猫バンバンで事故が防げる理由
車の中に入った猫を外に出せる
猫は、車のボンネット内やエンジンルーム、車によっては座席の下などに入り込んでしまうことがあります。特に冬の寒い時、帰宅したばかりで車がまだ暖かいと、運転者がいなくなると猫が暖を求めて中に入り込みます。
そのまま猫が眠ってしまうと、運転者が再び来てエンジンをかけるまで気付かず、エンジンをかけたことでベルトに巻き込まれたりして、怪我したり命にかかわる事故になったりします。
車をバンバン叩くことで眠っている猫を起こし、事故が起きないよう車から出てもらうようにします。
車周りにいる猫を車から遠ざけることができる
車で暖を取ろうとする猫は車内だけではなく、タイヤの上や車の下などにいることもあります。近づくだけで逃げていく猫もいますが、眠っていて、逃げずにそのまま車のそばにいることもあります。
車を動かす前に猫バンバンをすることで、猫を車から遠ざけることが期待でき、猫を車のタイヤに巻き込む事故や、轢いてしまったりする事故を防ぐことができます。
猫の存在に気づくことで猫の命を救える
猫バンバンだけでは、必ずしも猫が車から離れるとは限りません。
車内に入っていた猫は、猫バンバンに驚いたり怖がったりして、より車の奥に入っていってしまうこともあります。
車内に猫が入っていってしまったまま車を運転すると、当然ですが、猫が怪我をして死んでしまったりする可能性がありますし、交通事故につながる恐れもあります。その際にはJAFやディーラーなどに連絡して、場合によっては車の部品を外したりするなどして、猫を救出する必要があるでしょう。
猫の気配に気づくことや猫の鳴き声に気づいたりすることで、たとえ猫が出ていっていなくても、車を動かさずに対処することができます。
猫バンバンで防げる事故
車内で猫が怪我をするのを防げる
エンジンルームに猫が入り込んでいると、車のエンジンをかけたときに猫がベルトの回転部分に巻き込まれたり、熱くなったエンジンで猫が火傷をしたりする可能性があります。
猫バンバンすることで猫の怪我や死亡の事故を防げます。
車に猫が轢かれるのを防げる
猫が車の中だけでなく、タイヤの近くや車の下にいることもありますので、猫バンバンで猫を車の周辺から遠ざけることもできます。猫が車から離れることにより、発進時に猫をタイヤで踏んでしまう事故や、引っ掛けてしまったりする事故を防げます。
車の故障を防げる
猫がエンジンルームにいることで、車が故障するとエンジンがかからなくなって、そのまま車が走らなくなってしまうこともあります。この時は猫にとっては事故ですが、車は故障とみなされて保険が効かない場合もあります。
運転する人が猫バンバンをすることで、エンジンをかける前に猫の存在に気づくことがとても大切だといえます。
運転ミスによる事故を防げる
猫バンバンをせず、猫がエンジンルーム内などに入った状態でエンジンをかけると、猫がエアコンやパワーステアリングなど、機器のベルトのそばにいて巻き込まれたりして、車がうまく動かなくなることがあります。
ただ、猫がエンジンルームなどに入っていても、エンジンをかけて車が動かせてしまうこともあります。
またエンジンをかけた時には故障が起きなくても、走行中に猫がベルトなどに巻き込まれたりすれば、異臭がするなど、そのうちに車に不調が現れたりして運転中にはとても危険です。車内に猫がいることで運転者がパニックになり、運転を誤って事故を起こすかも知れません。
走っているうちに急に車がうまく動かなくなったりすることで、交通事故を起こすこともあり得ます。
猫バンバンをして猫を外に出すことで、走行する自動車の事故も防ぐことができます。
猫バンバン以外で事故を防ぐ方法
猫バンバンも大切ですが、それ以外でも事故を防ぐ方法があります。
- 車にカバーをかける
- 猫よけの薬を置く
- 車の置き場所を変える
車にカバーをかけることで猫が車の中に入らないようにします。猫は車の下から入るので、大きめのカバーを車にして、その下を石などで塞ぐようにすると良いでしょう。
猫よけの薬には、猫の嫌いな臭いがするスプレーや顆粒を車周りに撒いたり、猫が嫌う超音波を出す猫よけがあります。
また猫がよく来る場所は猫の溜まり場になっている可能性が高いので、駐車場を変えてしまうという方法もあります。
猫バンバンに加えて、他の方法でも猫が車に入らない対策をすることで、より猫の事故を防げるといえるでしょう。
猫バンバンをしたけど間に合わなかったら
猫バンバンをしたものの、猫に気付かないでエンジンをかけてしまうことがあります。一瞬のことなのでエンジンをかけてしまうと気づいた時には手遅れで、猫が怪我をしてしまうことや、猫が死んでしまったりしていることもあります。
そのような時には次のように行動をしてください。
エンジンを止めてJAFやディーラーに連絡する
猫が車の中にいて、巻き込んでしまったことがわかった時点で、すぐにエンジンを止めましょう。もし発進していた場合には、車をすぐ路肩などに止めてエンジンを切り、JAFまたはディーラーに連絡をしてください。
たとえ車がまだ動いたとしても猫が巻き込まれた時点で、それ以上運転を続けることはとても危険です。エンジンルーム内が汚れたり故障が進んだりするほか、他の事故につながる可能性もあります。
猫の気配に気づいた時点で車を止める
エンジンをかけても特に車に何か変化がなくても、猫の鳴き声が聞こる、気配がわかったという場合には、すぐ車を止めましょう。
万が一、猫を無事で救出できる可能性もありますし、実際に車を走り出した後でも無事に救われた猫の例もあります。
異変を感じた時点で車を止めることは、猫に関係なかったとしても事故を未然に防ぐことにつながり、さらに運転者の安全にもつながります。
可能であればボンネットを開けて猫を救出できないか確認してみましょう。
猫が車の中のさらに奥に入ったり、猫が怪我をしていたりして救出できないと判断した場合には、早めにJAFやディーラーに連絡しましょう。
当然ですが、猫がまだ車内にいる状態では絶対に運転をしないようにしてください。
まとめ
猫バンバンをする行為は、猫のためにもなり、運転者のためでもあります。
ボンネットを叩くだけでなく、車のドアを一度開けて閉める、タイヤをコンコンと蹴ったりすることも、ボンネットを開けてみることも猫バンバンとなります。
朝の出勤時などには面倒に思えるかも知れませんが、その後何か起こってしまうと事故や故障、修理などが必要になるので、より面倒なことになってしまいます。
車を故障や事故から守ることにもなりますので、運転する人は面倒がらずに猫バンバンをするようにしましょう。