猫の体が『やわらかい』理由3つ 身体の仕組みや柔軟性の役割も解説

猫の体が『やわらかい』理由3つ 身体の仕組みや柔軟性の役割も解説

猫は、まるで液体のように体をくねらせたり、小さな箱に収まったりと驚くほど柔軟な動きを見せます。いったいどうしてそれほどまでに体がやわらかいのでしょうか?この記事では、見た目だけでは分かりにくい猫の「身体の仕組み」にも注目しながら、その理由を3つ解説していきます。

1.骨の数がとても多いから

猫の骨格のイメージ画像

人間と猫とでは、体の大きさには圧倒的な差があります。しかし、体を支えている骨の数は、実は人間よりも猫の方が多いのです。

人間の骨はおよそ200本ですが、猫の場合はおよそ240本から成り立っていると言われています。体は小さくても、骨の数はむしろ多いというのは意外に感じるかもしれません。

なかでも特徴的なのは、細かい骨がしなやかに連なっている背骨です。背骨をつないでいる軟骨も柔軟なため、人には真似できないような体をよじる動きも軽々とこなすことができます。

猫の体がびよーんと長く伸びたり、体を丸めてコンパクトになったりするのも、この身体の構造のおかげです。

2.鎖骨が小さく浮いているから

ドアの隙間を通る猫

猫は「頭が通れば体も通る」と言われるほど、狭い隙間も難なく通り抜けていきます。これを支えているのが、猫の鎖骨の仕組みです。

人間の鎖骨は胸や肩の骨とつながっていますが、猫の場合は他の骨としっかり固定されておらず「浮いている」ような状態になっています。そのため肩まわりの動きの自由度が高く、肩幅をすぼめることもできるのです。

こうした体のつくりのおかげで、猫は狭い場所にも体をくねらせながら入り込むことができます。

とはいえ、なかには計算違いをして、狭すぎる隙間を通ろうとする猫もいます。筆者の愛猫も例外ではなく、日々そんな無謀な挑戦を繰り返しては飼い主を笑わせてくれます。

3.皮膚がよく伸びるから

家の中を歩く猫

猫のお腹には、太っている・いないにかかわらず、たぷたぷとしたお腹のたるみがあります。

これは「プライモーディアルポーチ」もしくは「ルーズスキン」と呼ばれ、体を大きく動かすときの柔軟性を高める役割があります。

子猫のころはほとんど目立ちませんが、成猫になるにつれて徐々にはっきり分かるようになるのだとか。

皮膚に余裕があることで、全力でダッシュしたり、大きくジャンプしたりするときにも突っ張りにくく、しなやかに動くことができます。

また、このたるみは外敵に襲われたときに急所を守るクッションのような役割も果たしており、猫が生きるうえでさまざまな場面に役立っていると考えられています。

なぜそこまでやわらかいの?柔軟性が果たす役割

ねずみのおもちゃを捕まえようとする猫

猫の柔軟性には、野生で生き抜くための進化が関係しています。

猫の狩りは、獲物に忍び寄って一気に襲いかかるスタイル。成功させるには瞬発力が欠かせません。

体のやわらかさを活かしてばねのように動き、一瞬の動きで獲物に飛びかかります。

一方、猫の持久力は決して高くないため、獲物や外敵に気づかれないよう、狭い場所に素早く身を隠すことも大切になります。柔軟な体は、こうした場面でも自分の身を守る助けになっているのです。

まとめ

段ボールで気持ちよさそうに眠る猫

「猫は液体」と称されるほど体がやわらかいのは、骨の数の多さやよく伸びる皮膚、鎖骨の構造などのように、ハンターとして生き抜くために発達した身体の仕組みが関係しています。

狩りでは、そのしなやかな体を活かした素早い動きで獲物を捕らえたり、狭い場所に身を隠したりします。

愛猫が小さな箱に収まっていたり、アンモニャイトのように体を丸めて眠っていたりする姿も、長い歴史のなかで身につけてきた能力の賜物。そう考えると、より愛おしく感じられるのではないでしょうか。

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