猫が叱られている時の仕草
猫が叱られている時によくする仕草はどのようなものがあげられるのでしょうか。
猫が叱られている時、様々な仕草をします。その仕草を見ると、飼い主は「反省していないの?」、「どういうつもり?」となってしまうこともあるかもしれませんが、猫の仕草には様々な意味があります。
そこでここでは、猫が叱られている時に、よくするつの仕草を7つご紹介させていただきます。
1.あくびをする
猫は叱られている時に「あくびをする」仕草をよくします。叱っているときにあくびをするなんて!と、飼い主は更に怒ってしまいそうになりますが、この仕草には深い意味があります。
この猫の仕草はカーミングシグナルとも呼ばれます。カーミングシグナルは、読んでそのままの意味で「落ち着かせるためのサイン」という意味があります。
これは自分を落ち着かせようという仕草で、「あくび」をして、猫は緊張状態から解放されよう、冷静になろうとしています。また脳の酸素を一定に保とうとしているのです。
そしてそれだけでなく、相手に落ち着いてよ、と訴えたいときや、「もうやめてよ」と訴えたいときに現れ、叱られている時によくする仕草でもあるのです。
2.耳を倒す
猫は叱られている時に「耳を倒す」という仕草をよくします。叱っているときに何故か耳が後ろ向きにペタンと倒れることがありますよね。
「ごめんなさい」と反省しているのかな?と、飼い主さんは思ってしまいそうですが、実はこの仕草は、反対の意味があります。
猫が叱られている時に耳をペタンと倒すということは、飼い主の声を不快に感じており、「鬱陶しいな!」と思っているときに現れる仕草です。
これは、反省していないというよりも、叱られていることを理解しているのかどうかが、まず怪しくなってきますね。
3.体を丸める
猫は叱られている時に「体を丸める」という仕草をよくします。
叱られている時に体を丸めるということは、「自分を守ろう」と、防御をしているという意味があります。
これは叱られていることを恐怖に感じて、警戒しているときに見られる仕草でもあります。
体を丸めて、座るような姿勢をしているときは、猫も十分反省し、怖がっている可能性もありますので、しつこく叱らないようにしてあげましょう。
4.伸びをする
猫は叱られている時に「伸びをする」という仕草をよくします。
叱っている時に伸びをされると、「聞いていないの?」と、余計にイライラしてしまいそうになりますが、猫の伸びも、先ほどのあくびと同じ、カーミングシグナルです。
猫の伸びは単なる寝起きにするだけでなく、自分をリラックスさせようとするときに現れる仕草でもあります。
また、ストレスを強く感じているときにも、「自分を落ち着かせよう」と、伸びをすることがよくあります。
ですので、猫を叱っている時に伸びをした場合は、ストレスを感じているということですので、そのくらいで叱るのはやめてあげるようにしましょう。
5.スリスリと甘えてくる
猫は叱られている時に「スリスリと甘えてくる」という仕草をよくします。
スリスリと甘えてきてくれると、つい飼い主も可愛さから許してしまいそうになりますよね。
しかしこの場合は反省しておらず、叱られていることに気がついていないことがあります。
もし猫が、悪さやイタズラをしてしまったときには、言葉で理解をさせることはできなくても、声色や表情で伝えるようにしましょう。
ここで猫を驚かして、大きなストレスになってしまうようなことは避けて、叱るようにしてくださいね。
6.ゴロにゃんこをする
猫は叱られている時に「ゴロにゃんこをする」という仕草をよくします。
「怒らないで〜」、「降参だよ~」という姿勢にも見え、無防備な姿でもありますが、これは猫が叱られたことを反省していなく、理解できていないこともあります。
単純に、呑気にゴロにゃんこをしている場合もあるでしょう。
猫は、誰にでもゴロにゃんこはしないので、飼い主さんとの信頼関係がある、という証ではありますが、叱っている時には、きちんと反省してほしいものですね。
7.グルーミングをする
猫は叱られている時に「グルーミングをする」ということがよくありす。
叱っている時に猫がグルーミングをするということは「カーミングシグナル」の1つであり、自分を落ち着かせようとしているサインです。
猫のグルーミングは、毛をキレイにするためだけでなく、リラックスをさせるために行います。ということは、叱られている時にストレスを感じているといことなのです。
猫を叱っている時にグルーミングをする場合は、ストレスを感じ、緊張状態にあるということですので、その時は叱るのはやめてあげるようにしましょう。
まとめ
猫が叱られている時にはいくつかの仕草を見せます。
これらの仕草は、反省している場合に見せることもありますが、意外にも怒られていることにすら気がついていない仕草の場合もあるんですね。
呑気だと感じてしまいそうですが、猫によっては、ストレスによって見せる仕草でもありますので、叱り過ぎにはならないように、飼い主さんも気をつけてあげてくださいね。