猫の鼻周りに『黒いシミ・ほくろ』ができる原因4つ 病気が隠れていることも?対処法まで解説

猫の鼻周りに『黒いシミ・ほくろ』ができる原因4つ 病気が隠れていることも?対処法まで解説

猫の鼻まわりにふと黒い点を見つけると「もしかして、病気?」と不安になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。こうしたシミやほくろのようなものは、単なる加齢による生理的な変化もあれば、早急な治療が必要な病気のサインの場合もあります。今回は、猫の鼻にできるシミやほくろの原因について紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

鼻周辺の黒いシミやほくろで考えられる4つの原因

鼻のアップ

鼻に黒いシミやほくろのような点を見つけると、病気ではないかと気になりますよね。猫の鼻にあらわれるシミやほくろには、自然な色素沈着から注意が必要な病気までさまざまな原因が考えられます。それでは、よくある4つの原因について詳しく見ていきましょう。

1.遺伝的な色素斑(レンチゴ)

猫の鼻や口元に見られる黒い点の多くは「レンチゴ」と呼ばれる良性の色素斑です。メラニン色素が部分的に増えることであらわれるもので、茶トラやサビ猫などオレンジ系の毛色を持つ猫に多く見られます。

レンチゴは通常、1歳ごろからあらわれ、年齢とともに数が増えたり、少し大きくなったりすることもありますが、基本的には健康上の問題はありません。平らで境界が比較的はっきりしており、痛みやかゆみがないのが特徴です。

2.炎症や傷による色素沈着

猫同士のケンカなどによる傷や皮膚炎などの炎症が治癒する過程でできる色素沈着も、鼻の黒いシミやほくろの原因として考えられます。この色素沈着は、一見すると小さなほくろのように感じられるかもしれません。

多くの場合は、傷や炎症が治れば次第に薄くなり目立たなくなりますが、色素沈着が残ってしまうことも。ただし、健康上の問題が生じることはありませんので、基本的に様子見でも問題ないでしょう。

3.悪性腫瘍

鼻のシミで注意が必要なのが「メラノーマ(悪性黒色腫)」や「扁平上皮癌」といった腫瘍です。単なるシミに見えても、短期間で大きくなったり、盛り上がってきたりする場合は警戒が必要です。

猫のメラノーマは発症頻度は少ないものの、悪性の腫瘍です。

  • 急に大きくなる
  • いびつに盛り上がる
  • 皮膚との境界がはっきりしない
  • 出血や潰瘍が見られる

これらの症状が見られる場合は、早めに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

4.真菌・細菌への感染

真菌や細菌の感染によって、鼻のまわりに黒っぽい汚れやかさぶたのようなものが付着することがあります。この場合は皮膚の色そのものが変わっているのではなく、分泌物や炎症による変化が黒く見えている状態です。

真菌や細菌に感染した場合、鼻のまわりに以下の症状が見られます。

  • 赤み
  • かゆみ
  • 脱毛

放置すると症状が広がることがあります。また、無理に取ろうとすると皮膚を傷める原因にもなりかねません。気になる場合は、獣医師に相談し必要な場合は治療を受けましょう。

シミやほくろを見つけたときの対処法

斜め上を見つめる猫

愛猫の鼻に黒い点を見つけたときは、落ち着いて状態を確認しましょう。表面が皮膚と同じように平らなのか、それとも盛り上がっているのかを軽く触れて確かめます。シミであれば皮膚と一体化していることが多く、腫瘍や感染による変化では凹凸が感じられる場合があります。

また、水で湿らせたコットンでそっと拭いてみて、取れるようであれば、汚れですから心配は不要です。

数が増えたり、形が変わったりする場合は、写真を撮っておくと良いでしょう。経過がわかることで診断の助けになります。

まとめ

床に寝そべっている猫

猫の鼻に見られる黒いシミやほくろのような斑点には、遺伝的な色素沈着から皮膚トラブル、病気までいくつかの原因が考えられます。いずれも、見た目だけでは判断が難しいことも多いため、見つけた際には大きさや形の変化を確認することが大切です。

もし、急に数が増える、大きくなる、盛り上がってくる、などの症状が見られる場合は命に関わる可能性があります。少しでも違和感を覚えたら早めに動物病院を受診し、相談しましょう。

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