猫ってどんなにおい?
猫のにおいはお日様に例えられることが多いですが、この他にも「香ばしいクッキーや焼きたてのパン、ポップコーン、干し草や甘いミルクのほかメープルシロップ」などがあります。比較的に甘く香ばしい物が多いという印象ですが、これは猫を飼っている飼い主さんが猫のにおいを例えた物なんですね。
そして、猫達は体の部位によって例えられるにおいが違います。特に、猫のおでこ(頭)と肉球はファブリックウォーターやハンドクリームが発売されるほど人気のにおいと言えるようです。
猫の頭のにおいは甘くて香ばしいお菓子のにおい!
猫の頭(耳と耳の間)のにおいはお日様のにおいに、甘いにおいがプラスされているため甘くて香ばしいお菓子のにおいに例えられることもあります。飼い主さんによっては、「プリンやメープルシロップと言ったり、甘いミルク」など様々な例えがあるようです。
猫の肉球のにおいは良く知るあのお菓子!
猫達の肉球は猫を飼っている飼い主さんであれば一度は嗅いだこともあるのではないでしょうか。
実はそんな、猫の肉球のにおいは「ポップコーンのにおい!」と例えられることがほとんどと言えます。つまり、猫の肉球は香ばしくて美味しそうなにおい=ポップコーンを連想した飼い主さんが多いと言うことなんですね。
猫のにおいが少ない理由
猫は猫達の狩りのスタイルが待ち伏せ型であるため自分の存在を獲物に知られないように本能的に自分のにおいを隠す行動をしているとされます。これが猫のにおいが少ない理由の一つですが猫達は自分の体臭を消すための努力も行っています。
では、猫のにおいが少ない理由について詳しく見ていきましょう!
猫は日向ぼっこでにおいを消している
猫は日向ぼっこが好き!という印象がありますが、もちろん。猫が日向ぼっこを好む理由には、太陽の暖かさを好んでというだけではなく「被毛の乾燥と殺菌効果」があり、日向ぼっこによって自分のにおいを消しているということになります。
猫が日向ぼっこをしたあとに「天日干しを行った布団のにおい」がすることがありますが、これは汗や脂質が太陽の熱によって分解されたにおいであるため猫が日向ぼっこをしたあとのにおいは天日干しを行った布団と同じ状態とにおいになるということですね。
猫はグルーミングでにおいを消している
猫達は起きている時間の約30%~40%を毛繕いの時間に費やすと言われています。猫がグルーミングを行うのは自分のにおいを消すという理由だけでなく、毛並みや皮膚の維持、保湿効果、体温を調節、ストレスの解消など様々な効果があるため猫にとって毛繕いの時間は生活に欠かせないものと言えるでしょう。
トイレハイでにおいから逃げる
猫がトイレで排泄をしたあと猛烈な勢いで砂をかけてダッシュして出てくるという「トイレハイ」と呼ばれる行動ですが、猫がトイレハイになる理由には様々な説があります。
その一つに、「トイレのにおいを体に付けないため」という猫が強いにおいから早く離れるための行動と考えられているんですね。
猫のにおいが臭くなる原因
基本的にお日様のようなにおいがする猫達ですが、万が一、猫から良いにおいがしない場合、「猫のにおいが臭くなってしまったときの原因とは何でしょうか?」。ここでは、猫のにおいが臭くなる原因についてご紹介していきます。
トイレが不衛生
猫のにおいはトイレが原因である場合が多く、トイレが不衛生であると猫の毛やおしりのまわりに排泄物がくっ付いてしまうこともあります。
また、飼い猫が長毛種であると排便の際に排泄物がくっ付きやすいのでにおいも付きやすいので注意してあげましょう。こまめにウェットティッシュなどでお尻まわりを拭いてあげるのがオススメです。
猫パルボウイルス感染症(猫伝染性陽炎:FPV)
猫パルボウイルス感染症に感染すると猫自身の体力が落ちるため自分のにおいに対処できず体臭がでてしまう原因になります。以前は、猫ジステンバーと呼ばれていた猫パルボウイルス感染症は激しい嘔吐下痢と言った症状が見られ、重症化すると死に至ることも珍しくない感染症です。
特に、子猫が感染した場合は急性陽炎を起こして食欲不振や高熱、激しい嘔吐下痢によって脱水症状が引き起こり死に至るケースもあります。近年では、ワクチン接種により予防が可能となった感染症であるため子猫を含め定期的なワクチン接種を行ってあげましょう!
