気温が上がる前に備えたい『猫のための暑さ対策』4選 便利なアイテムや活用法もご紹介

気温が上がる前に備えたい『猫のための暑さ対策』4選 便利なアイテムや活用法もご紹介

猫の熱中症は、重症化すると命に関わるリスクがあります。一般的に猫が快適に過ごせる室温は25度前後、湿度は50〜60%程度とされており、気温が28度を超えると熱中症のリスクが高まるといわれています。今回は、猫を熱中症から守るための暑さ対策を紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の暑さ対策4選

エアコンをつける女性と猫

猫の汗腺は肉球にしかなく、人間のように全身から汗を発散して体温を下げることができません。そのため、体温調節が苦手な動物です。暑さ対策というと、夏を思い浮かべますが、気温が上昇しはじめる5月ごろから熱中症が増えはじめます。本格的な夏を前に暑さ対策を確認し、すぐにでもはじめられるよう準備しましょう。

1.エアコンで快適な室温を維持する

猫のいるご家庭の暑さ対策ではエアコンが必須です。猫は汗をかかないので、扇風機の風が直接当たっても涼しいと感じることはありません。そのため、猫の暑さ対策では室温を下げることが重要になります。室温30度を超えると熱中症のリスクが高まるといわれていますので、25〜28度くらいを目安にしてください。

エアコン使用時は、寒いと感じた際に別の部屋へ移動できるようにドアを開けておきましょう。

また、留守番中はリモコンの置き場所にも注意が必要です。猫が誤ってエアコンを切ってしまうトラブルを防ぐため、手の届かない場所に片付けてください。

2.水飲み場を複数設置しいつでも飲めるようにする

猫はもともと、あまり水を飲まない動物です。そのため、暑い時期は脱水にも注意が必要です。暑い時期は、猫が水を飲みたいと思ったときに、すぐに飲めるよう複数箇所に水を設置し、切らさないようにしておきましょう。

留守番中に水の容器をひっくり返してしまわないよう、安定性のある器を選ぶようにします。また、水飲み場は直射日光が当たらない場所にし、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきます。

水を飲まない猫には、液状のおやつやウェットフードの利用を検討しましょう。高齢の猫は喉の渇きに鈍感になるため、とくに注意してあげてください。

3.ブラッシングで冬毛を取り除く

長毛種の飼い主さんに意識してほしいのがブラッシングです。冬毛が残ったままだと体に熱がこもりやすくなるため、換毛期はいつも以上にこまめにブラッシングをおこないましょう。ブラッシングは換毛期の毛球症対策にもなります。

長毛種は1日2回、短毛種は1日1回、1回の時間は3〜5分程度が目安です。愛猫の様子を見ながら無理のない範囲でおこなうのがコツです。

また、長毛種はトリミングでサマーカットにするのも有効です。ただし、サマーカットにはデメリットもありますので、よく検討しましょう。

4.日よけやカーテンで直射日光を遮る

夏の晴天時に窓を閉め切っておくと、外気温が30度でも室温が40度以上に達することがあるとされています。 とくに、南向きや西向きの窓からの直射日光は熱が逃げにくいため、短時間で急激に室温が上昇します。 エアコンを稼働しているだけでは冷却が追いつかないこともあるので、対策が欠かせません。

室内に直射日光が入る場合は、カーテンを閉めて日光を遮るようにします。ゴーヤなどの植物を植えるのもおすすめです。さらに、キャットタワーや寝床の置き場所にも注意が必要です。直射日光が当たる場合は、日よけを設置するか場所を移動してあげましょう。

暑さ対策グッズと活用法

自動給水器から水を飲む猫

エアコンの利用はもちろんですが、あわせてひんやり系のグッズを取り入れることでさらに快適に過ごせます。たとえば、ひんやりマットは取り入れやすくおすすめです。

ひんやりマットの素材は以下の5種類が主流で、それぞれ使い心地が異なります。

  • アルミ
  • 大理石
  • 冷却ジェルマット
  • 接触冷感生地
  • 珪藻土

アルミは熱伝導率が高く体温をすばやく吸熱し放熱するため、冷たさを感じやすい素材です。大理石は熱伝導率が高くひんやり感が長続きし、耐久性にも優れています。冷却ジェルマットは柔らかい素材が好きな猫に向いていますが、噛み癖や引っかき癖がある猫には向きません。

そのほか、凍らせたペットボトルにタオルを巻いておく、冷感素材の夏用ベッドを使用するといった方法もあります。サーキュレーターを活用して冷えた空気を循環させるのもよいでしょう。

まとめ

窓辺でくつろぐ猫

熱中症は真夏だけの問題ではありません。体が暑さに慣れていない時期ほどリスクは高く、気温だけで判断するのは危険です。

実際、猫の熱中症はまだ暑さが本格化していない5月の段階から見られ、動物病院に運ばれる猫が増えはじめます。

近年は気温の上がり方も早く、対策は本格的な暑さを待たずに始める必要があります。熱中症が増えはじめる5月には室内環境を整え、できる範囲で準備を進めておくことが大切です。

早めの対策で、暑い時期を快適に乗り切りましょう。

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