猫の「おへそ」を探す目安

猫のおへそは人間のように大きくくぼんでいるわけではないため、パッと見ただけでは見つけるのが非常に困難です。
探す際の最大の目安は「毛並みの違和感」です。お腹の真ん中あたりをじっくり観察すると、一箇所だけ毛が薄くなっていたり、毛の流れが放射状に広がっていたりする部分があります。
また、猫が仰向けになってリラックスしている「ヘソ天」の状態が最も探しやすいため、遊び疲れて寝転んでいる時などを狙ってみましょう。
お腹は猫にとって急所なので、無理に毛をかき分けると嫌がられることがあります。まずは目で見て、毛が薄いポイントに当たりをつけるのがスムーズに見つけるコツです。
猫の「おへそ」の場所

具体的な場所は、肋骨(胸の骨)がちょうど終わるあたりから、後ろ足の付け根に向かって少し下がった「お腹の真ん中のライン上」にあります。人間のおへその位置よりも、少し胸に近いイメージで探すと分かりやすいでしょう。
乳首と間違えやすいですが、猫の乳首は左右対称に複数並んでいるのに対し、おへそはお腹の正中線上にポツンと一つだけ存在します。もし場所が分かりにくい場合は、肋骨の下端から指先で優しくお腹の真ん中をなぞってみてください。
毛に隠れて見えなくても、指先にわずかな感触の違いを感じる場所があれば、そこがおへそである可能性が高いです。
猫の「おへそ」のチェックポイント

おへそを確認する際は、まずその形と色をチェックしましょう。健康な猫のおへそは、直径5㎜から1㎝程度の楕円形や円形をしており、皮膚の色は周りと変わらないか、少しだけ白っぽくなっています。
指先で軽く触れてみると、周囲の皮膚よりもわずかに厚みがあったり、小さなしこりのような硬い組織を感じたりすることがあります。これは、お腹の中で母猫とつながっていた「へその緒」が取れた後の痕跡であり、異常ではありません。
人間のように深い穴にはなっていないので、平らであっても心配いりません。あくまで「小さな傷跡のようなもの」があるかどうかを確認してください。
猫の「おへそ」の異常の有無確認

おへそを確認する際に最も注意すべきなのが「膨らみ」の有無です。もしおへその部分がポコッと外側に飛び出している場合は、いわゆる「でべそ(臍ヘルニア)」の可能性があります。
これは、本来閉じるはずのお腹の壁に隙間ができ、そこから脂肪や内臓が飛び出してしまう状態です。
指で優しく押した時に引っ込むようであれば軽度なことが多いですが、膨らみが硬くなっていたり、熱を持っていたり、猫が痛がったりする場合は、腸が挟まっている恐れがあり危険です。
日頃のチェックでおへその形に変化がないかを確認し、少しでも違和感があれば早めに獣医師へ相談しましょう。
まとめ

猫のおへそは被毛に覆われ、形も平らで目立たないため、意識して探さないと見落としてしまうものです。
お腹の中心にある小さな印を日頃から確認しておくことは、単なる好奇心を満たすだけでなく、臍ヘルニアなどの病気を早期発見するための大切な健康管理にもつながります。
愛猫がリラックスしている時に、スキンシップを兼ねて優しくお腹をチェックする習慣をつけましょう。