17年間行方不明となっていた猫
子猫との出会い
2001年、ジャネットさんはシマ猫の子猫を家族として向かい入れました。
彼女は、子猫を”ブー”と命名しました。
行方不明
しかし、その4年後の2005年にブーは行方不明になってしまいました。
そのとき、ブーはまだ4歳でした。
ジャネットさんは、ブーがいつか家に戻ってきてくれると信じていました。
捜索活動
ジャネットさんは町中に張り紙をしました。
更に、地元のペーパーにブーの情報提供の広告も載せました。
1年間、捜索活動をしましたが、何も情報は得られませんでした。
ジャネットさんは、もうブーには二度と会えないかもしれないと思ったそうです。
新しい家族
3年後、彼女は新しい保護猫を迎え入れました。
2008年に、3本足の”オリー”、そして2014年に”テッシ―”と名付けた猫を家族として迎え入れました。
思いもよらぬ知らせ
数年後、ジャネットさんにある動物病院から電話がかかってきました。
「あなたの猫がいなくなっていませんか?」と。
ジャネットさんは、「いいえ、2匹ともここにいますが…」と答えました。
すると「でも、あなたの”ブー”と名付けた猫が保護されたのですが…」と思わぬ言葉が戻ってきたのです!
半信半疑
ジャネットさんは、すぐには信じられなかったそうです。
だって、ブーがいなくなったのは、13年も前のことなんですから…。
それでも半信半疑で、電話をくれた動物病院を訪ねていきました。
13年ぶりの再会
「最初は彼らの言葉を信じられませんでした。しかし、そこには確かにブーがいたのです!しかも、ブーは私のことをちゃんと覚えていてくれたのです!!」
ブーが発見されたのは、ジャネットさんの家から40マイル(約63.37㎞)も離れた場所でした。
ブーはその場所に数週間、隠れていたそうです。
それを保護してくれて、動物病院に連れてきてくれた女性は、名乗らなかったそうです。
ブーは恐らく、誰かに餌をもらったり、自分で餌をとったりして食いつないでいたのだと思います。
野良猫生活
ブーは若い頃、よく外で遊ぶのが好きだったそうです。一通り外で探検しても、必ず家に戻っていました。
ブーがどうして行方不明になってしまったのかは、誰にもわかりません。
でも、ブーがこうして戻って来られたことに対して、ジャネットさんは喜びました。
ブーは、そのときもう17歳になっていました。
長い間、野良猫生活をしていて、17歳までよく生き延びることができたと思います。
記憶
いなくなった当時、ブーはまだ5歳でした。
それなのに、よくジャネットさんのことを覚えていました。
今は、家中彼女のあとをついてまわるそうです。
マイクロチップ
ブーが持ち込まれた動物病院の獣医さんは、”マイクロチップ”の重要性を語りました。
ブーが17年ぶりに飼い主のところに無事戻ることができたのも、ブーにはマイクロチップが装着され、飼い主さんの情報が登録されていたからでした。
今回のように、猫はどこまで移動するかわかりません。
停まっているトラックの荷台などで昼寝することも珍しくはないのです。
それで、考えられないくらい離れた場所で見つかったケースもあります。
今回は、17年以上前のマイクロチップの装着で、ずっと飼い主さんの登録情報が保たれていたおかげでした。
最後に
日本では、まだ十分に浸透していないペットに対してのマイクロチップの装着ですが、これがあれば、行方不明となったときも、無事保護さえされれば、再び大切な家族と再会することも可能なのです。
日本の保健所(動物愛護管理センター)でも、迷い犬や猫に対しては、まずマイクロチップが入っていないかを確かめています。
その装着が殺処分から大事な家族の命を救うことをお忘れなく!
女性 匿名