猫が『鉄分不足』になっているときのサイン4つ

体内の鉄分が不足すると貧血になります。貧血では何らかのきっかけで赤血球の数がすくなくなった状態、もしくはしっかりした赤血球が作れなくなるため、全身に酸素が行き渡らなくなり、細胞がエネルギーを作れなくなり、うまく働かなくなります。
初期段階では目立った症状はありませんが、貧血による酸欠を放置すればいずれ、日常生活を脅かすような症状が現れます。
猫の場合は言葉で不調を訴えることができないので、気づいた時にはある程度症状が進んでしまうことも珍しくありません。これは控えめにいってもしんどい状態です。
鉄は赤血球を作るためにとても重要な成分です。
ということで今回は、些細な変化にいち早く気づくために『猫が鉄分不足になっているサイン』を4つ紹介いたします。あわせて猫ならではの原因や、予防策についても解説するのでお役立てください。
1.粘膜や体の一部パーツが白っぽくなる

まず鉄分不足に陥ると、粘膜が白くなるという症状が顕著になります。
猫の場合は耳の内側・肉球・歯肉・口の中の粘膜が白っぽくなるので、日々のスキンシップの中でさり気なく確認してみてください。
特に猫エイズキャリアの猫や猫白血病ウイルスキャリアの猫と暮らす飼い主さんは、注意深く観察するようにしてくださいね。
またシニア猫の飼い主さんも同様です。特に腎臓病の予備軍や、既に慢性腎臓病と診断されている猫がいるご家庭では気にかけるようにしてください。慢性腎臓病はある程度進行すると『腎性貧血』と呼ばれる貧血が起こります。
2.元気と食欲がなくなる、疲れやすい

冒頭でも紹介したように、慢性的な鉄分不足は赤血球がうまく作れなくなり、細胞の酸欠を引き起こします。基本的に我々の体や猫の体が元気なのは全身にくまなく酸素が行き渡っていて、エネルギーをしっかり作っているからです。
つまりこれは、裏を返せば酸素が不足すると元気がなくなるということです。猫の場合は普段と比べて動きが鈍くなり、寝てばかりいるという行動が1つの指標になるでしょう。
また細胞の酸欠によって体力が消耗すると、食事や水分補給、排泄が満足にできなくなってしまいます。要は常に疲れている状態です。
3.ふらつき
また、ふらふらと不安定な足取りになるのも貧血を疑う重要なサインになります。
4.手足が冷たくなる

貧血になると手足が冷たくなるという症状も現れる可能性があります。肉球の色を観察するとともに、四肢の温度感もチェックしてみましょう。
こうした細やかな観察の積み重ねは飼い主さんにしかできません。獣医さんは愛猫の"普段の様子"をうかがい知ることができないので、小さな違和感はとても大切な判断材料になります。
まとめ

猫の鉄分不足は「いつ」「どようなタイプの猫が」「どんなきっかけで」発症しても不思議ではありません。だからこそ日頃から予防できるものは徹底的にガードすること、少しでも違和感があれば獣医さんに相談することが大切なのです。
それでも万が一、鉄分不足及び貧血状態に陥った場合は元凶となる病気や怪我に対する適切な治療を受けるようにしてください。原因次第では、鉄剤の服用や造血ホルモンの補充によって改善する場合があります。
ちなみに猫の医療においてはいわゆる血液バンクというシステムがありません。輸血に協力してくれる供血猫のあっせんを担う団体はあるものの、輸血はかなり難航するでしょう。
猫の鉄分不足は楽観視できないことを肝に銘じると共に、改めて言語以外のサインの重要性を心に刻んでください。