猫はどんなときに死んだふりをする?
猫はこんな時に、死んだふりをします。
1.動物病院に行く前
動物病院に行くと分かったら、石のように動かなくなったり、キッチンのシンクに入って様子を伺ったり、穴に入り込んでしまう猫もいます。それほど猫にとって、動物病院は恐怖の象徴。
死んだふりをしてやり過ごそうとするのも無理はありません。ネット上では動物病院に行く前の、拒否する猫の様子がたくさんアップされています。
2.叱られる寸前
イタズラをしてそれが飼い主さんにバレて、死んだふりをする猫も。
面白すぎる行動ですが、それほどまでに飼い主さんに叱られるのが、恐怖に感じているのかもしれません。猫を叱るときはそこまで追い詰めないように注意しましょう。
きっと猫も、自分がしてはいけないことをしていると分かっているからこそ、叱られないように死んだふりをするのでしょうし…。
3.カメラを向けられると…
なぜかカメラを向けられると、死んだふりをする面白い猫も。これは猫にはカメラのレンズが目に見えていて、余分な戦いを避けるためにすると考えられます。猫にとって目を合わせることは、喧嘩を売っている意味になってしまうからです。
つまりカメラのレンズをじっと見つめると、猫がカメラに喧嘩を売っていることになって、下手をすると喧嘩になってしまう…と思っているのです。
ですからそれを避けるためわざと死んだふりをし、戦う意思はないことを伝えているのではないでしょうか?
4.驚きすぎて
猫は驚きすぎると、全身の力が抜けてしまうことがあります。この理由は「警戒性徐脈」が考えられます。
警戒性徐脈とは、危機的な時に自律神経が、交感神経から副交感神経に瞬間的に切り替わる生理反応で、心拍数と血圧が、急激に低下します。すると動きが鈍くなるのです。
暗闇で車のライトに照らされた猫が動けなくなるのは、この警戒性徐脈が原因と言われています。
猫が死んだふりをする理由
猫はなぜ、死んだふりをするのでしょうか?その理由は以下の通りです。
1.嫌なことを避けたいとき
動物病院に行く前の猫が死んだふりをするように、嫌なことを避けたいという理由があります。
飼い主さんに叱られるのもそうですし、絶対にしたくないことを死んだふりをして、避けようとしているのです。これはする猫としない猫がいますので、その猫の個性によるようです。
2.強い危機感を持っている
前述した警戒性徐脈は、強い危機感を持ったときに起きる傾向があります。動きを鈍くして自分の気配を消して、やり過ごそうという魂胆です。
3.カタプレキシー
警戒性徐脈は猫が危機を感じたときに起こりますが、何でもないときに死んだふりをするのが、「カタプレキシー」と呼ばれる現象です。
カタプレキシーが起きる原因は解明されていませんが、脳の混線が原因と考えられています。通常は何事もなかったかのように回復します。
4.てんかん発作かも?
てんかん発作は突然倒れこむので、死んだふりに見えることもあるでしょう。ひきつけを起こしたり泡を吹いていたりしたら、発作の可能性が高いです。
発作が起きた時は落ち着いてその様子を動画に撮り、早めに動物病院へ行きましょう!
まとめ
猫が死んだふりをするのは面白いのですが、笑ってばかりもいられない場合があります。
死んだふりをするということは、強いストレスを感じているということだからです。
猫はストレスに弱い動物ですので、なるべくストレスフリーで過ごせるようにしてあげましょう。