猫が安心する「程良い距離感」
猫が安心する「程良い距離感」について見ていきましょう!
1 猫のペースに合わせて接する
猫は、構ってほしい時と1匹でいたい時の気持ちがはっきりしています。そのペースに合わせて接するようにしてあげると、猫は安心して過ごせます。構ってほしい時には猫の方からすり寄ってきますので、過剰にならない程度にコミュニケーションを取りましょう。
1匹でいたい時はどこかお気に入りの静かな場所に移動してまったりしたり、睡眠を取ったりしているでしょう。飼い主さんとは別室にいることが多いです。この時は構わずに、猫の好きなようにさせてあげてください。
2 リラックスタイムはそっとしておく
寝ている時や毛づくろい中など、リラックスタイムは猫にとって大切な時間です。できるだけ、そっとしておいてあげてください。飼い主さんの側にいる場合は、多少撫でるなどしてもOKです。優しく触れるとゴロゴロ音を発して気持ち良さげな顔をしてくれるでしょう。
3 無理強いしない
嫌がる猫を抱っこする、来客に無理に会わせるなどは避けましょう。そのような猫にとってストレスとなる行動をしょっちゅうしていると、猫に危険人物と見なされています。すると、次からは近づくだけで逃げてしまうようになるでしょう。
歯磨きや爪切りなど、どうしてもしなければいけない時もありますが、そのような場合は終わった後でおやつを与えるなどしてご機嫌を取ると○。「コレをすると美味しいおやつが貰える」と覚えて貰えば、次からやりやすくなります。
また、猫をギュッと押さえつけてまでする必要はありません。一度に行えなくても、少しずつ何度かに分けて行うようにすれば良いのです。猫が嫌がったらすぐ離すようにすると、警戒心を抱きません。
4 初対面時は猫から近づくのを待つ
猫好きな方が猫との初対面時にやりがちなのが「猫に近づく」ことです。可愛い猫に触れたい、仲良くなりたい気持ちはわかりますが下手に近づくと逃げるのが猫。猫と初めて会った時はグッと衝動を堪え、猫から近づいてくるのを待ちましょう。
猫が近づいてきた時は指の匂いなど、ご自身の匂いを嗅がせるようにしてください。
猫は匂いで判断しているので、猫が満足するまで嗅がせると警戒心を多少解き、触らせてくれるかもしれません。そうなったら第一関門は突破です。猫のペースに合わせて仲を深めていきましょう。
5 猫の間に入り過ぎない
多頭飼いの時、必ずしも同居猫が仲良しとは限りません。威嚇したり喧嘩したりすることもあるでしょう。仲の悪い猫同士を無理やり仲良くさせようと近づけるのは避けましょう。余計に仲が悪化してしまうかも。猫のことは猫に任せるのも大切です。
ただ、あまりに激しい喧嘩をしている場合は仲裁に入る方が良いでしょう。ケガをするまでやり合っているのは危険です。別室に隔離するなどの方法を考えましょう。
6 必要以上に構わない
撫でてほしい、ご飯が食べたいなどの要求を、しつこいくらい何度もする猫がいます。ですが忙しいといちいち構う時間がありません。構えない時は構えないと、無視をするので良いのです。そのうち諦め、ふて寝でもしだすでしょう。
あまりに要求に応じるとそれが当たり前となり、猫の召使いのような存在になってしまいます。要求に応じるのに、疲れてしまうかもしれません。飼い主さんご自身のためにも猫のためにも、必要以上に構わないようしてください。
まとめ
猫が好む「程良い距離感」は、人間関係にも応用できます。
他人と仲良くなることは大切ですが、距離が近すぎるとどうもうまくいかなくなることがあります。せっかくのご縁を長く続けるためにも適度な距離は必要です。
猫とも長く良好な関係を築くために、「距離感」を意識した接し方をすると良いでしょう。いわば、「自立した対等な関係」でいられるのが猫と人なのです。付きすぎず離れすぎず、お互い快適な距離感を保ちましょう!