猫の体も『むくむ』ことがあるの?起こりやすい部位や病気の可能性まで解説

猫の体も『むくむ』ことがあるの?起こりやすい部位や病気の可能性まで解説

猫に触れたとき、「いつもよりぷにっとしている」「片側だけ腫れている気がする」と感じたことはありませんか。もしかすると体型の問題ではなく「むくみ」かもしれません。今回は猫のむくみについて解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫の体も『むくむ』ことがある

診察を受ける猫

猫にも、人と同じように体がむくむことがあります。ここでいう「むくみ」とは、皮膚の下に余分な水分がたまった状態のこと。触るとやわらかく、押すと少しへこんだまま戻りにくいです。見た目では分かりにくいこともありますが、触ったときの違和感で気づくケースもあるでしょう。

むくみは一時的に起こる場合も少なくありません。例えば、長時間同じ姿勢で寝ていた後や、軽い打撲を起こした後など。こうしたパターンでは時間経過とともに自然に戻ることが多いです。

しかし、全身にむくみが出ている場合や、片側だけ腫れている状態が続く場合は要注意。体内の水分バランスが崩れている可能性があり、内臓の不調や血液の循環の問題が疑われます。食欲低下や元気がないなど、他の症状がある場合はより危険度は高め。早めに動物病院に相談しましょう。

むくみが起こりやすい部位

寝ている猫

猫のむくみは、体のどこにでも起こりますが、特に出やすいのは顔、足、お腹まわりです。
顔のむくみは比較的気づきやすく、まぶたが腫れぼったく見えたり、頬のラインが変わったりします。左右どちらかだけ腫れる場合もあります。

続いて、足のむくみは触ったときに気づくことが多く、肉球の周りや脚全体がやわらかく膨らんだようになります。歩き方がぎこちなくなったり、触ると嫌がったりすることで気付くこともあるでしょう。

お腹のむくみに関しては分かりにくいですが、急に体が丸くなったように見える場合は注意が必要。脂肪ではなく、体内に水分がたまっているのかもしれません。
上記以外にも、あごの下や胸のあたりがむくむこともあります。被毛に隠れて見えにくいため、日頃から触れて変化に気づくことが重要です。

むくみで考えられる病気の可能性

猫と獣医師

猫のむくみが長期間続く場合、何らかの病気が関係している可能性があります。代表的なのは心臓や腎臓、肝臓の不調。臓器は体内の水分バランスに関わっているため、機能が低下すると余分な水分が体にたまりやすくなります。

心臓の働きが弱くなると、血液の流れが滞り、体の末端やお腹にむくみが出ることがあります。呼吸が荒い、動きたがらないなどの症状が同時に見られる場合は緊急性が高いです。

腎臓の不調でもむくみが起こることがあります。腎臓は体内の水分や老廃物を調整する役割があるため、機能が低下すると余分な水分が排出されにくくなります。食欲低下や早期から水を飲む量が増えるなどの変化が見られることもあります。猫は腎臓関連で病気が起きやすいため、日頃から気にかけてあげましょう。

また、低栄養状態やアレルギー反応、炎症、腫瘍などが原因となるケースもあります。むくみは狭い範囲であっても何かしら異常が隠れている可能性があるため、早めに専門家に相談しましょう。

猫のむくみを防ぐ方法

猫と獣医師

猫のむくみを防ぐには、日頃の体調管理と飼い主の観察が重要。まず、普段から体を触る習慣をつけることで、小さな変化に気づきやすくしましょう。抱っこやブラッシングの際に、顔や足、お腹などを軽く確認したり、定期的に体重測定をしたりするだけでも違いを把握しやすいです。

食事管理も大切なポイント。栄養バランスが偏ると体内の水分バランスが崩れやすくなります。年齢や体調に合ったキャットフードを選び、食欲の変化がないかも定期的に確認しましょう。

適度な運動もむくみ予防に効果的。体を動かすことで血液や水分の循環が保たれ、余分な水分がたまりにくくなります。室内飼いの場合は特に遊びの時間を確保してあげましょう。

まとめ

抱かれている猫

猫のむくみは、全身的な病気が原因となっていることも多く、油断できません。顔や足、お腹などに現れやすく、触ったときの違和感で気づくことも少なくありません。むくみが続く場合や元気がない場合は、体の不調が関係している可能性もあります。日頃から体に触れて変化を確認し、早めに異変に気づくことが大切です。また、急な体重の増減がないかも定期的に確認するようにしましょう。

今回の記事を参考に、猫のむくみに日頃から目を光らせてあげてください。

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