愛猫の遺骨の供養方法5つ

代表的な5つの供養方法を見ていきましょう。どれが正解というものではありませんので、愛猫への思いや自分らしさを大切に選んでみてください。
1.自宅で安置する
猫が亡くなったあと、遺骨の自宅安置は一般的です。
置いておく期間についての決まりは特にありません。納骨の気持ちが整うまででも構いませんし、あるいは10年20年ずっと手元に置き続けても大丈夫です。飼い主自身のペースで決めても問題ありません。
安置する場所も、どこかにペット用祭壇を用意するか、一緒に過ごしたリビングや寝室に置く方法もあります。生前の写真や好きだったおもちゃ、お花などを一緒に飾ると、より丁寧な供養の場所になるでしょう。
これまで通りに毎日話しかけたり、好きだったフードをお供えしたりすることで、毎日の生活の中で自然と死に向き合い、少しずつ気持ちを整理していくことができます。
2.ペット霊園に納骨する
飼い主の意向や住宅事情などでペット霊園に納骨する場合、愛猫だけのお墓を個別に設ける「個別墓」と、ほかのペットたちと一緒に埋葬される「合同墓」があります。
個別墓は、人のお墓同様に費用は高めですが、墓石に名前を刻み、人と同様の尊厳を感じられる利点があります。また、個別という点では、室内ロッカー型の納骨堂もあります。
一方、合同墓は、ほかのペットたちと同じお墓になり、費用は抑えられますが、一度納骨すると遺骨の返却はできません。納骨堂は契約期間を過ぎると合同墓に移されるのが一般的です。
そのほか、民営霊園などでは、人とペットが一緒に入れる共同墓もあります。ただし、共同墓は霊園や寺院の利用規約で制限されているため、一部の霊園に限られています。
3.自宅の敷地内に埋葬
自宅敷地内へのペットの埋葬は法律上禁止されていませんが、自治体によってルールが異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
カラスやほかの動物に掘り返されないよう深さ50〜100cmほどの穴を掘って埋葬しましょう。隣地境界から十分に離れた場所で、水道管やガス管などが埋設されている場所は避けてください。
遺体は綿タオルで包み、分解されやすい木箱や段ボールに入れてあげましょう。ビニールや化学繊維は自然分解されないので、ペットシーツなども埋葬前に取り除きましょう。臭いや分解が気になる場合は生石灰を少量振りかける方法もあります。
4.散骨など自然葬で供養する
散骨には、自然に還るような穏やかで開放的なイメージがありますが、実際にはいずれもいくつかの条件があります。
基本的に、ペットであっても他人の土地や公共の場所への無断散骨は絶対にNGです。山林への散骨はその土地の所有者の許可が必要で、自治体によっては条例で制限している場合もあります。もちろん、条例もなく、本人が許可されている土地なら可能です。
猫の遺骨の海洋散骨は、法的禁止規定はありません。しかし、遺骨の粉砕などはいくつか条件もあり、さらに船をチャーターするなど「陸地で暮らす猫の供養」としては、考える必要があります。
散骨を自己判断で行う場合は、土地の権利関係と自治体のルールを必ず確認してトラブルにならないようにしましょう。
5.遺骨を加工してメモリアルジュエリーにする
遺骨を加工して作る「メモリアルジュエリー」は、愛猫をいつも身近に感じられる供養方法として近年注目されています。
代表的なのは、遺骨に高温・高圧をかけて人工ダイヤモンドに加工する方法です。価格は数十万円ほどが相場ですが、指輪やペンダントに加工してもらえ、半永久的に手元に残るのが魅力です。
また、遺骨の粉末をそのままガラスや樹脂に封入してアクセサリーにする方法もあります。こちらは比較的リーズナブルで、ペンダントやブレスレットなど種類も豊富です。
いずれも業者に遺骨を預けることになるため、実績や口コミ、契約内容や返骨の保証を明記した書面があるか、国内製造かどうかなどしっかり調べて選びましょう。
自宅で遺骨を保管する際の注意点

遺骨を自宅で保管するにあたっては、法的な制限はありませんので、納骨の気持ちになるまでか、あるいはずっと一緒に置いておいても大丈夫です。ただし、骨壺の置き場所や管理方法に気をつけることが大切です。
まず、湿気の多い場所は避けましょう。いつも一緒に過ごしたリビングや寝室に置いておく場合でも、窓際など湿度の高い場所に置くとカビの原因になります。遺骨や陶器の骨壺自体は平気でも、骨箱がカビることがあります。
棚の中などは、季節によっては湿気がこもりやすいので、除湿剤を上手に活用しましょう。定期的に交換することで湿気対策になります。骨壺の中に直接シリカゲルを入れる方法もありますが、直接手で触れると湿気を持ち込むことになるので避けてください。
写真やお花と一緒に表に出しておく場合は、小さなお子さんやほかのペットが誤って落とさない場所にしましょう。耐震ジェルマットやすべり止めシートがあると安定します。
まとめ

ペットの遺骨の供養方法には、自宅での安置から納骨、自然葬、ジュエリー加工まで多くの選択肢があるものの、やはり室内で飼われていた猫は、亡くなった後も慣れ親しんだ自宅にいる方が落ち着くかもしれません。自宅で遺骨を安置する場合には、湿気とカビに十分気をつけてください。
いずれにしても、愛猫の供養方法は、飼い主自身が「これでよかった」と思える方法を選ぶことです。猫は自分で選べませんので、時間がかかっても愛猫のことを想って決めれば大丈夫です。愛猫との思い出を大切に、自分らしい形で供養してあげましょう。