猫ともっと仲良くなれる!研究でわかった「上手な触れ合い方」3つのコツとは?

猫ともっと仲良くなれる!研究でわかった「上手な触れ合い方」3つのコツとは?

「愛猫ともっと仲良くなりたい!」と思って、たくさん撫でたり抱っこしたりしていませんか?実は、猫にとって人との触れ合いは、やり方によってはストレスになってしまうことがあります。一方で、猫が心地よいと感じる方法で接することで、人への親和的な行動が増える可能性もあります。今回は、猫との触れ合い方について調べた研究から、猫とよりよい関係を築くためのポイントをご紹介します。

猫との触れ合い方を変えると猫の行動は変わる?

飼い主に抱っこされている猫

今回紹介するのは、2021年に発表された研究です。この研究では、猫の快適さを高めることを目的とした「人が猫に接するときのガイドライン」が作成されました。このガイドラインを専門家ではない一般の人が学ぶことで、猫の行動にどのような変化が起こるのかを調べました。

このガイドラインのポイントは、猫に触れるときに一方的に触り続けるのではなく、猫の反応を観察しながら接することです。

研究では、このように猫の意思や反応を尊重した接し方を人が実践することで、猫が人に対して親和的な行動を示すことが増え、攻撃行動や葛藤を示すサインが減少しました。

つまり、猫と仲良くなるためには「たくさん触る」ことよりも、「猫がどう感じているかを見ながら接する」ことが重要なのです。

猫との触れ合い方「CAT」とは?

カメラ目線で首を傾げている猫

このガイドラインは、「CAT」という頭字語に基づいて、以下の3つのポイントを重視しています。

  • 猫が自分で選べるようにすること(Choice and control)
  • 猫の行動や反応に注意を払うこと(Attention)
  • 猫が好みやすい場所を中心に触ること(Touch)

研究では、参加者が説明用紙や動画による実演などを通してガイドラインを学び、その前後で参加者の猫との接し方や猫の行動が観察されました。

では、それぞれどのようなことを意識すればよいのでしょうか?

Choice and control

人の指先に顔を近づける猫

まず大切なのは、猫自身に「触れ合うかどうか」を選ばせてあげることです。

猫が近づいてくるのを待つ

座ったままの姿勢で、やさしく猫に手を差し出し、猫が自分から近づいてくるのを待ちましょう。

猫が触れ合いたいと思えば、あなたに体をすり寄せたり、手に頭を押しつけたりするはずです。反対に、近づいてこない場合は、無理に撫でようとしないことが大切です。

猫が離れたら追いかけない

猫がその場を離れたがったら行かせてあげましょう。後を追いたくなる気持ちを抑えてください。

撫でる時間も猫に合わせる

撫でている間は、3~5秒おきにいったん手を止めて、猫の反応を確認してみましょう。

手を止めたときに、もっと撫でてほしそうに体をすり寄せてくるでしょうか?もしそうでなければ、猫は少し休憩したいのかもしれません。

体を近づけてくる、手に頭を押しつける、リラックスした姿勢をとるなどの様子が見られたら、猫も触ってもらうことを楽しんでいるのかもしれません。

Attention

背中を向けたまま振り返る猫

次に大切なのが、猫の反応に注意を払うことです。

猫が「ちょっと休憩したい」と感じているときには、次のようなサインが見られることがあります。

• 顔を背けたり、その場から離れたりする
• 耳を伏せたり、後ろに向けたりする
• 頭を振る
• 背中の毛が波打つように動く
• 鼻をなめる
• 動きを止めてじっとし、喉を鳴らしたり体をすり寄せたりするのをやめる
• あなたやあなたの手の方へ、素早く顔を向ける
• 突然毛づくろいを始める(ただし、ほんの数秒間だけ)
• 尻尾をピクピクさせたり、激しく左右に振ったりする

こうしたサインが見られたら、いったん触るのをやめて、猫の様子を見てあげましょう。

Touch

顎の下をなでられて気持ちよさそうな猫

最後は、猫が好みやすい場所を中心に触ることです。

人懐っこい猫の多くは、耳の付け根や頬のあたり、顎の下などを撫でられることを好みます。そのため、まずはこうした場所から触れてみるとよいでしょう。

一方で、尻尾の付け根やお腹、背中、脇腹、脚、尻尾などは、猫によって触られることを嫌がる場合があります。

「ここは好きなはず」と決めつけるのではなく、触れているときの猫の反応をよく観察することが大切です。

まとめ

ソファに座る飼い主の隣でくつろぐ猫

今回紹介した研究では、人が猫の反応を観察し、猫の意思を尊重した接し方を学ぶことで、猫の親和的な行動が増え、攻撃行動や葛藤のサインが減ることが示されました。

愛猫との距離を縮めるためには、こちらから一方的に距離を縮めるのではなく、猫からのサインを見逃さないことが大切です。

ただし、この研究では、著しいストレスや不安、あるいは不快な様子がみられる猫は、福祉上の観点から研究対象から除外されています。そのため、今回の結果がすべての猫に当てはまるとは限りません。

猫の小さなサインを読み取りながら、愛猫にとって心地よいコミュニケーションを楽しんでみてください。

(参考文献:Front Vet Sci. 2021 Jul 23:8:714143.)

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