猫の『うんちが臭くなった』ときに疑われる原因6選 確認すべきポイントや見直しが必要なこと

猫の『うんちが臭くなった』ときに疑われる原因6選 確認すべきポイントや見直しが必要なこと

猫のうんちが以前より臭くなったと感じたら、食事や生活環境、体調などに変化が起きている可能性があります。考えられる6つの原因とともに、家庭で確認したいポイントや動物病院を受診する目安についてまとめました。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

猫のうんちが臭くなったときに疑われる原因6つ

ご飯を食べる子猫

猫のうんちはもともと臭いものですが、以前より明らかに臭いが強くなった場合は、食事や生活環境、体調などに変化が起きている可能性があります。

1.フードの種類や内容が変わった

フードを変更したあとに、便の臭いが強くなった場合は、食事内容の変化が影響している可能性があります。

フードによって使われている原材料や、たんぱく質・脂質などの割合は異なります。消化のされ方も変わるため、便の量や硬さだけでなく臭いに変化が出ることもあります。

とくにフードを急に切り替えると軟便や下痢を起こすことがあるため、変更する際は少しずつ新しいフードの割合を増やしていきましょう。

2.食べ過ぎや盗み食いをした

一度にたくさん食べると消化が追いつかず、便の状態や臭いに変化がみられることがあります。また、人間の食べ物を盗み食いしたり、普段とは違うものを口にしたりした場合も同様です。

急に便が臭くなったときは、いつもの食事量が増えていなかったか、家族がそれぞれフードやおやつを与えていなかったかなども確認してみましょう。

3.ストレスなどによる腸内環境の変化

猫の腸内にはさまざまな細菌が存在しており、そのバランスは便の状態にも関係しています。

引っ越しや新しい家族・ペットを迎えたことなどによる環境の変化は、猫にとってストレスになることがあります。ストレスによって消化管の働きが影響を受け、軟便や下痢などにつながることもあります。

便の臭いが変わった時期に、生活環境にも大きな変化がなかったか振り返ってみましょう。

4.特定の食材が体質に合っていない

食物不耐症などによって特定の食材をうまく消化できない場合、軟便や下痢、ガスなどがみられ、便の臭いが変化することがあります。

また、食物アレルギーでも下痢や嘔吐などの消化器症状が現れる場合があり、皮膚のかゆみなどを伴うケースもあります。

食事との関連が疑われても、自己判断で極端な食事制限を続けず、症状が続く場合は獣医師に相談しましょう。

5.寄生虫や感染症にかかっている

ジアルジアなどの消化管寄生虫や、細菌・ウイルスによる感染症では、下痢などとともに便臭が変化することがあります。とくに子猫や保護したばかりの猫、多頭飼育の環境では注意したい原因のひとつです。

粘液便や血便、嘔吐、食欲低下などを伴う場合は動物病院を受診しましょう。可能であれば新鮮な便を持参すると、便検査に役立ちます。

6.消化器系の病気が隠れている

腸炎をはじめとする消化器疾患によって、消化・吸収の状態が変化し、便の臭いや硬さなどに異変がみられることがあります。

ただし、「便が臭くなった」という変化だけで病気かどうかを判断することはできません。

下痢や軟便が続く、嘔吐を繰り返す、食欲や元気がない、体重が減っているといった症状がある場合は、原因を調べるためにも動物病院を受診しましょう。

臭いが気になったときに確認・見直したいポイント

トイレ中の猫

愛猫のうんちが急に臭くなったと感じたら、まずは便の硬さや色、形、量、排便回数を確認しましょう。血液や粘液の混入がないかもしっかり確認しましょう。

あわせて、最近フードやおやつを変更していないか、食事量が増えていないか、盗み食いや誤食がなかったかも振り返ります。引っ越しや家族構成の変化など、猫の生活環境に大きな変化がなかったかも確認してみてください。

さらに、食欲や元気、体重、嘔吐の有無など、便以外の状態もチェックしましょう。気になる便は写真を撮り、変化が始まった時期や食事内容を記録しておくと、受診時に状況を伝えやすくなります。

便の臭いが強いだけなら、必ずしも緊急性が高いとは限りません。しかし、下痢や血便、繰り返す嘔吐、食欲や元気の低下などを伴う場合は早めに受診しましょう。子猫や高齢猫、持病のある猫についても、気になる変化があれば早めに獣医師へ相談してください。

まとめ

トイレの臭いを嗅ぐ猫

猫のうんちはもともと臭いものですが、食事内容や食べる量、生活環境などの影響によって、いつもより臭いが強くなることがあります。そのため、「急に臭くなった=病気」とは限りません。

まずはフードやおやつを最近変更していないか、食べ過ぎや盗み食いがなかったかを振り返りましょう。同時に、便の色や硬さ、排便回数などを観察することも大切です。

一方、食物不耐症や寄生虫などの感染症、消化器疾患などが便の変化に関係している場合もあります。臭いだけで判断するのではなく、食欲や元気、体重なども含めて愛猫の全身状態を確認してください。

下痢や血便、嘔吐、食欲低下などの異変がみられる場合や、便の変化が続いている場合は早めに動物病院へ相談しましょう。普段から便の状態を確認しておくことが、小さな体調変化に気づくきっかけになります。

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