猫の平均睡眠時間は?
猫の睡眠は本当に長いですよね。飼い主さんとしても「いつも寝ているなあ」と感じることが良くあると思います。猫は「寝子(ねこ)」が語源になったとも言われるほど眠って過ごす動物ですが、1日の睡眠の平均時間は12~16時間程度になっています。
1日24時間ですから1日の1/2〜2/3を寝て過ごし、人生の2/3を睡眠で過ごしていると言われています。しかし、睡眠の平均時間は年齢によって差があるようで、子猫の時期はもっと長く「18~20時間程度」も眠っています。
そして成猫になると睡眠時間はやや減少しますが、10歳を過ぎてシニア期や老猫と呼ばれる時期になると、再び眠る時間も増える傾向にあるようです。
我が家にも16歳になる愛猫がいますが、餌とトイレ、グルーミングを除くと、ほとんど寝て過ごしています。
猫の睡眠が長い3つの理由
それにしても、猫はどうしてここまでも睡眠時間が長いのでしょうか。その理由は昔の生息の仕方が関係しています。
1.肉食動物だから
猫は大昔、山などで狩りをして獲物を捕まえる「肉食動物」でした。狩りをするには、獲物がとりやすい夜に活動をするために、昼間はたっぷりと寝て体力を温存させる、エネルギーを蓄える、ということをします。それにより猫の睡眠時間が長くなるんですね。
2.だけど眠りは浅い
いっつも寝ているのに少しの物音で敏感に起きるので「本当に寝ているの?」と思うこともありますよね。猫の眠りが浅いのは、少しの物音でも気がついて「天敵から身を守るため」です。
家猫となった現在は襲われることなどはありませんが、本能的なもので、どうしても敏感に反応してしまうんですね。
3.ちなみに冬はもっと眠る
狩りをして暮らしていた大昔の猫。冬場になると小動物も冬眠するなど、獲物が少なくなるために猫も動く機会が少なくなりました。
それにより現在でも寒さで脂肪を消費してしまわないように、なるべく動かないようにして眠って過ごすのです。
猫の睡眠
人間の眠りにはノンレム睡眠とレム睡眠がありますが、猫も同様です。ノンレム睡眠は体も脳も休み深い眠りについていることで、レム睡眠は体は休んでいますが脳は覚醒している状態のことです。この状態を繰り返して寝ているのですが、猫の場合はほとんどが「レム睡眠」となっています。
先ほど説明した通り、これは天敵に襲われてしまうことがないよう、すぐ目覚められるようにウトウトとする状態の維持をしているのですが、1回の睡眠でノンレム睡眠が6分程度で、レム睡眠が30~90分くらいといわれています。
ですから、猫は寝ていても音に反応をして耳を傾けたりしっぽをパタパタと動かしたりするんですね。
猫の睡眠の平均時間は12~16時間ではありますが、熟睡できるのはわずか3時間程度だとも言われていますから、猫が寝ているときには、なるべく落ち着いて寝られるような環境づくりをしてあげるようにしましょう。
猫に質の良い眠りをさせてあげるには?
猫も寝不足になってしまうとストレスになってしまったり、イライラしやすくなったりしてしまうことがあります。そのようなことを少しでも防ぐようにするためには、猫に「質の良い眠り」をさせてあげなくてはいけません。
猫に質の良い眠りをもたらすためには「大きな音を出さない」、「暖かい室温にする」、「寝やすい場所を確保する」、「構わない」などを実行することが大切です。
猫は音に敏感に反応するので、なるべくテレビの音量や話し声などは小さくする、などがおすすめです。
まとめ
猫の睡眠の平均時間は12~16時間と言われており、人生の2/3程度を寝て過ごしているとも言われています。猫は特に子猫の年齢のときとシニア期を迎えた以降によく眠る傾向にあります。
しかし、猫はたくさん寝ていても落ち着いて眠れる時間は少ししかありませんので、なるべく起こしたり騒がしくしたりしないようにしてあげてくださいね。