1.気温差による体調不良

春は「暖かい」というイメージがありますが、日中は暖かくても朝晩は冷え込むなど寒暖差のある日が多い季節です。
猫は急激な温度変化にはそれほど強くありません。代表的な症状としては、以下のようなトラブルがあげられます。
- 胃腸の機能低下による下痢や嘔吐
- 寒さや乾燥によるくしゃみや鼻水
- 乾燥やバリア機能の低下による皮膚のかゆみやフケ
- 飲水量の低下による泌尿器トラブル
子猫やシニア猫は体温調整が苦手で、症状が悪化しやすいため、特に注意が必要です。
室内の温度を一定に保つ、暖かい場所に寝床を置く、加湿器を使用するといった対策をして、猫が体温を保ちやすい環境を整えてあげると安心です。
2.発情期によるストレス

猫の発情期は日照時間が長くなる春~夏にピークを迎えるといわれています。
メスであれば、普段聞いたこともないような大きな声で鳴く、飼い主に体や顔をこすりつけるなどの行為が見られます。
オス猫も同様の行動が見られるほか、普段よりも攻撃的になったり、落ち着きがなくなって外に出ようとしたりします。
本能に基づく発情期特有の行動ですので、叱ってやめさせられるものではありません。
一時的には、キャットタワーやおもちゃで遊んでストレスを発散させる、窓やドアを閉めて外部からの刺激(他の猫や日光など)を遮断するといった対策が考えられます。
さらに、繁殖の予定がなければ避妊・去勢手術を検討するのも一つの手でしょう。猫のストレス軽減のほか、性ホルモンに関連した病気の予防といった効果も期待できます。
3.引っ越しや来客によるストレス

進学や就職、転居など、春は人間にとって新生活が始まる季節。それに伴い、引っ越しや来客の増加など、生活環境の変化も起きやすいタイミングです。
猫は、環境の変化にとても敏感なため、強いストレスを感じていつもと違う行動を取ったり、体調が悪化したりすることがあります。
- 隠れて出てこない、逃げようとする
- 噛みついたり引っかいたり攻撃的になる
- 急に食欲が落ちる、逆に食べすぎる
- 排尿を我慢したり、逆に頻尿や血尿になる
- 嘔吐や下痢を頻繁にする
- 過剰にグルーミング(毛づくろい)をする
上記のような変化が見られた場合は要注意です。静かで落ち着ける場所に寝床を作る、使い慣れたトイレや毛布などを使うなど、猫が新しい環境に慣れることができるよう気を配りましょう。
まとめ

春は気温が上がって花が咲き、気分も明るくなりますよね。
一方で、猫にとっては寒暖差による体調不良や発情期、生活環境の変化によるストレスなどのリスクが増えるシーズンでもあります。
猫は体と心の不調を言葉で伝えることができないからこそ、飼い主である私たちが先回りして環境を整えてあげることが大切です。
春ならではのリスクと注意点を知っておけば、愛猫との暮らしが今よりもっと穏やかで楽しいものになるでしょう。