TNR、さくらねことは
野良猫ちゃんがつけているこのさくらマーク、決して虐待ではありません。
このマークは「不妊手術済み」という証なのです。地域の人たちが、殺処分される猫を減らしたいという想いから募金を集い、集まった募金を使って野良猫ちゃん1匹1匹手術をしてあげます。
これを「TNR」といいます。
トラップのT
手術をするためにはまず猫ちゃんを捕まえる必要があります。
野良猫ちゃんは警戒心が強く簡単には捕まらないので、捕獲機を使います。猫が怪我をしないよう、そしてなるべく怖がらせないように細心の注意を払い、速やかに対応します。
ニューターのN
ニューターとは不妊手術のことです。猫ちゃんを捕獲したら、麻酔をし手術を行います。
ここで、「この猫ちゃんは手術済みですよ」と一目で分かるように、耳先のカットも同時にします。
リターンのR
手術をしたあとしばらくは術後経過をみて、問題なさそうであれば元の場所に戻してあげます。
この一連の流れが「TNR」です。
耳先カットは可哀想?
いくら麻酔をしていても、怪我でもないのにカットしちゃうのは可哀想だと思う方もいるかもしれません。
しかし、さくらマークがまだ実践されていなかった頃、既に手術済みの猫ちゃんを間違えて再捕獲してしまうことがよくありました。そうなると捕獲する側も効率が悪いですし、何度も捕獲されてしまう猫ちゃんにも余計なストレスがかかってしまいますよね。
このさくらマークは、人間と共存していく為には必要なものなのです。
痛みは最小限
カットする時は麻酔が効いていて痛みはありませんし、出血もほぼありません。
麻酔がとけたあとも、猫は痛みに鈍感なほうなのでそこまで痛くないと言われています。
さくらねこは地域の人が見守っている証拠
このさくらマークの裏には、猫を愛すたくさんの地域住民の方達の、1匹でも不幸な猫が減りますように、そしていつか全国殺処分ゼロの世の中が訪れますように、そんなあたたかい想いが込められているのです。
まとめ
NTRは、「即行」「徹底」「継続」がとても大切です。これは、猫の繁殖に追いつくようにすぐやる、そしてやり始めたらゼロになるまでやり続ける、ゼロになってもそこで終わりではないという意味です。
この活動を行なっている地域や団体はとても多く、私の地元でも情報の共有からNTRまでを5年前からやっています。なのでさくらねこちゃんもよく見かけます。
さくらねこちゃんを見たことがある!この活動が気になる!という方は、是非お住まいの地域を調べてみて下さい。情報の共有だけでもとても助かります。みんなで地域の猫ちゃん守りませんか?