猫を正しく怖がるべき4つの理由

猫は愛らしい存在です。しかし、その一方で人を傷つけたり、健康や生活環境に影響を与えたりすることもあります。可愛いからと油断すると、思わぬトラブルにつながる可能性が否定できません。ここでは、猫を正しく怖がるべき4つの理由を紹介します。
1.猫によるケガ
猫は驚きや恐怖を感じると、身を守るために引っ掻く、噛みつくといった行動を取ることがあります。飼い主さんであっても、嫌がっている猫を無理に抱っこしたり、寝ているところへ急に触れたりすると、防衛反応で手が出る可能性が否定できません。
猫の爪や歯は鋭いために小さな傷でも深くなりやすく、傷口から細菌が入り込むこともあって感染症に注意が必要です。
また、遊んでいる最中に興奮したり、驚いたりして悪気なく爪や歯が当たってしまうケースも少なくありません。
2.人獣共通感染症への感染
猫は、人と動物の双方に感染する「人獣共通感染症」の感染源になることがあります。
代表的なものには、猫ひっかき病やパスツレラ症、トキソプラズマ症などがあります。すべての猫が病原体を持っているわけではありませんが、引っかき傷や噛み傷、排泄物などを介して感染する可能性があるため注意が必要です。
とはいえ、猫と暮らすうえで過度に心配する必要はありません。猫と触れ合ったあとは手を洗う、排泄物は直接触れないように早めに片付けるなど、清潔を保つことで感染リスクを抑えられます。
猫に引っ掻かれたり、噛まれたりして深い傷を負った場合や、腫れや痛みが続く場合は、すぐに傷口をよく洗い流したうえで早めに医療機関を受診しましょう。
3.猫アレルギーの発症
猫アレルギーは、幼い頃から発症する人もいれば、猫と暮ら初めてから発症する人もいます。また、やっかいなことにアレルギーはすぐに症状があらわれるとはかぎりません。繰り返しアレルゲンに触れることで症状が出るケースも多いといわれています。
よく誤解されますが、猫アレルギーの主な原因は毛そのものではなく、唾液や皮脂腺などに含まれるFel d 1(フェル・ディー・ワン)という物質です。グルーミングによって被毛へ付着し、抜け毛やフケとともに室内へ広がります。
くしゃみや鼻水、目や皮膚のかゆみなどがおもな症状ですが、人によっては喘息のような症状があらわれることもあります。
4.室内を傷つけられる・物を壊される
猫と暮らすと、家具や壁紙が傷ついたり、物が壊れたりすることがあります。家具やインテリアにこだわりのある飼い主さんにとっては恐怖といえるかもしれませんね。
爪とぎは猫にとって爪の手入れに加えて、マーキングの意味もある自然な行動です。そのため、爪とぎ器があっても、ソファや壁で爪を研いでしまう猫もいます。また、高い場所へ飛び乗る習性があるため、棚の上の小物や食器などを落としてしまうことも。
残念ながら、これらの行動をしつけだけで防ぐことは難しいでしょう。爪とぎ器を複数設置する、壊れやすい物は片付けるなどの対策をするほうが賢明かもしれません。
猫との上手な関わり方

猫と安全に暮らすためには、猫の気持ちを尊重することが大切です。嫌がっているときは無理に触らず、猫が近づいてきたタイミングでコミュニケーションを取るようにします。
また、定期的な爪切りやブラッシングなどの日常のお手入れを行い、室内を清潔に保つことは、ケガや感染症、アレルギーの予防にもつながります。さらに、爪とぎ器やキャットタワーを設置するなど、猫が本能を満たせる環境を整えることが、家具への被害の低減やストレス軽減に有効です。
まとめ

猫と暮らすうえでは、人獣共通感染症やケガなど、さまざまなリスクが存在します。また、爪とぎによる家具の傷や高い場所からの落下物など、思わぬトラブルに遭遇することもあるでしょう。
大切なのは、これらを闇雲に怖がることではありません。猫との暮らしで起こりうるリスクやトラブルのほとんどは、猫の習性を理解し、適切な環境づくりと接し方を身につけ、衛生面に気を配ることで対処できることばかりです。猫とのより良い関係を築くためにもしっかりと対策をしていきましょう。