1.原材料を確認して「総合栄養食」を選ぶ

キャットフードを選ぶ際は、原材料表示を必ず確認しましょう。最初に記載されているものから順に、使われている重量が多いものになります。とうもろこしや小麦などの穀類よりも、動物性たんぱく質がメインとなる物が望ましいとされています。
原材料表示では、「〇〇ミール」「〇〇グルテン」「〇〇粉」などといった加工された材料が記載されている場合も多くあります。これらは品質が不明瞭なことがあるため、できるだけ具体的な肉や魚の名前が記載されているものを選ぶと安心です。
また、パッケージには「総合栄養食」「一般食」「副食」といった表示がありますが、メインの食事は、必要な栄養素がすべて含まれた「総合栄養食」を選びましょう。「一般食」や「副食」は、ウェットタイプやおかずタイプが多いため、食事の食いつきを増したり、水分を足したりしたい時に併用します。
2.添加物を確認する

キャットフードに含まれる添加物には、脂質の酸化防止や栄養成分の安定化など、製品品質を維持する役割があります。一方で、BHT・BHAなどの合成酸化防止剤は、臓器への影響や発がん性が指摘されたことから、長期的な影響については議論が続いています。使用を取りやめるメーカーも少なくありません。
また、赤色◯号、黄色◯号といった合成着色料は、猫の嗜好性には必須ではなく、むしろ購入する飼い主向けに入れられている成分です。
日本ではペットフード安全法により、国内流通品は法的には安全とされていますが、人間用の食品に比べて表示基準は緩やかです。
同じ「総合栄養食」でも、添加物の種類や量には製品ごとの差があるため、できるだけ天然由来の保存料(ビタミンE、ローズマリー抽出物など)を使用したものや、無着色の製品を選ぶようにしましょう。
3.年齢に合ったキャットフードを選ぶ

市販のキャットフードは、猫のライフステージごとに主に3段階に分かれているため、年齢に合わせて与えましょう。
子猫
子猫は健康に成長するため、成猫用の2〜3倍のエネルギーが必要です。そのため、子猫用フードは、高タンパク・高カロリー、さらに未熟な消化器官に配慮されています。
生後6ヵ月くらいまでは、数週間単位で大きくなるので、ミルク・離乳期のウェットフード・離乳後のドライフードなど成長に合わせて切り替えましょう。
また、生後1年未満に避妊去勢手術をすると「食べ盛りにもかかわらず太りやすい」という難しい状態になります。体重管理をしつつ、かかりつけの獣医師と相談しながらフードを選びましょう。
成猫
成猫用の目安は、だいたい1歳~7歳くらいまで。体重維持と肥満防止のため、筋肉維持に必要なタンパク質を含みつつ、泌尿器系の健康にも配慮されています。
チキンやフィッシュなどのフレーバーだけでなく、粒の大きさや形状、機能別など、多くのバリエーションが展開されているのが成猫用フードの特徴です。
シニア
7歳以降はシニア期に入ります。代謝の低下に合わせて低カロリーで、メーカーによっては腎臓や関節の健康に配慮した栄養調整がなされています。
最近では10歳以上、15歳以上といったハイシニア向けフードもあります。しかし、高齢になって病気が見られる場合は、療法食になるケースが出てくるため、定期的な健康診断を受けたうえで食事を選ぶようにしましょう。
まとめ

キャットフードは情報が多く、選択に迷うことも少なくありませんが、基本的には「年齢に合った総合栄養食」を与えることで問題ありません。
年齢に適した栄養設計でないフードを長期間常食すると、子猫では栄養不足、成猫では肥満、高齢猫では内臓への負担につながる可能性があります。
また、「穀類は良くない」「グレインフリーがよい」といった情報も見られますが、過度にこだわる必要はありません。国内で市販されているキャットフードの穀類は、消化しやすく加工されており、穀物アレルギーがなければ問題ありません。
一方、グレインフリーに関しては、「猫の食性に考慮した肉類主体のフード」と「主原料が豆類などに偏ったグレインフリー」と混同されることがあります。流行やイメージだけで判断せず、フードの中身を理解したうえで選ぶことが重要です。