ネガティブな感情を抱えているときの鳴き方4選

猫の鳴き声には、警戒や不安を示すものから、強い恐怖や苦痛を感じているときの声まであります。
猫がネガティブな感情を抱えているときは、鳴き声だけでなく、そのときの体勢や耳や目などの表情、行動にも注目して気持ちを読み取ることが大切です。ここでは、ネガティブな感情を示す4つの鳴き方を紹介します。
1.「ウー」「フー」「シャー」
猫が「ウー」「フー」「シャー」といった声を上げるのは、警戒や威嚇をしているときです。「これ以上近づくな」というサインで、恐怖や緊張が高まっていることを示しています。
知らない人や動物が近づいてきたときや動物病院で診察を受けているとき、嫌がる場所を触られたときなどに見られることが多いでしょう。
このような鳴き方をするときは、耳を後ろに倒す、体を低くする、毛を逆立てるなど、威嚇のポーズを伴うのが一般的です。
2.「ニャーオン」
「ニャーオン」と長く伸ばすような鳴き方は、状況によって意味が異なります。よくあるのは要求を伝えるためです。トイレが汚れている、ご飯の時間が大幅に遅れているなど、なんらかの不満を抱えているときに聞かれます。
普段より声が大きい、何度も繰り返して鳴くといった場合は、強い不満を感じている可能性がありますので、原因を探って対応してあげましょう。甲高い声で鳴いている場合は、甘えの気持ちが含まれている場合があります。
また、低い声で鳴いている場合は、威嚇の場合がありますのでそっとしておくのが良いでしょう。
3.「アーオン」
「アーオン」という低く長い鳴き声は、猫同士の争いや縄張りをめぐる緊張した場面などで聞かれることがあります。相手に対して警戒している場合や、強い不安を感じている場合にも見られます。
窓の外にいる猫を見つけたときや、知らない猫の気配を感じたとき、仲の悪い猫が近づいた時、来客があった時などにこのような声を出す猫もいます。鳴きながら窓辺を行き来したり、しっぽを大きく振ったりしている場合は、緊張している可能性があります。
また「アーオン、アーオン」と大きな声でくり返し鳴く場合は、ストレスや寂しさを感じている場合や認知症などの病気も疑われます。
突然攻撃を始める可能性もあるため、人や他の猫を近づけないように気をつけた方が良いでしょう。
4.「ギャー」
「ギャー」という悲鳴のような大きな鳴き声は、強い恐怖や驚き、痛みなどを感じたときに発します。
たとえば、猫同士のけんかやしっぽを踏まれたとき、爪が引っかかってパニックになったときなど、猫が突然の危険や強い苦痛を感じた際に聞かれることがあります。
突然「ギャー」という声が聞こえた場合は、まず猫の状況を確認しましょう。痛がる、歩き方がおかしい、触られるのを極端に嫌がる、隠れて出てこないといった様子があれば、ケガや病気の可能性も考えられます。
特に叫んだ後に後ろ足が動かなくなっている場合は、心臓病や神経病など重大な病気の可能性があるため緊急性が高いです。
ネガティブな鳴き方をしているときの接し方

猫がネガティブな感情を抱いているときは、まず原因を探り、猫の要求に応えるなど、状況に合わせて対処することが大切です。
たとえば、威嚇の声を上げているときに近づいたり、無理に抱き上げたりすると、恐怖や警戒をさらに強める可能性があります。そっと距離をとり、猫が落ち着けるようにしましょう。可能であれば、猫が隠れられる場所を用意し、知らない人や動物から距離を取れるようにするのも有効です。
突然鳴き方が変わった場合は、体調不良が隠れている可能性があります。食欲や元気、排泄の様子などに変化がないか確認し、気になる状況が続く場合は動物病院に相談しましょう。
ただし、鳴き方だけで「怒っている」「怖がっている」と判断するのは適切ではありません。耳や目、ヒゲ、しっぽ、体の姿勢なども観察し、猫の状態を総合的に判断することが求められます。
まとめ

猫が聞き慣れない声で鳴いているときは、不安や恐怖、警戒、痛みなど、何らかのネガティブな感情を抱えている可能性があります。そのようなときは、無理に触れたり近づいたりせず、今回紹介した接し方を参考に、猫の状態に合わせて対応しましょう。
鳴き声だけでなく、耳やしっぽなど全身からのサインもあわせて観察しながら、愛猫の本当の気持ちを優しく汲み取ってあげてくださいね。