口内トラブルや内臓の病気
猫のにおいがきつくなる原因として、歯周病が挙げられます。歯周病などの口内トラブルや内臓の病気で口臭がある猫が自身をグルーミングする事により唾液から全身に嫌なにおいが広がってしまうことがあります。
特に、猫が口の周りを触られるのを嫌がって威嚇する場合は何らかの口内トラブルが原因になっていると考えて良いでしょう。また、口内トラブルによって口の中に痛みが生じる場合は逆にグルーミングを行わなくなって毛がボサボサになってしまうこともあります。
このため、猫がグルーミングを行わなくなった時や猫の体に嫌なにおいがある場合は一度かかりつけの動物病院で受診してもらうことが大切です。
老化
高齢猫になれば体が不自由になるためグルーミングを行わなくなることもあります。
老化によって猫のにおいが臭くなる場合は飼い主さんがブラッシングなどで手助けしてあげるほか室内でも日向ぼっこができる環境を整えてあげましょう。
猫のにおい対策
猫のにおいが臭くなってしまわないように飼い主さんができることはあるのでしょうか?ここでは、猫のにおいが臭くならないようにする猫のにおい対策についてご紹介していきます。是非ご参考にしてみてくださいね。
トイレを清潔に保つ
猫のにおいの大半がトイレと言われるほど、猫のトイレは猫や部屋に嫌なにおいを付けて猫臭い家にしてしまう原因になります。
特に、猫のトイレを不衛生にしてしまうと猫が自分のトイレを使用しなくなり、ソファーやカーペットに粗相をしてしまう事もあります。トイレを清潔に保つことは猫を飼う上で大切なポイントであると言えますね。
定期的なシャンプー
猫のにおい対策には定期的なシャンプーによって根本的なにおいを消すことが可能と言えるでしょう。特に、長毛種の猫の場合は毛が絡んでしまいやすく中ににおいがこもってしまいがちになりますね。
シャンプーすることによって毛の汚れと一緒に嫌なにおいも落とすことができます。ですが、シャンプーは猫にストレスを与えてしまう原因にもなるので換毛期を除いて3か月を目安に慎重にシャンプーしてあげることが大切と言えます。
お尻の毛をカット
長毛種の猫達は排泄の際にお尻まわりの毛に排泄物が付きやすいと言えますね。排泄物がくっ付いてしまった時はシャンプーも効果的ですが毎回、猫を洗うのは猫にストレスを与えてしまうだけでなく飼い主さんも大変な作業になります。
このため、可能であれば排泄の際に邪魔になりそうな毛をカットしてみることで根本的な原因の解決になってくれるのでオススメです。
避妊手術や去勢手術
猫の排尿は独特なツンとしたにおいがありますが、特に強烈なにおいを出してしまうのがスプレー行為と呼ばれるマーキングです。避妊手術や去勢手術を受けていない猫は日常的にしてしまうことも多く、飼い主さんの悩みの種になってしまうこともあります。
もちろん、避妊手術や去勢手術を受けさせることでスプレー行為や猫のにおい対策になるだけでなく繁殖期の夜鳴きなどがなくなり猫達が比較的に落ち着く傾向があります。計画的な出産の予定がなければ避妊手術や去勢手術を受けさせることも視野に入れてみるのが良いかも知れません。
まとめ
今回は猫のにおいが少ない理由や臭い時の原因や対処法についてご紹介しましたが、猫のにおいは基本的に香ばしいクッキーや焼きたてのパン、ポップコーン、干し草や甘いミルクと例えられるように甘くて香ばしい匂いがします。
これは猫達が毎日グルーミングを行ったり、日向ぼっこをするからなんですね。しかし、そんな猫達から嫌なにおいがするときは病気や老化のサインと考えて良いのかも知れません。
飼い主さんが少しでも猫のにおいに異常を感じたら一度、動物病院で受診してもらうことが大切ですね。