猫の「ストレススコア」を確認しよう!
猫の「ストレススコア」は、猫の体の状態や仕草などで判断できます。今、猫がどんなストレスの状態なのかを確認してみましょう。
レベル1(とてもリラックス)
猫がとてもリラックスしている状態のときは、お腹を出して仰向けや横座りになったりして、そのまま寝ていたりします。全体的に脱力しており、警戒心が全くない状態です。
飼い主さんの側でこの体勢をするときは、全幅の信頼を置いていると思って良いでしょう。暑いときにも、体の熱を逃すためにこの姿勢を取ります。
レベル2 (ほどほどリラックス)
ほどほどリラックスしているときの猫は、横向きやうつ伏せでゆったりと座り、目がトロンとしているか、寝ています。幸せそうな顔をして、飼い主さんを見つめることもあるでしょう。
こんなときにナデナデすると、きっと気持ちよさそうにゴロゴロと鳴いてくれます。コミュニケーションには持ってこいのレベルのストレススコア。見逃さないように!
香箱座りをしていることも多いです。香箱座りとは、前足を体の下に収めて、お腹をペッタリと付けて座る、座り方のことです。すぐには動き出せない体勢なのでそれほど緊張はしていないものの、すごくリラックスしている訳でもない状態です。
レベル3(ちょい緊張)
少し緊張している状態では、前足を伸ばして座る、いわゆる「スフィンクス座り」や、お尻を下ろして前足をピンと伸ばす座り方をしています。何かあったらすぐに動けるということで、ちょっと緊張しつつも、まぁまぁリラックスもしている、そんな状態です。
起きているときは、この2つの体勢でじっとしていることが多いのではないでしょうか?
レベル4(けっこう緊張)
普通に4本の足を地面に着いて立っているときは、緊張している状態です。
何かがあればすぐに、ぴゅ〜っと逃げ出せます。座っていることもありますが、足は全て地面に、接地しています。目は大きく開き、瞳孔が開きめになっている場合も。
周囲の状況を確認しようと、耳が前後左右に動くこともあります。身の回りに異常がないか、注意している状態です。
レベル5(ややストレスフル)
何かに怯えているのか、ストレスを感じている状態です。うなり声をあげたり、瞳孔がかなり大きくなったりします。姿勢を低くし、体をぎゅっと縮めて、わざと自分を小さく見せる場合も。
「こんなに小ちゃいの。だから、優しくしてね。」と、相手の戦う意欲を削ぐ作戦。ストレスを感じながらも、自分の身を守るために必死な状態です。
レベル6(かなりストレスフル)
かなりストレスを感じている状態です。耳をペタンと伏せ、瞳孔は最大に。体を低くして、ブルブル震えていることも。ヒゲは後ろに下がり、恐怖の叫び声をあげます。そのままの状態で動かないこともあれば、ウロウロと徘徊することもあります。
レベル7(ストレスフル)
最も、ストレスフルな状態。体を地面スレスレまで低くして、ガタガタと震え、不動の状態に。パニック状態と言っても良いかもしれません。耳を極限まで伏せ、瞳孔も1番大きくなります。
逆に、自分を大きく見せようと、全身の毛を逆立て背中を曲げて、威嚇の姿勢を取ることもあります。発情期などでオスが喧嘩をする前に、良く見られます。
表面上は強そうに見せていますが、「怖い」という気持ちが心の奥底に。ビビりつつも相手をけん制する、健気な猫がそこにいます。
まとめ
ふだん家にいるときの猫は、レベル1〜4の状態が多いのではないでしょうか?レベル5〜7は、かなりのストレスを感じている状態です。
もし猫がこの状態でいたら、ストレスの原因は何かを確かめ、取り除いてあげましょう。猫はストレスに弱い動物なので、ちょっとしたことでも体調を崩しがちです。気をつけてあげてくださいね。