人間にはあるのに猫にない?『体のパーツ』4つ なぜ猫には必要ないの?人との違いも解説

人間にはあるのに猫にない?『体のパーツ』4つ なぜ猫には必要ないの?人との違いも解説

人間と猫は同じ哺乳類ですが、体のつくりにはさまざまな違いがあります。今回は、人間にはあるのに猫にはない体のパーツとその理由を紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.鎖骨

ヘソ天する猫

人間には肩と腕をつなぐしっかりした鎖骨がありますが、猫には人間と同じような鎖骨はありません。正確には、小さな鎖骨はあるものの、他の骨とはつながっておらず、自由に動く状態になっています。つまり、退化しているのです。

鎖骨が発達していない体のおかげで、猫は肩幅を狭めることができ、頭が通るほどの隙間なら体も通り抜けやすくなっています。また、ジャンプした際の衝撃も体全体で受け止めやすく、木登りや高い場所への移動にも役立っています

「猫は頭が入れば体も入る」といわれることがありますが、その理由のひとつがこの鎖骨の構造なのです。しなやかな動きや柔軟性は、猫ならではの体の特徴といえるでしょう。

2.眉毛

眠る猫

続いて挙げられるのが「眉毛」。猫には人間のような眉毛はありません。一応、眉毛の代わりに目の上には長い毛が数本生えています。これは「触毛(しょくもう)」と呼ばれる感覚器官の一種で、別名「眉ひげ」とも呼ばれています。空気の流れや障害物を感じ取る役割があり、暗い場所でも周囲の状況を把握するのに役立っています。人間の眉毛とはだいぶ役割が違う部位になります。

余談ですが、人間の眉毛の役割は汗や雨が目に入るのを防ぐことです。しかし、全身が毛で覆われている猫にはあまり必要性がないため、人間のような眉毛は存在しないと考えられています。

3.まつ毛

猫の顔

眉毛と似ていますが、「まつ毛」も猫では発達していません。実際にはまつ毛のような構造はあるものの、真のまつ毛とは異なるものと考えられています。

人間はまつ毛が、目に異物が入るのを防いでいますが、猫の場合、まぶたや周囲の毛、そして瞬膜(第三のまぶた)によって目を保護しています。瞬膜は目の内側から薄い膜が動く仕組みで、ゴミや乾燥から目を守る働きをしているのです。

また、猫は顔全体に「眉ひげ」のような感覚の優れたひげがあり、障害物にぶつかる前に周囲を感じ取ることができます。そのため、人間ほど長いまつ毛がなくても、目を守る仕組みが十分備わっているのです。

4.後ろ足の親指

猫の足

猫の前足には親指にあたる指がありますが、後ろ足には人間のような親指はありません。一般的な猫は前足が5本、後ろ足が4本の指で歩いています。素早く走ったり、高くジャンプしたりする際に、不要な後ろ足の親指部分が退化したと考えられています。また、着地の際もバランスを取りやすく、狩りや木登りにも適した足の構造になっています。

ちなみに、ごくまれに後ろ足にも余分な指を持つ「多指症」の猫がいますが、それ自体は大きな問題ではなく生活や生存に大きな支障はないと言われています。

まとめ

猫と男性

猫には、人間のような鎖骨や眉毛、まつ毛、後ろ足の親指はありません。しかし、それは体のつくりが劣っているということではなく、狩りやジャンプ、狭い場所を移動するといった猫らしい生活に適応した結果です。猫と人との違いを知ることで、猫のしなやかな動きや優れた身体能力の理由も、より深く理解できるはず。

今回の記事を参考に、猫と人間の体を見比べてみてください。

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