ねこを題材にした絵本
絵本というと子供向けのものだと思っていませんか?でも、よく読んでみると大人でも感動できたり、ワクワクしたり、可愛いと思える絵本がたくさんあるのです。
今回はその中でも、ねこを題材にした絵本にフォーカスして紹介していきます。まずは、子供から大人まで、楽しく読めるねこの絵本から見ていきましょう。
ちいさなねこ
「ちいさなねこ」は、その名の通り、小さい子猫が主人公の絵本です。母猫の元を飛び出して、小さい子ねこは外の世界を大冒険します。ねこは車に轢かれそうになったり、子供や犬に追いかけられたりといった危険な出来事もたくさん経験し、最後は子ねこを母猫が助けに来てくれるというストーリーになっています。
小さい子猫の目線で描かれている外の世界は、読んでいてとても新鮮ですよ。
ねこのセーター
「ねこのセーター」は寒がりで怠け者、せっかち、お行儀が悪い、しかも飽き性というダメダメなねこが主人公の絵本です。
そんな性格をしているせいか、主人公はいつもぶかぶかで大きな穴の空いたセーターを着ています。
主人公のお仕事は、毎日どんぐりたちに帽子を被せるという独特な内容。
しかし、そのお仕事でさえサボってしまうという、ダメなところだらけのねこなのですが、何故か愛おしく感じてしまうから不思議です。
涙腺注意!大人のためのねこの絵本
次に紹介していくのは、子供から大人まで感動することができるねこの絵本です。ねこが繰り広げる様々な物語を読んで、思いっきり泣いてみてはいかがでしょうか。
100万回生きたねこ
「100万回生きたねこ」は、ロングセラーとなっている大ヒットの絵本。物語の主人公は、100万回生きて、100万回死んだねこです。
王様に飼われたり、手品師に飼われたり、小さな女の子に飼われたり…といった感じで、様々な人に飼われてはその度に死んでいるねこ。ねこが死ぬ時は、いつも決まってその時の飼い主が泣いて悲しんでくれましたが、ねこ自身はまったく悲しい感情を抱いていませんでした。ねこは自分のことだけを愛していたから、飼い主との別れが悲しくなかったのです。
しかし、ある時ねこは初めて野良猫として生まれ変わります。飼い主がいない状態で、ねこは美しいメス猫と出会い、自分以外の存在を初めて愛するようになるという物語になっているのです。愛するということを教えてくれる、切なくも美しい物語にきっと感動すること間違いなしですよ。
わたしのげぼく
「わたしのげぼく」は、主人公であるねこの「わたし」と、飼い主の「げぼく」の物語を描いた感動作。5歳の男の子に飼われた「わたし」は、どんくさくて泣き虫な男の子のことを「げぼく」をよんでいます。
「げぼく」に対して、いつも上から目線の「わたし」ですが、なんだかんだで幸せな毎日を過ごしていくのです。しかし、幸せな時間は永遠には続きません。
「わたし」が「げぼく」と出会ってから18年経ったある時、「わたし」は死期が近づいていることを悟りはじめるのです。楽しい日々と切ない別れを描いた絵本に、多くの大人が涙しています。
いらないねこ
「いらないねこ」は、主人公である“ぬいぐるみのねこ”が、一匹の捨てられた子猫を拾い、父親代わりになって育てるという物語。子猫を一生懸命育てる“ぬいぐるみのねこ”や子猫のことを、温かく見守って支えてくれる仲間のねこたちも登場します。
「この世にいらない命なんてない」ということを教えてくれる、感動の物語が綴られていますよ。
この絵本のイラストを手掛けているのは、画家のヒグチユウコさん。ヒグチユウコさんのイラストは女性を中心に絶大な人気を得ており、この「いらないねこ」の中でも可愛らしいイラストをたくさん見ることができます。
感動できる絵本を読みたい人だけでなく、可愛くてお洒落なイラストが好きな人にも、おすすめできる絵本といえるでしょう。
かわいいねこの絵本
最後に紹介していくのは、絵柄がかわいいねこの絵本です。部屋に飾っておくのにもぴったりな「お洒落で可愛い絵本」をいくつか紹介していきます。
キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科
この絵本は、ミュージカル作品として有名な「キャッツ」の原作となっている絵本です。詩人であるエリオットと画家のゴーリーによって描かれる愉快で楽しい世界観に、きっと元気をもらえるはず。個性豊かなねこたちのイラストは、見ているだけで癒しを与えてくれますよ。
BABY NUMBER BOOK
「BABY NUMBER BOOK」は、その名の通り、赤ちゃんに数字を教えるための絵本になっています。1ページ目には、見開きで「1」の文字と、一匹のねこが描かれており、さらに次のページをめくると「2」の文字と二匹のキリンが描かれている…といった感じで、数に合わせて動物の頭数も増えていきます。
「BABY NUMBER BOOK」の特徴はなんといっても、個性的でお洒落なねこや動物たちのイラスト。表紙にもなっている、赤い縞模様のねこのイラストはオトナ女子にも人気絶大で、このイラストを使った雑貨や衣類、食器といったあらゆるグッズが登場しています。
シリーズというわけではないですが、同じくリサ・ラーソンさんのイラストが登場している「BABY COLOUR BOOK」や「NIGHT CAT」もおすすめです。
まとめ
ねこの絵本と一口に言っても、心が和むものから感動するものまで、幅広くあるみたいですね。「大人だから絵本はちょっと…」と思っている人も、これを機にぜひねこの絵本を手にとってみてはいかがでしょうか。