13年前に保護した猫が子守役に
13年前
エリンさんがイリノイ州の大学に通っていた時、道で黄色いキジの子猫と出会いました。
子猫には家が必要でした。
エリンさんが子猫に手を差し伸べると、子猫は彼女の腕の中に飛び込み、彼女にしがみついて離れるのを嫌がりました。
子猫は男の子で”ベイリー”と命名され、エリンさんは大学の寮でこっそりと一緒に暮らし始めました。
発覚
エリンさんの部屋は8階にありました。寮内でペットを飼う事は禁じられていました。
1週間後、エリンさんが猫を隠していることがばれてしまい、48時間以内に猫を寮から追い出すよう命じられました。
「私の両親は既に2匹の猫と1匹の犬と一緒に暮らしていました。そこにベイリーを連れて行くことはできませんでした。」
特別な存在
エリンさんは、ベイリーを預かってくれる場所を必死で探すため、電話をかけまくりました。
何本目かの電話でようやくベイリーの預かり先が見つかりました。
それは80代の女性の家でした。
ベイリーをその女性の元へ連れて行った帰り道、エリンさんは4時間もの間泣き続けたそうです。
途中で父親が電話をかけてきて、エリンさんが子猫を手放したことで涙が止まらない事を知りこう言いました。
「子猫は他にもたくさんいるよ。一緒に暮らせるようになったら別の子猫を探せばいい。」
それに対してエリンさんは「ベイリーは私にとって特別な子猫だった。ベイリーの代わりなんて二度と見つからないわ!」と言い放ちました。
ベイリーは、新しい家の先住猫と馴染めませんでした。その結果、ベイリーはその家に住めないことになり、エリンさんは再びベイリーのために、別の家を探さなければならなくなりました。
まだ別の家は見つかっていませんでしたが、エリンさんが冬休みに入ったことで、ベイリーをすぐに取り戻しに行きました。
「私は両親を説得するのに1か月かかりました。母は最終的にベイリーを受け入れてくれました。でも、父親は最後までいいとは言ってくれませんでした。それでもベイリーはとりあえず、実家に住めることになりました。」とエリンさん。
結婚そして出産
エリンさんは大学を卒業し、その後結婚しました。
もちろん、ベイリーも一緒に暮らしています。
そして、4年前に第一子を授かりました。
”アビー”と名付けられた女の子が新しい家族として加わりました。
「アビーを病院から連れて帰るとき、ベイリーが新しい小さな家族に対してどう反応するか想像もつきませんでした。」
しかし、心配には及びませんでした。ベイリーは新しい家族を自然に受け入れてくれました。
常に傍に
それからというもの、ベイリーは片時もアビーの傍を離れませんでした。
1人と1匹は、常に一緒に過ごしてきました。
ベイリーはアビーの傍でずっと成長を見守り続けました。
子守
ベイリーはアビーの子守役に徹していました。
アビーが何をする時も、ベイリーは必ず傍にいます。
アビーがベイリーに何をしても、そのすべてを優しく受け入れてくれました。
妹の誕生
アビーが2歳になった時、新しい家族が増えました。
妹”ハンナ”ちゃんの誕生です。アビーはお姉ちゃんになったのです。
それは、これまで独り占めしていた大好きなお母さんを奪われてしまった瞬間でもありました。
でも、アビーにはベイリーがいました。
だから、お母さんがハンナにかかりきりになっても、ぜんぜん寂しくなんてありません。
アビーはベイリーの愛に包まれていました。
読書
やがてアビーは自分で本が読めるようになりました。
アビーが朗読をする時には、いつもベイリーが聞き役になってくれました。
絆
ベイリーはもう13歳になっています。
アビーとベイリーの絆はしっかりと結ばれています。
恩返し
エリンさんは、ホームレスだった子猫のベイリーを家族として暖かく迎え入れ、安らぎの家を提供しました。
ベイリーは、その恩返しをするかのように、エリンさんの家族全員に愛を注いでくれています。
最後に
ベイリーとエリンさん家族の写真を見れば、どんな時でも愛に包まれること間違いなしです!
素晴らしい写真の数々が、ここでは紹介しきれないので、下記リンク先でご覧ください。
※尚、この記事及び写真、動画の掲載はエリンさんの承諾を得て行っております。
出典元