集合住宅で猫を飼う時に注意したい4つの事と近隣に配慮した飼い方

集合住宅で猫を飼う時に注意したい4つの事と近隣に配慮した飼い方

今は猫を飼う人が増えていて、集合住宅と呼ばれる壁で区切られた一つの建物で飼う人も増加しています。集合住宅ではいろいろな住人がそこにいるため、猫を飼うことが許可されていても、他の住人に迷惑をかけないようにしなければトラブルが発生する可能性が高くなります。

猫を集合住宅で飼う時の問題

窓から向こうを見る猫

ペットを飼ってもいい集合住宅は増えていて、犬と共同生活を送っている人は多くなっています。

しかしペット可でも犬はほとんどの場合で飼えるのに対して、猫は不可となっているケースが圧倒的です。猫はどうして不可になってしまうのでしょうか。

1.爪とぎ

猫は頻繁に爪とぎを行って壁をボロボロにするので、飼い主であれば問題がなくても、次の住人や大家はたまったものではありません。

それに深夜でも関係なく爪とぎは行ってしまい、その引っ掻く音が壁を伝わって隣室へも響くため、寝ている時にされては気になってしまうでしょう。

2.おしっこの匂い

猫はあまり水分を補給しないので、尿が薄まらずに濃い状態で出てきます。

その匂いは強烈であり、その匂いによって集合住宅では嫌がられています。猫砂で固めることはできますが、なかなか匂いまでは取り除けません。

消臭剤を用いても集合住宅のように隣室が壁で隔てられているだけでは、あまり効果が出なくなっています。

また、トイレの匂いを消す薬剤を振り撒くと、今度は猫が薬剤の匂いを嫌がり、トイレ以外の場所で用を足すという事態も起きてしまう可能性があります。

3.抜け毛

猫の毛はとても軽く、抜けると簡単に舞い上がって人が吸い込みやすくなります。

猫はいつも体を舐めているので、抜け毛が少ないような印象を持つかもしれませんが、お腹にまでモフモフの毛が覆っていています。

アレルギー体質の人であれば、高い確率でアレルギー反応がでてしまいます。

4.鳴き声

猫はそんなに鳴くことがなく、声も小さいので大丈夫と言われていますが、去勢や避妊手術をしていない猫は例外です。

猫は発情期を迎えると、独特の大きな声で相手を探すために夜通し鳴き声を出すので、この時期になると猫の声が騒音に変わります。

普段はほとんど鳴き声を出さない猫でも関係がなく、この発情期の声はどんなに猫好きな人でも耐えられないほどです。

集合住宅で猫を飼う時の対策

机の上の猫

集合住宅でも猫を飼うことができたら、次に行わなければいけないのは猫を迎える準備を整えることです。他の住人の人に迷惑をかけないように、事前に対策を講じることが大切です。

猫に去勢・避妊手術をする

診察を受ける猫

去勢や避妊手術を施すと発情期での問題行動が起きないだけでなく、性格もおとなしくなるので飼いやすくなるでしょう。

去勢、避妊手術をしていないと成長と共に発情期でなくても、夜中に意味もなく部屋中を走り回ったり、オス猫ではマーキングという、部屋のあちこちに尿を撒き散らすようになります。

この騒音と匂いは集合住宅では致命的な問題になるため、集合住宅で猫を飼うのであれば、去勢や避妊手術を行ってから連れて来るようにして下さい。

爪とぎ防止と代替え品の購入

爪を研ぐ猫

猫の爪とぎを防止するには、壁に爪が引っ掛からない素材で壁を覆ってあげましょう。アクリル板やプラスチックなどでコーティングされた壁紙を張り付けると効果的です。

しかし猫の爪とぎはストレス発散の意味もあるため、完全に爪とぎできないようにしてしまうと猫にストレスが溜まり、今度はストレスから問題行動を起こす危険性があります。

そのため、壁以外の場所で爪とぎができるものを用意するというのがいい方法です。猫の爪とぎ用のグッズはいろいろ出ているので、どれが気に入いるか試して判断するといいでしょう。

またキャットタワーという猫専用の遊具には、猫が爪を引っ掛けやすい素材でできているものがあり、運動もできて一石二鳥なので購入を検討してみて下さい。

フローリングの部屋にする

こちらを見上げる猫

猫の毛を掃除する時はフローリングのほうが掃除が楽です。

畳では目の間に毛が入り込むと、掃除機で吸いだそうとしても難しくなります。また猫にノミやダニがいると繁殖する原因にもなるため、猫のいる部屋はフローリングにした方がメリットが高くなります。

猫は走り回らなければ足音は小さいので、フローリングであっても下の階に音が響くということも少なくなっています。

良く走り回る猫の場合はペット用のカーペットも販売されていますので、設置を検討してみるのもいいですね。

まとめ

家の形の積み木に顔を寄せる猫

集合住宅では騒音や悪臭・マナー違反などでトラブルになることがあり、安住の場所であるはずなのに落ち着いて暮らすのが難しくなる場合があります。

猫と同居することが許されているのであれば飼うのは本人の自由ですが、そこには隣室で他の人も生活を行っていることを考慮しなければいけません。

猫に罪はありませんが、飼い主には道義的な責任がかかってくるので、他の住人と揉めないように最善の策を講じて対処するようにして下さい。

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