より安全な地域へ避難

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ウクライナの紛争地帯付近で発見された猫と小型犬が、このほど心やさしい兵士によって保護されました。危険な避難をへて無事に安全な地域にたどり着いた2匹は、徐々に新しい環境に慣れつつあります。
しかもすばらしいのは、この猫と犬は友情をはぐくみ、お互いを心の支えにするようになったことです。
ロシア・ウクライナ戦争の最前線であるハリコフ州クピャンスク近郊で戦っているウクライナ軍の第14独立機械化旅団には、定期的にドローンで物資が空輸されています。兵士たちは、この2匹を保護して、ドローンで安全な場所へと非難させることにしたものです。
猫はドローン飛行にも「平常心」

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2匹は袋に入れられ、最前線から約13キロ離れた場所へと飛びました。猫のほうは空路での避難をまったく気にしていないようすですが、犬のほうは怖かったようで、地上に降り立ったときには大喜びだったそうです。
救出のときの映像がネットに投稿されています。
「あれ、もうゴロゴロ喉を鳴らしているね。満足かな? そうだよ、君は空を飛んだんだ。とても幸せそうだね。すぐにちゃんとした餌をあげるよ」と、兵士がやさしく声をかける姿が紹介されています。
動物福祉団体UAnimalsは、今回の救出について次のように語っています。
「第14機械化旅団が、ドローンを使って猫と犬を陣地から救出してくれました。空輸は危険なことでしたが、2匹をそこに放置する方がもっと危ないのです。他に手だてはなく、空輸による救出を強いられました。猫と犬は約13キロの距離を飛行し、現在は無事に兵士たちのもとにいます。戦争でもっとも弱い立場にある動物たちを救ってくれた兵士たちに感謝します」
ペットも戦争の被害者

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ロシアとウクライナの戦争は、人間だけでなくペットたちの生活にも大きな影響を与えました。いまではペットたちの行動にも大きな変化が生じています。
リヴィウのイヴァン・フランコ国立大学のMariia Martsivさんは、763匹の動物たちの行動を記録しています。とくに戦闘地域を徘徊していたペットの犬には、耳が立って鼻先が長くなる「オオカミ化現象」が見られるようになったと彼女は説明しています。また、小型犬は対戦車地雷を作動させにくいために生き残り、狭い場所に隠れることで個体数が増えたともいいます。
「ウクライナ戦争が始まって以来、ペットたちの状況は非常に悲惨です。戦時下のきびしい状況に適応できなかった犬猫は死んでしまい、生き残った場合は新しい生活に順応して変化をしているのです」
戦争によって多大な影響を受けるペットたち。わたしたち人間の起こした戦争は、思わぬところに被害者を作っています。
出典:Cat and dog strike up friendship after rescue in Russia-Ukraine