ごしています。
まだまだ子猫なので、一日のうち起きている時間よりも寝ている時間の方が長いです。起きている間は、先住猫やネズミの玩具で遊んだりと、まるで目が見えているかのように過ごしています。
まとめ
保護猫、特に様々なハンデを持っている猫を家庭に迎えるのは、確かに難しい面もあると思います。
家庭環境は様々ですから。ただ、全盲の子猫と暮らしてみて、気づかされることもたくさんあります。ハンデがあってもなくても、全国の保護センターには多くの猫たちがその日その日を過ごしています。
猫を飼ってみたいと思っている方は、一つの選択肢として保護猫を迎えてみるのもいいのではないでしょうか?それで一つの命を救うことができるのですから。
女性 匿名
野良猫を連れて帰り避妊手術をして今まで十匹の猫を見送ってきました。今二匹すずちゃんとごんちゃんが私達を楽しませてくれています。これからも三人と二匹で仲良く暮らしていきます チイチャン有り難うね❗️