猫は「待て」や「お座り」ができる?
犬はお手やお座り、待てなど様々な芸ができる芸達者な動物ですよね。「愛猫にもさせてみたい!」と思うことがあるかもしれませんが、猫は「待て」や「お座り」ができるのでしょうか?
結論としては、根気強くやれば教えることができます。犬は命令を聞いたり、服従したりという意味で芸をすることができますが、猫はそうではなく「遊び感覚」で教えてあげることで、時間をかければできるようになるのです。
猫に「待て」や「お座り」を教える方法
では、猫に「待て」や「お座り」を教えるためには、飼い主さんはどのようなことをすれば良いのでしょうか。猫が芸達者になるようにできることについてご紹介させていただきます。
1.根気強く教える
犬は記憶力も良く、学習能力が高いです。一方で猫は瞬間的な記憶力はありますが、芸を教えられても吸収してすぐにできるようになる力はありません。
それを何とか覚えさせるには、飼い主さんが飽きずに「根気強く教える」ということがまずはじめのコツです。
「3日で覚えさせる!」なんて絶対にできませんから、長い目で気長にトレーニングしてあげましょう。
2.空腹時にトレーニングしよう
猫に「待て」や「お座り」を教えるには、餌やおやつを使うのが効果的です。
しかし、いつもと同じ餌であれば乗り気になってくれないこともあるので、ワンランク上の美味しい餌やおやつを準備してあげましょう。そして、空腹時にトレーニングをすれば抜群に食いついてくれますよ。
3.我慢をすることを覚えさせる
まず、猫に「待て」や「お座り」を教えるためには、「我慢」させることを覚えさせる必要があります。
トレーニングでは「餌が食べたいのに食べられない」ということに、まずは慣れさせる必要がありますので、カプセルなどに餌を入れてジッと見つめさせることから始めるのがおすすめです。
そして、この餌を食べたいのに食べられない状態にあるときに、飼い主はハッキリと大きめの声で「待て」と伝えるようにしましょう。
そして、しばらくすればカプセルを開けて食べさせてあげます。そのときには「よし!」と一声かけ、言葉と動作の関連付けを何度も行ってあげましょう。
そしてそれを何度も行い、猫に慣れた様子があれば、カプセルに入れずにやってみるのもおすすめです。
4.「お座り」も繰り返しが大切
「お座り」の効果的な教え方としては、餌やおやつを手で持ち、猫の頭上に持ってくるようにして「おすわり」と言ってみてください。
猫は上を向くと同時に自然と腰を下ろして座ってくれますので、その体勢になったら餌を素早く差し出してあげましょう。
こちらも何度も繰り返しトレーニングすれば、猫が「座ればもらえる」ということを学んでくれますよ。
5.無理はさせない
猫は気まぐれで、自由に生きる動物です。そんな猫に芸を覚えさせてしつけようと思っても、飼い主さんの思い通りにはならないこともあるでしょう。
トレーニングを行うときには5分程度を目安にし、反応が薄かったり興味を示さなかったりしたときには、無理に行うと嫌われてしまいますので無理は禁物です。
6.遊びの延長として行う
犬は飼い主さんと主従関係がありますが、猫はありません。ということは、待てやお座りをしつけたところで従って覚えるという感覚はないのです。
ということは、「おやつをもらえるから楽しみ♪」と思ってもらえるように、遊びの延長として行うようにしてください。決して怒ったり怒鳴ったりしないようにしましょう。
7.クリッカーもおすすめ
犬のしつけで人気になっているクリッカーは、猫にも使うことができます。クリッカーを鳴らして餌やおやつを素早くあげるということを、まずは繰り返し行い、「音がなると餌やおやつがもらえる」ということを身に着けさせましょう。
クリッカーが餌やおやつと結びつけば、芸を教えます。そして、芸ができたときにはクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。
「特定の動作をすれば良いことがある」と学べば、芸達者になってくれること間違いなしです。
まとめ
「待て」「お座り」は犬しかできないイメージですが、猫も根気強くトレーニングすれば芸達者になってくれます。おやつや餌をカプセルに入れて教えたり、クリッカーを利用したりすれば、うまくしつけをすることができますよ。
無理をしないことを前提に、トレーニングしてみてくださいね。