猫の鼻にできる『黒いほくろ・シミ』の原因4つ 危険が潜んでるケースも?見つけたときの対処法も

猫の鼻にできる『黒いほくろ・シミ』の原因4つ 危険が潜んでるケースも?見つけたときの対処法も

猫の鼻に突然、黒いほくろやシミのようなものを見つけると、病気ではないかと心配になりますよね。問題のない色素沈着もありますが、炎症や腫瘍が隠れているケースもあります。考えられる原因と受診の目安、家庭での対処法を解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫の鼻に『黒いほくろ・シミ』ができる原因4つ

鼻に黒い模様がある猫

猫の鼻に見られる黒い点やシミには、心配のいらない色素沈着から病気による変化まで、いくつかの原因が考えられます。

1.レンチゴ(色素斑)

「レンチゴ」とは、皮膚の一部にメラニン色素が増えることでできる黒色や茶褐色の斑点です。平らで境界が比較的はっきりしており、痛みやかゆみなどを伴わないのが一般的です。

鼻のほか、唇やまぶた、歯茎などにも現れることがあります。数や大きさが徐々に増す場合もありますが、レンチゴ自体は良性で、問題はないとされています。

そのため、ほかに異常がなければ基本的に治療は必要ありません。ただし、見た目だけでレンチゴと断定することは避けましょう。

2.汚れや皮膚の炎症

鼻についた汚れや分泌物が乾燥すると、黒い点やシミのように見えることがあります。また、皮膚炎などによって炎症が起きたあと、その部分に色素が沈着して黒っぽくなるケースもあります。

赤みやかゆみ、脱毛などがある場合には皮膚のトラブルも考えられるため、黒い部分だけでなく周囲の状態も確認しましょう。汚れだと思って強くこすると皮膚を傷つける可能性があるため、無理に落とすのは禁物です。

3.傷や外傷によるかさぶた

ほかの猫とのケンカや家具への接触などで鼻に傷がつき、出血した部分が乾いて黒いかさぶたになることもあります。

軽い傷であれば、治癒とともにかさぶたが取れて目立たなくなる場合もありますが、無理に剥がすと再び出血したり、傷口から細菌が入ったりする恐れがあります。

腫れや膿がある、傷が大きい、出血が止まらない、何度もかさぶたができるといった場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

4.腫瘍などの病気

頻度は高くありませんが、黒いほくろのような変化が「メラノーマ(悪性黒色腫)」と呼ばれる腫瘍によって生じることもあります。メラノーマは、メラニン色素をつくる細胞に由来する腫瘍です。

鼻にできた黒い部分が徐々に大きくなる、盛り上がってくる、形がいびつになる、出血やただれが見られる場合には注意が必要です。

また、猫の鼻には扁平上皮がんなど、メラノーマ以外の腫瘍が発生することもあります。外見だけで腫瘍の種類や良性・悪性を判断することはできないため、気になる変化があれば獣医師の診察を受けてください。

危険な『黒いほくろ・シミ』を見分けるポイント

顔に汚れがある猫

猫の鼻に黒い点を見つけても、それだけで緊急性が高いとは限りません。レンチゴのような良性の色素斑であれば、平らな状態でほかの症状を伴わないことが一般的です。

一方、短期間で大きくなる、盛り上がる、輪郭が不規則になる、出血やただれがあるといった変化が見られる場合は、動物病院を受診する目安となります。また、猫が鼻を頻繁にこする、触られるのを嫌がる、鼻水やくしゃみ、食欲低下などを伴う場合にも、早めに動物病院へ相談しましょう。

黒い部分の見た目だけで原因を判断するのは困難ですので、「以前と比べて変化しているか」を確認することが大切です。

猫の鼻に黒い点を見つけたときの対処法

鼻を舐める猫

まずは黒い部分の大きさや形、色、盛り上がりの有無などを確認しましょう。スマートフォンで写真を撮り、日付とともに記録しておくと、その後の変化を比較しやすくなります。

汚れやかさぶたに見えても、強くこすったり爪で剥がしたりしてはいけません。また、人間用の消毒薬や塗り薬を自己判断で使用することも避けてください。

急速に大きくなっている、出血や腫れ、ただれがある場合には、様子を見ずに早めに受診してください。大きな変化がなくても原因を判断できない場合は、健康診断などの機会に獣医師へ相談すると安心です。

まとめ

猫の鼻のアップ

猫の鼻にできる黒いほくろやシミには、レンチゴのように健康上問題のないものもあれば、炎症や傷、まれに腫瘍などが関係している場合もあります。

大切なのは「黒いから危険」「ただのシミだから大丈夫」と色だけで判断しないことです。普段から愛猫の鼻の状態を確認し、黒い部分を見つけたら写真に残しておくと変化に気づきやすくなります。

大きさや形が変わる、盛り上がる、出血するといった異変があれば、自己判断せず獣医師に相談しましょう。

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