猫が抱っこを嫌う6つの理由
猫はどうして、抱っこを嫌うのでしょうか?
その1 拘束されるのが嫌い
抱っこされて体が拘束されると、何かあった時にパッと逃げられないので、それに不安を感じる猫は多いよう。
愛が溢れても、あまりにギュッとキツく抱っこするのは、オススメしません。
猫が苦しかったり、不安を感じたりしないよう、優しく抱っこしてあげてください。
また、猫が解放されたくなったら、すぐに放してあげることも大切です。
抱っこが嫌になってくると、体をよじるなどして教えてくれますので、安全な場所に降ろしてあげてください。
その2 嫌な思い出がある
以前抱っこをされた時に、何か嫌なことがあったのかもしれません。
例えば、抱っこされたままお医者さんに連れて行かれ、痛い治療を受けたとか、落とされてしまったとか、何か嫌な思い出が残っていて、抱っこ嫌いになってしまった可能性も。
猫は比較的、忘れるのが得意な動物ですが、こと嫌な事に関しては、良く覚えている傾向があります。
自分の身を守る為には仕方のない事ですが、以前抱っこで猫に嫌な思いをさせていないか、心当たりはありませんか?
もしあれば、これを解消するのは容易ではありません。
少しずつ膝に乗せるのから慣れさせて行き、おやつを与えつつちょっとずつ、抱っこが嫌なものではないと、思って貰うようにしましょう。
そしてもう2度と、抱っこで猫に嫌な思いをさせないよう、注意してください。
その3 グラグラして怖い
体を支える足が全部浮く状態になるので、猫にとっては、非常に不安定な体勢になります。
そのグラグラした状態が怖い!と感じる猫もいます。
猫を抱っこする時は、胸の辺りを片手で支え、もう片方の手でお尻をしっかりと支えてあげてください。
そうすると安定するので、猫も安心します。
抱っこに慣れないうちは、座った状態で抱っこすると良いでしょう。
慣れてきたら徐々に、飼い主さんが立った状態で抱っこするようにします。
焦らずゆっくりと、抱っこに慣れて行きましょう。
その4 匂いが…
飼い主さんが発する匂いが苦手なのかも。
キツい香水や柑橘系の匂い、タバコの匂いなど、ムンムンさせていませんか?
猫は匂いに敏感です。抱っこをされるとモロに飼い主さんの匂いが体に付いてしまう為、嫌がっている可能性も考えられます。
猫を抱っこする時は、無臭に近い状態が良いでしょう。
日頃から、猫が苦手な匂いは使わない方が、無難です。
その方が猫との密着を、楽しめるでしょう。
その5 そういう性質・性格
元々猫の持つ性質として、抱っこを好まない傾向にあります。
なぜなら、母猫は子猫を抱っこする事がないからです。
ですから、抱っこが愛情表現だと、知らないのです。
そして、クールな性格の猫では、飼い主さんであってもベタベタすることを嫌います。
飼い主さんは好きだけど、適度な距離を保っておきたい、という猫の場合、抱っこを嫌がります。
その6 気分じゃない
自分の気持ちを大事にする猫ですから、抱っこされる気分じゃなくて、嫌がることも。
遊んでいたり、何かに興味を惹かれていたりすると、抱っこどころではないのでしょう。
眠い時の方が抱っこさせて貰いやすいです。
猫がトロンとしてきた時が、狙い目です。
すかさず優しく抱っこして、ハッピーな時間を過ごしましょう。
まとめ
猫が抱っこを嫌う理由、ご理解頂けましたか?
猫には猫なりの、理由があるのですね。
猫を抱っこする時大切なのは、猫の気持ちを尊重すること。無理やり抱っこしても、うまくいきっこありません。
そこまでして抱っこする意味、ある?と思いますが、猫を抱っこできるようにしておくと、非常時に助かります。
万が一被災した時、抱っこを嫌がるようでは、適切な治療や処置などが受けられないかもしれません。
もちろん、嫌がる猫を無理やり…というのはオススメできませんが、ちょっとずつ猫を、抱っこに慣れさせてあげましょう。
前向き抱っこは嫌いでも、背中側から抱っこされるのは大丈夫、という場合もあります。抱っこする体勢も、考えてあげると良いでしょう。