猫の目から『涙が出ている』ときに疑われるトラブル5つ 病気やケガの可能性や取るべき対処法を解説

猫の目から『涙が出ている』ときに疑われるトラブル5つ 病気やケガの可能性や取るべき対処法を解説

猫の目がうるんでいたり目やにが増えていたりすると、体調に異変がないか心配になるものです。今回は、猫の目から涙が出ている場合に考えられるトラブル、適切な対処法について解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

猫の目から涙が出る場合に疑われる5つのトラブル

目を擦る猫

1.結膜炎や角膜炎などの目の病気

猫の涙が増える主な原因は、目自体に感染や炎症が起きているケースです。感染により結膜や角膜に炎症が起こり、強い痛みや痒みから涙が止まらなくなることがあります。

まぶたが腫れたり目を頻繁に擦る仕草が見られるのが特徴です。放置すると視力の低下や角膜穿孔といった深刻な状態に進行するリスクがあります。

2.外傷による刺激や異物の混入

同居猫との喧嘩で目を傷つけたり、ホコリや抜けた毛が入ったりしても涙が出ます。異物を流す自然な反応ですが、黒目に傷が残ることもあります。

目をしぱしぱさせている場合は無理に触らず状態を確認しましょう。傷口から細菌が入ると二次感染を起こし、角膜炎へ悪化する危険があります。

3.花粉やハウスダストによるアレルギー

人間と同様に猫も花粉やハウスダスト、タバコの煙などでアレルギーを起こします。透明な涙が出たり、くしゃみが同時に出たりするのが特徴です。

ハウスダストなどが原因の場合、一年中症状が続くことがあります。目元のかゆみから顔を床に擦り付け、皮膚を傷つける場合もあります。

4.鼻涙管の詰まり

目と鼻をつなぐ鼻涙管が詰まると、涙があふれて目頭からこぼれ落ちます。生まれつき管が細い短頭種や、過去の炎症による癒着で発生します。

あふれた涙で目の周りの毛が変色し、「涙やけ」を引き起こすことがあります。放置すると皮膚が湿って雑菌が繁殖し、皮膚炎につながるため注意が必要です。

5.猫風邪

ウイルスなどの感染症にかかると、涙とともに目やにや鼻水が出ます。特にワクチン未接種の猫や子猫、免疫力が落ちた老猫で発症しやすくなります。

発熱や食欲不振を伴うことも多く、放置すると体力が奪われます。多頭飼育の家庭では周囲の健康な猫へ感染が拡大する恐れもあります。

猫の目から涙が出ているときに取るべき対処法

獣医師に目をチェックされる猫

気になる異変があれば早めに動物病院を受診する

猫の目のトラブルは進行が早く、短期間で悪化するケースが多くあります。そのため愛猫の涙や目やにが気になった際は、早めに受診することが大切です。

特に「黄色や緑色の涙が出る」「片目を強く閉じている」「食欲がない」場合は危険なサインです。このようなときは、すぐ動物病院へ連れて行きましょう。

目元をやさしく拭き取り清潔を保つ

日常のお手入れとして、ぬるま湯で濡らした柔らかいガーゼなどで目元をやさしく拭き取ります。ゴシゴシ擦らず、そっと押さえるように拭くのがコツです。

なお、人間用の目薬やウエットティッシュは有害な成分が含まれる場合があるため絶対に使わないでください。

まとめ

猫の目

猫の涙は日常的なホコリの影響から感染症まで、幅広い原因によって引き起こされます。日頃から愛猫の目を観察し、変化にいち早く気づくことが大切です。

目の異常は放置すると進行しやすいため、異変を感じたら速やかに獣医師の診察を受けましょう。適切な対応で愛猫の健康な暮らしをサポートできます。

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