自宅でできる猫のムダ毛ケア方法
自宅で飼い主さんができる愛猫のムダ毛ケアの方法には、以下の2種類があります。
- ブラッシング
- カット
1 ブラッシング
ブラッシングは、猫用のブラシやコームなどを使って、猫の体全体の被毛をとかす方法です。抜け毛やアンダーコートなどをブラッシングであらかじめ取り除き、猫が毛づくろいによって飲み込む毛の量を少なくする事ができます。
体内に毛が溜まってしまう、毛球症を防ぐ事にも繋がります。長毛種ではほぼ毎日、短毛種で週に2~3回行うと良いでしょう。最も一般的な、猫のムダ毛ケアの方法です。
2 カット
猫の毛を自宅でカットする事は少ないと思いますが、肉球の周りに伸びたムダ毛をカットする方法もあります。肉球周りの毛が伸び、肉球にかかってしまうと、猫が滑りやすくなるのです。
もちろん、多少毛が肉球にかかっても滑らない場合もあるのですが、もし愛猫が自宅の床で滑っているようでしたら、カットした方が良いでしょう。
長毛種の場合は、お尻付近の毛に排泄物がついてしまう事も。あらかじめお尻周りの毛をカットしておくと、清潔に保つことができます。
ブラッシングのやり方
ブラッシングは、簡単に言えばブラシを被毛全体にかければ良いのですが、猫によってはそう単純ではありません。ブラッシングを嫌がる猫もいますし、長毛で毛玉ができていることもあります。
また、ブラッシングをするグッズには、いくつか種類があり、其の用途に応じて、使い分けが必要です。ブラッシングのグッズには、以下のものがあります。
獣毛ブラシ
豚や猪の毛で出来ているブラシです。1本持っておくと何かと便利です。適度な油分や水分が含まれているので、静電気が起こらずにブラッシングができ、猫の被毛にツヤを与えることができます。
獣毛ブラシにはハードタイプとソフトタイプがありますが、長毛種はハードタイプ、短毛種はソフトタイプが向いています。
コーム
コームは、ムダ毛ケアはもちろん、毛玉をほぐしたり毛並みを整えたりするのにも使えるグッズです。長毛でも短毛でもどちらでも使えます。
目が荒い部分と細かい部分、両方があるものが便利でしょう。コームの先端が尖っていると、猫の皮膚を傷つけてしまう可能性がありますので、先端が丸まっているものの方が、より安全です。
スリッカーブラシ
長毛種の毛玉を解くのに、使うブラシです。毛を持ち上げ、少しずつ毛先からとかしていくと、毛玉が解けます。
先端が針金のままになっているタイプと、皮膚を傷つけないように針金の先に小さな玉がついているタイプがあります。毛玉の除去性能は落ちてしまいますが、より安心なのは、後者の小さな玉がついているスリッカーブラシです。
愛猫の皮膚を傷つけるのが怖い方は、後者を選ぶと良いでしょう。
ピンブラシ
もつれた毛や絡んだ毛を効果的にほぐします。長毛種や毛が多くて大きな猫に。
ポンポン軽く叩くように使うと、愛猫とのコミュニケーションになります。強度が弱いものが多いので、なるべく長持ちするピンブラシを探しましょう。
ラバーブラシ
ゴムやシリコン製の柔らかいブラシです。短毛種向き。マッサージ感覚でムダ毛を取り除くことが可能です。
他のブラシを嫌がる猫も、比較的ラバーブラシは受け入れてくれる事が多いです。ミトンの形になっているラバーブラシを選べば、愛猫を撫でるついでにムダ毛ケアも完了してしまいます。
アンダーコートブラシ
猫のアンダーコートを取り除く為のブラシです。換毛期に使うと良いでしょう。ごっそりとムダ毛が取れると評判ですが、やり過ぎは禁物です。また、猫によっては嫌がる場合もありますので、無理はしないように注意しましょう。
愛猫に合ったブラシを選び、まずは撫でられると喜ぶ、顔まわりや首周りから行うと良いでしょう。
ブラッシングをする前に、首輪は外しておきます。膝に乗せてできるのであれば、優しく声をかけながら、ブラッシングすると良いでしょう。
猫が嫌がらなければ、背中や腰、しっぽにもブラシをかけていきます。できそうでしたら、お腹もブラッシング。3分程度で終わらせると、猫に負担が少ないです。
また、猫が嫌がった時はすぐに中止して、無理やりやらないのがポイントです。
一度ブラッシングを嫌だ、と思ってしまうと、次からはやらせてくれなくなる可能性があります。ブラッシングが終わったら、褒めたりおやつを与えたりしても良いでしょう。
カットの方法
肉球やお尻周りの被毛をカットするには、ペット用ハサミか部分用バリカンを使いましょう。
部分用バリカンの方が猫を傷つける心配が、少ないです。ムダ毛はあまり深くカットする必要はなく、肉球やお尻周りにかかっている毛を軽くカットすればOKです。
猫が暴れてカットできない時は、タオルなどで包むか、洗濯ネットに入れて行っても良いでしょう。
寝込みを襲うのも○。それでも難しい場合、トリミングサロンでカットしてもらう手段もあります。くれぐれも、猫の体を傷つけないよう注意しながら、慎重にカットしてあげてください。
まとめ
猫は全身が被毛に覆われているので、換毛期はもちろん、換毛期でなくても毛が抜けています。
完全室内飼いの猫では、はっきりとした換毛期がなく、一年中抜けていることも。部屋に舞う毛を、ムダ毛をケアすることで減らしたいですね。
猫の気持ちを考えつつ、こまめに行うのが良いようです。クリーンな室内を目指して、やっていきましょう!