猫が顔を触ろうとする4つの理由

1.マーキング
猫は、自分のにおいに囲まれることで安心感を得る動物です。したがって、飼い主さんの顔回りに前足をのばしたり、軽く触れたりする行動には、「ここは自分のもの」というマーキングの意味がふくまれていることがあります。
また猫にとって人の顔周りは、食事や皮脂など、日常の変化が出やすい場所。猫にとって、いつもと同じか確認しやすいポイントなのです。
2.愛情表現
顔には「目」があるので、猫にとって視線がプレッシャーになることもあります。「目」だけで怖がるわけではありませんが、見つめられ方や距離によっては、威圧感を覚えることもあるのです。
したがって、そんな部位でも自分から近づき、触れてくるのは、安心感をもっている証拠。猫は信頼している相手にしか、ここまで距離を詰めることはありません。「この人は安全」「そばにいたい」という気持ちの表れでしょう。
3.注目してほしいサイン(要求)
人は、食べたり飲んだり、会話をしたり、テレビやスマホを見たりと、多くの行動を「顔まわり」で行っています。そのため猫にとっては、動きや変化が多く、意識が向きやすい場所です。
しかも日常の中で「飼い主さんの顔に触れると反応してもらえる」という経験を重ねた猫は、一連の流れを覚えていきます。やがて、飼い主さんにかまってもらいたいときは顔に触れるという行動につながるのです。
4.「そこに顔があるから」という場合も…
少し意外かもしれませんが、シンプルに「そこにちょうどいい場所(顔)があるから」という理由も少なくありません。飼い主さんが横になっているとき、顔は高い位置にあるため、自然とそこに前足を伸ばしたり、乗ろうとすることもあります。
このケースは、愛情や習性とは別で、物理的にちょうどよい位置だったということでしょう。
愛猫が喜ぶ応え方

猫は静かな動物ですが、「無視されること」をあまり好みません。猫が顔に触れてくるときは、信頼や要求が重なったサインでもあるので、その気持ちをきちんと受け止めてあげることが大切です。
猫の気持ちに気づいていることを伝えるイメージで、名前を読んだり、やさしく声をかけたりするだけでも十分。無理のないかたちで応えてあげましょう。
また顔に触れてくる猫の心理として、飼い主さんと関わりたいサインでもあります。したがって、猫の好む部位をやさしくなでて穏やかなスキンシップにつなげていくと、落ち着いた関係が築けるでしょう。
もし猫からの要求が強かったり長かったりする場合は、付き合い続ける必要はありません。たとえ短い時間でも「応える」という事実が大切。ほんの30秒から1分でも関わることで、向き合ってくれた経験が積み重なり、過剰なアピールは少しずつ減っていくでしょう。
また顔に乗ってくる行動は、飼い主さんは嬉しい反面、体勢として苦しいことも。その場合は、落ち着ける別の場所を用意してあげ、払いのけたり大声でどけるのは避けましょう。
まとめ

猫が顔に触れてくる理由は、自分本位な気もするかもしれませんが、猫なりの気持ちがしっかりこもった信頼のサインです。
まずは「安心できる存在」として認められていることを自覚しましょう。猫の行動を受け入れることで、自然とお互いの心地よい関係につながっていきますよ。